竹尺が教えてくれた
刀禅の竹尺を使ったお稽古
竹尺の重さを感じる
竹尺のバランスをとる
すると、なんだか自分の身体と竹尺が溶けあうような気がしてくる。
そして、竹尺が「こっちよ」って私の手を引いてくれているような気がするんだ。
人形劇で台詞を言う時、
聞きながら言えることが、私は最も大切だと思っている。
聞きながら言っていないと、血の通った台詞にならないんだ。
でも、聞ける時と聞けない時がある。
頑張れば聞けるってもんでもないんだ。
頑張りが邪魔をすることもある。
竹尺の かすかな重さ、わずかな揺れを察知し続けている身体
これ、聞けている身体なんだ。
聞けている身体になり、それをキープし続ける訓練法があるなんて、新鮮な驚きだった。
竹尺は、優しいお姉さんみたいだった。
私の手を引いて、連れて行ってくれる。
「あなたが ずっといたい場所は、ここでしょう?」
私が ずっと その状態でいたい
その身体になれる場所まで。