下でもなく上でもなく
自分の邪魔をしているのは自分なんだ
つくづくそう感じた。
剣術のお稽古で先生に教えていただいたことを、
人形劇で試してみたんだ。
自分の手だけで がむしゃらに胴串を持ってしまうのを、手と胴串で半分こしたの。
半分こしたら、人形がふわっと軽くなった。
動きがなめらかになった。(当社比で)
なんか つっかえていたものがはずれて
台詞の不要な力感も抜けた。
お!いつもより台詞の躍動感の幅が広いぞ、と思った。
(自慢じゃないですけど、私には、演出家から
平板野郎と言われた哀しい過去がございます)
人形を操演している人を見ていると
初心者で不慣れな人は、
人形に振り回されているなって思うんだ。
胴串にぶら下がって、その胴串に引きずり回されているみたい。
自分も注意しないといけないんだけど
ある程度やって、ちょっと驕(おご)りデビューしちゃいましたって感じの人は、
人形を振り回してるなって思うんだ。
上から小手先でチョイチョイ動かしている。
どっちも あんまりよくない。
どっちも あんまりよくないんだよね。
うーん、下でもなく上でもなく
本当は、半分こしてる場所が良いのかもしれないな。
今日は人形を遣いながら、そう思った。