肘と股関節

「先生、稽古はじまる前にやっていたあれ、なんですか?」

「内緒」


そう おっしゃったけど、動作術の先生は教えてくださった。

肘と股関節を仲良くさせる方法を。

(詳細は動作術の先生にお尋ねください)


肘と股関節が仲良くなると、背中が締まってくる。

真下へ向かう矢印が生まれる。

身体がジェンガだとしたら、
今にも崩れそうな あちこちが出っ張ったり引っ込んだりしたジェンガから、
ゲームをはじめる前の きれいな直方体ジェンガに戻っていく
そんな感じ。


真下へ向かう矢印が生まれた身体になると
上半身と下半身がガッチリ接続される。

上半身を動かすと下半身も連動して動く。
上半身に下半身が引っ張られる。


数日前、別のレッスンでできなかった動き

手を伸ばそうとすると下半身まで引っ張られていくらしい感覚

数日前は全然ならなかったけど、この身体なら
なるかもしれない。
ていうか、なってる気がするぞ。

背中がつながってなかったからだったのかな。
できなかったのは。


ひょんなことから、他のレッスンでできなかったことの手がかりを得た。


ついつい、できる嬉しさにばかり注目してしまうけど

でも、できなさと出会わせてくださる先生も大切だよね。


できない動きと対峙して、知らない世界があることを知る。

どこが機能していないのかを体感し、できない動きができるようになっていく。


できない時って フラストレーションが溜まるし
嫌だなって思ったりもするけど

できることばっかり やっていても世界は広がらない。


あと、単純な、できるできないの問題ではなかったりもする。

その動きができました。ハイおしまい、という話ではなくて
その動きをしようとすることで、生じる現象
そっちの方が重要だったりもするんだ。

様々な先生方のおかげで、
私の世界は、ちょっとずつ深さと広さを増していく。

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