おばあちゃんのはなし 3

「ダメージジーンズ」

今、おばあちゃんは一日のほとんどをベッドで過ごしています。テレビも首が疲れるから、とほとんど見ません。目の保養のため、たまにイラストを描いたFAXレターを送るようにしています。

ある日、ズボンに大きな穴が開いた!どうしよう!というFAXを送りました。それを見るなり開口一番

「ズボンも買えないんじゃなかろうかねぇ?生活は大丈夫かいなぁ?」

と本気で心配し父に語ったそうです。

後日、久しぶりに顔を見せに行くと、私の履いていたダメージジーンズの破れを見て

「痛くないか?そんなに傷をつくって大丈夫か?」

それが第一声でした。

どちらも笑い話だけど、どちらも本気で心配して出た言葉。いつでも困っていないか心配してくれています。

(2009.2.20の記事転載)


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