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「教養としての投資」読書会:1時限目


拝啓 奥野一成様、
ご無沙汰しております。平井麻莉子です。
先週の金曜日、兄出口信也を進行役として奥野さんの「教養としての投資」読書会の1時限目を開催しました。私も投資を始めてまだ3年間で初心者なのですが、投資に関しては全くのド素人の夫と友人で飲食業を営む友人を含む6人での催しだったので、どんな感じに進むのか全然予想もできないスタートでしたが、1時間の読書会が終わった後もみんな残って投資の話をするっていう、これまで全く予想のできないような効果があったことにすごく驚いています。「労働者2.0」の考え方や「脳みそに汗をかく」といった奥野さん独特の表現にみんな興味を持っていましたが、特に「貧困は遺伝する」というメッセージが一番ガツンときたようです。6人でのディスカッションが終わった後、みんなの脳裏に「やばい、このままだと子供に貧困が遺伝する」という言葉がよぎったのじゃないかなと思います。
私は父と兄の影響で3年前から少しずつ投資を始めました。薬剤師としての仕事をしつつ、子育てもしながら投資もと欲張っているうちに、もっと投資を理解する時間を持ちたいと思い、2021年から仕事を一時休職し、フルタイムで投資家になります。そして、自分の投資を自分の言葉で語れるようになりたいと思っています。
今回の読書会は2週間に一回、Zoomを使って金曜日の朝9時から行います。6回の読書会を通じて奥野さんの本を読破し、議論をしていきます。参加する人にはまずラインのグループに入ってもらい、「教養としての投資」を読んでいて気になった箇所を写真に撮ってもらいみんなと共有します。最初はまだみんなシャイなのかあまりコメントはないですが、回を重ねるにつれて、いろんな質問や意見をライン上で交換できればいいなと思います。
最初の読書会の取り組みということで人数も少なめ、自分の知り合いの人を中心にしました。私もそうでしたが、投資を始める前や始めたばかりの時は自分の考えを言うのが恥ずかしかった。他人に自分の考えを説明するっていう機会は日常生活にあまりないですよね?だから、できるだけ顔見知りの人を集めて、みんながリラックスしながら話をできるように心がけました。
まず一人目は私の夫(41歳)。彼は今アメリカのビンテージ車を中心とした販売・整備の会社を運営しています。ただ、この会社は景気の影響とかを受けやすいので、景気に左右されにくい薄利多売の店舗も経営してます。ただ、この薄利多売の店舗の経営が忙しく、メインの会社の経営に時間を回せなかったりと、経営者なのに「労働者1.0」のステータスから抜け出せていないと自覚し始めていたようです。私が投資の勉強を始めてからも、日々の仕事に追われていて投資のことを考える時間はまったくありませんでした。
二人目は私の友人(47歳)。彼女は一人で飲食店を運営してます。料理がすごくおいしくて私の家族は常連。あんまり何度も行くので今ではすっかり仲のいい友人になってしまいました。これまで将来への不安はあるものの具体的な対策はしてきませんでしたがコロナの影響もあって投資へ少しずつ興味がでてきました。ただ、最近ある投資セミナーへ参加しましたが、内容に納得できず、投資をしないまま時間だけが過ぎていきました。
三人目は私の家族の保険を全部担当してくれている頼りになる保険外交員さん(50代)。彼に出会う前は保険の外交員なんて誰でも一緒だと思ってたけど、本当にお客さんの為になって考えてくれる外交員さんがいるんだと彼に出会って気づかされました。保険に関してはプロ以上の彼ですが、投資に関してはそれほど詳しくなく、これまでもっと学びたいと思いながらも一歩踏み出せていなかったようです。最近ドルコスト平均法という手法を真剣に勉強されてるようで、将来の読書会でも話をしてもらおうと思います。
四人目は兄の紹介で参加した○○さん(20代)。彼は今回唯一投資会社で働いている方です。まだあまりよく知らないのですが、兄の話だと中国で育ってアメリカの大学院を出た方で、英語も中国語もペラペラ。北京の消費関連の会社に投資をする会社に勤めているそうです。彼の会社では唯一の日本人で日本の消費文化の魅力を中国にどんどんと紹介したいそうです。奥野さんの本は自分で購入して読んでいたそうですが、それでも他の人と一緒にディスカッションしたいと参加してくれました。
労働者2.0ってどんな人?
まず最初のトピックは「労働者2.0」。ほとんどの人が労働者1.0と労働者2.0の違いを考えたことがありませんでした。謙遜はしてるけど、従業員を使っていたり、自分の才能でおカネを儲けたりと、労働者2.0に近い状態じゃないかと誤解していた人が多かったみたいです。でも、よくよく話をしていくと、メンタル的にまだまだ労働者2.0にはなれていなかったことが分かったようです。それから、労働者2.0の定義も個人個人で異なっていることがわかりました。一時間話をしていてもまだまだ話足りないぐらいです。職業や肩書きではない点、受動的か能動的かで大きな違いがでるという点ではみんな賛同しました。

参照:「教養としての投資」奥野一成著
脳みそに汗をかく
これまでみんな投資は楽して稼ぐとうイメージがあって、しかもそれが世間体が悪いという認識がありました。だから投資をして稼ぐのは悪いことをしてるんじゃないかという思いがあった。でも、この脳みそに汗をかくっていうのはどういうことかとみんなで話をしているうちに、投資って大変だなあということが分かった様に思います。覚える学習ではなく、考える学習をすることで脳みそに汗をかく。投資の為に日々頭を使って考察することが大事なんですよね。生活の中、人との関わりの中で考え続けていくことが、人間としての総合力を高めていき、経験値になっていくってことですよね?
貧困は遺伝する
最初は嫌味に聞こえたこの表現も読書会の最後の方ではみんな納得できたみたいです。労働者2.0になって脳みそに汗をかく特訓をしないと貧困から脱却できない。そして、それを自分たちだけでなく次の世代にもさせていかないといけない。どうやってこの特訓を小さいときからするかはまだわかりませんが、考えていかないといけないなとみんな痛感しました。

読書会の中ではいろいろと興味深いコメントや質問が出てたので、幾つかしょうかいします。
「投資と教育の関係性についてとても共感した。大学時代のバイトしないと悪という雰囲気だったが自己投資したのがよかったと再認識できた。賢い時間とエネルギーの使い方を伝えたい。」
「本を読んでこの年になって自分にできることは少ないと思ったが、今後保険を 未来のある人たちへ役に立つと思う。今の会社では難しいこともあるので会社を変えようかとも考えている。」
「自由、責任 楽しむと考えない事は違うとわかりつつも考えてこなかった。もっと能動的になること、長期的な目線で考えていきたいと思った。」
「妻が投資を始め 子どもの教育の為にも勉強したいと言っていたがこのようなものと思っていなかった。今後は一緒に勉強したい。自分の時間の切り売りについて真剣に考えていこうと思う。」

少し不安な気持ちで始めた読書会でしたが、みんな想像以上の反応を示してくれて、やってよかったと実感しました。本をあまり読まない人も多いのですが、こういった読書会をすることで本を深く読む練習をして、これからどうしたらいいかというアクションに繋がっているのがすごくいいと思います。私自身もこの本への理解をもっと深めて、そして自分の言葉で投資って何かを語れるようになりたいと思いました。
2時限目は奥野さんの「私の投資家人生」についてみんなで語り合いたいと思います!


敬具
 

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