192.1992年 中二の春
1992年 中二の春
先程は2つ、私の大事にしている練習ノートの一部を載せた。死んでやる!と思ったほど水泳を忌み嫌い憎んだ後にも、必ずこれが後世に、自分以外の誰かの役に立つと、勝者とは?は何度も見返した。
私のコーチングのスタートはセルフコーチングから始まった。当時の担当コーチが実績がなく代表コーチに入れなかったので、自分で何とかしなさい!とオフの1週間のミーティングで叩き込んでもらった。今風に言うならば研修ってやつ。25歳そこそこで必死だっただろうなぁ。
その後に再度現役復帰する際に、また1週間ほど、泳ぎとはこう言うものだ!という事を泳法として別の方にご指導頂き、それを今も使っている。
この勝者とは?をくれた担当コーチの恩師は、私の恩師でもありN大学の流れを汲んでいる。
私はN大学という川の流れの中で(出身校は違うのでどこもかすっていないのだが)先輩や後輩と同じ理念のもと?!思想や考え方、価値観のもと暮らしてきたし暮らしている。こと水泳についてはね。
マスターズに入ってすぐやめるつもりが長居したのも、選考会がない時代の今の90代くらいの方々から、あなたが歴史を語り継いで後世に残しなさい!という、壮大な夢を託されたから、に他ならない。
今の選手は今のやり方で世界に羽ばたき、私の経験をはるかに超える素晴らしい時を刻んでいる。そうして過去・現在・未来と紡いでいく。
昭和の古い言い回しであるが。
私が死ぬ時にはこれを一緒に入れて欲しいのだ。笑笑
ちょうど見ている選手の1人に、見せてあげたいと思って掘り起こしてきた。
最近は何でも早く大人にしたがる。
不完全な大人は、まぁ人間なんていつまでも不完全であるが、未完成の子供より劣ると思う。私はその子をとっても尊敬しており、お母様と一緒に子育て体験をさせてもらっている。
子供の時代はもう2度と戻らないのだから
十分に子供を味わって間違えてそうやってゆっくり大人になればいい。
中野でお風呂に入りながら、
私は子供時代にとても多くの大人の支えを受けて育ててもらえたなぁと嬉しくなった。
8歳の時に早く20代になりたいと言ったら、何言っているんだ!今の年齢はもう2度と戻らないんだぞ!大人はずっとずっと続く。だから子供の今をもっと楽しんで生きなさいと、母に言われた。
こういう愛を与えられる人間に私はなれるだろうか…