270.インストラクターという仕事 その4
インストラクターという仕事 その4
人材育成
お客様の前で泳ぎを教えることによって給与を得る
となった時に、レベルや指導実績をどのように評価し、わかりやすく提示し、施設側に提供することで、お客様の担当となるのか…
どのような人がどのようにインストラクターとなるのか?を書いてみたい。
1.学生時代などに、もしくは趣味として水泳をしており、泳げるようになったからその方法を伝えたい
2.指導の仕事が本職ではなく、目指すものが他にあるが、隙間時間で能力を活かせないか?と指導にきている
3.人に指導をすることが得意で、お客様ができるようになる過程が嬉しく水泳は得意ではないがやり方を伝えたい。
専門学校で学んだ、アルバイト先のクラブで学んだ、資格を取得したなど。
大きく分けてこのような感じだ。
1.の泳げるというのは、
・何らかの大会に出て結果を残したことがあるような方が経験を伝えたい
・趣味が高じて自身の経験を伝えたい方
泳ぐこと自体が大好きな方
2.の能力を活かすは消極的な関わりとはなるが1.の泳げるということを武器に自身の経験を話していく形
単に泳ぐのが得意なのでといったかんじ。
3.の指導が好きは水泳に関係する他の知識も十分に有しており、安全で快適なクラス展開が出来、(家庭教師や塾講師のような方も感覚的には近い)
水泳の指導方法を後から学んだ方
泳ぐことが好きだがそれ以外も好きで指導ができる
といった感じに分けることができるのではないか?と思う。
私は1と3に該当する。
元々は2.に該当しており、認知症の義理母の介護のためフルタイム勤務が出来なかったことと、社会と関わりを持ち続けなさいと諸先輩型から言われ、自身の練習帰りに、ついでにお手伝いと、働いて帰りなさい。と言われた事から始まった。
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ただ単に泳げます!
私はこうやってます!あなたも真似して。
そうそうそれでいいですよ。では市場価値は低い。
かといって指導マニュアルの通りに回すだけでは、あなたに代わる人はいくらでも居ますよ。ということになり指導者というよりは安全管理者に成り下がってしまい、時間コース監視員となってしまう。
スキルアップ・指導力・洞察力・観察眼の習得となると、やはり場数を踏んで様々なトラブルを解決していくことで磨かれていくと思う。が、まず一番にその方のお人柄や資質として、お客様に興味関心を持てるか、変化に気がつけるか?だと私は考えている。
結局のところ、お給料を頂くとなった時、インストラクターはお客様と1:1の関係となる。
お客様を笑顔にして返せたか、満足させられたか?不備や不足、不満はなかったか?
それがあなたの価値と、私は考えている。
私達の評価基準は集客数だ。
クラスあたりの定員に対して何%で回しているか?クラブによっても違うが70%を切り始めるとクラスが打ち切りとなる。
またパーソナルトレーニングの実施回数は、個人のお給料にもろに反映する。
私はこちらが得意だ。
そのため、集客の悪い先生と集客のいい先生との大きな差となる点はお客様をどれだけよくみているかだと思う。専門的な知識を持つことは言うまでもないし、心地よい間(時間)を持って適度な距離感で接することだ。ベタベタでは勿論ダメだし他人行儀も冷たいと感じてしまう。
個人的な感覚だが、今ならば自分のアシスタントにつけて指導技術を真似したり盗んだり見習いが出来てきて初めて独り立ちという思いが強い。ある程度のレベルに到達するまでは、教わっている立場であるという価値観を持てる方は伸びていくと思う。
昔はこういう研修に近い教え方をクラブが責任を持って担当していたが、いつからか、専門学校でも、クラブでも臨機応変に教えるという点の指導がとても曖昧となり、定例のことしか教えられなくなってきたと感じる。
先日のおでん会で、若手指導者の育成 と 雇用のマッチングという話に及んだ。
私達が考える100歳まで泳ごう
楽に楽しく綺麗に泳ごう
それを指導(伝達)していける人材の育成
とは、切り離して話さねばならないが
少なくとも、考えに賛同してくださる若手指導者が出てきた時には何らかの関わりを持って施設側に喜んでいただける人材として送り出したいと考えている。それで初めて対価に見合うお給料を頂戴できるものと考えている。
100歳まで楽しく泳ごう!という活動の周知は既に動いているところがあるので、そのまま各自継続で、その先の人材育成についても、ぼんやりと枠が浮き上がってきている。
出来る人というのは、人から話を教えてもらうことに貪欲だし、見て学ぶことができる。
そういうやる気のある方であれば喜んで育てたい。
休館日のクラブをお借りして研修をするのか
その費用など採用側の施設様がご負担くださるのか…
既存施設のクラスにアシスタントとして入れていただくよう頼み込むのか、まずは一緒に泳ぐなどして親交を深めてからなのか。
人が財産 人が資産
ビジネスとして構築できると嬉しい限りだ。
インストラクター同士の結束はほとんどなく
仕事ができる有能な先生同士でしか会話やコミニュケーションがない。少なくとも、互いの力を結集させより良いクラブライフに向け手に手を取れるような環境整備を急ごうと思っている。