リウマチ1周年
何にもおめでたくはないのだけど、
よくがんばったねと自分を褒めてあげよう。
おめでとうとおつかれさま、そしてありがとう。
リウマチと診断されて10月でやっと1年が経った。
心配していることは意外と起きなくて、
予想外のことばかりが起きるのが人生だと。
突然指が腫れた日のこと、検査結果を待った日々、
診断された瞬間、はじめてのメトト、泣きながら眠った夜。
昨日のことのように蘇ってくる。それからいままでずっと、書き残すほどでもないけど地味な、覚えてられないぐらいの小さい、不便が苦痛がわたしの生活を困らせている。
最初の数ヶ月はメイクもしたくない、服なんて着れればいい。すべてがどうでもよかったな。歩いてる家族見て羨ましくなったり、人生を諦めそうにもなった。でもどうしても仕事は続けたかった。あのとき助けてくれた人たちのこと、優しくしてくれた人たちのことをわたしは一生忘れない。
いまはどうにかいままで通り、いままで以上に仕事ができている。友達とも遊びに出かけられる。ただどうしても疲れやすかったり、痛いのを我慢しながらではあるけど。少なくとも、いますぐ死にたいとまでは思わない。それはとっても幸せなことだ。
だけど人間はわたしは、よくばりだから、メトトは飲みたくないし、通院もやめたい。病院に薬に使うお金を別のことに使えたらな。痛かったら痛いと言ってしまう、眠いからサボったり、疲れたからダラダラしちゃうしね。
そしてまだやっぱり、誰かに病気のこと初めて話すときはドキドキするし怖い。うまく伝えられなくて悔しくもなる。わかってほしい、わかってくれない、と嘆いては、自分のことを省みる。幸せは不運は誰かと比べるものじゃないから。自分が置かれた状況を少しずつ、良いものにしていくことが生きていくということなのかもね。大人になればなるほど、そういうことが増えていく。
やっと1年だったけれどきっと、これからのほうがずっと長いのだろう。どんどん時間が経っていくなかで、いつかリウマチと決別できたならと強く思う。リウマチのこと、考えなくていい時間が少しでも増えたらいいな。病気になってよかったとは思わない。だけど少しだけ、リウマチである自分に愛着も湧いてきた気もする。現実はどうしても受け入れないといけないし、どうにかこらからも仲良くやっていこうね。