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#1 踊場cueについて 前編

久々にnoteを書きます。
最後に書いた弘前のGOOD OLD HOTEL中編が途中であることは目を伏せてください。。。

さて、今回プレスリリースをさせて頂いた通りですが、
2023年1月より大阪住之江にあるGRAFFYHALLにてダンス舞台プロジェクト「踊場cue」がスタートする事となりました。

このプロジェクトはずっと私の胸の中にあった事、経験したこと、聞いた事、こうなればいいなという事を詰め込んだプロジェクトとなっております。

プレスリリース記事だけでは収まらない部分をこちらに書いておこうと思います。最後まで読んで頂ければとても嬉しいです。

目次

  1. 踊場cueとは?

  2. 踊場cueの仕組み

  3. 踊場cueの由来

  4. 踊場cueのきっかけ

  5. 踊場cueの目指す場所

  6. 最後に


1.踊場cueとは?


踊場cueには二つの目線があります。
お客さん目線でいくと
①同一会場(GRAFFY HALL)
②毎月違ったダンサーの舞台公演がレギュラーで見れる


演者目線でいくと
①主演者側の報酬形態や計算方式が事前に分かる。
②ダンス以外のスタッフ等をパッケージ化及び費用負担がかからない。
※オプションや演出内容等により一部費用発生のケースもあり。

簡単にいえばこういうプロジェクトです。

いままでも数々の著名なダンサーさんが自主公演や舞台公演を手掛けられてきました。ただ"自主公演"という形であれば、やりがいや達成感、感動といったものは得られるものの、収支面や運営面での大きな負担がかかるものだった周りの方々より聞いてました。

またこれは公演やダンサーだけではない事だとは思いますが、
お金(チケット)の巡りがダンサー⇔ダンサーの枠組みで出来上がっており、結局は生徒さんや関係者がダンスを見に来るという構図も少しでも改革していく必要があると感じておりました。
ただここが最も難しく永遠のテーマである事も承知の上です。

又、現在のダンスの競技化、競技的側面だけでなく、ダンスのアート的側面をよりよく感じてもらえる「公演」という形を普及させていき、一般の人達にも見てもらいやすく通って頂きやすい「観劇」に近い感覚でのダンス鑑賞という文化を作りたいと思っております。

加えて、私自身はストリートダンサーですが今回のプロジェクトは「ダンサー」としてオファー、募集をしております。
実際に来年5月,7月はフラメンコ団体が公演予定です。
この方々は先日GRAFFYHALLで自主公演をされており、その内容や姿勢にとても感銘をもらい、オファーをさせていただきました。
そんなことで「ダンス」であればどんどんクロスカルチャーさせていきたいと思っています。

四畳半帝国はGRAFFYで初めて自主公演をしてくれた団体。今回のトップバッターを務めます。
正直ベースで最高に楽しめてそして泣ける舞台でした。今回も間違いないと思います。


踊場cueの目標相関関係

ダンサーだけでなく、施設だけでなく、両者に加えて地域も巻き込む。

今回の踊場cueの目標は上図のような形となる。
今ままで自主公演では演者のみでの活動や運営主体であった所に、施設側、運営側からの協力をする。その二つの輪が交わる部分が"踊場cue"と位置付けています。

そしてその円を取り巻くように、水色の下地部分が今回何よりも重要視かつ挑戦している「地域住民参画」があります。

現在、生徒8割以上が住之江区民であるGRAFFYがあり、GRAFFYの生徒さんや保護者の方がまず踊場に来てくれる可能性があります。
というよりも、そもそもGRAFFYとして本気のダンサー達の舞台を是非沢山の生徒さんに見てもらいたいと思っています。レッスンやバトル、コンテストにはない、ダンスの魅力を感じとってくれると思っています。

また、それとは別に新たに設立したNPO法人を通じて、住之江区の学校やコミュニティにも参加しダンス体験会を展開する予定となっています。

こんな感じでスクールや地域活動を通じて住之江区にダンスを普及する活動を行い、地域を盛り上げ、"ダンスに興味のある人"の人口を増やしていく計画です。住之江全ダンサー計画です。ふっふっふ。

「近所で近々ダンスの舞台やってるからみにいってみよか?」
「チケット貰ったし、ダンスの舞台みてみようか?」

まさに映画を見に行くような感覚でダンスの舞台を見に行けるような場所になればいいなと考えております。

花井さんにはプロジェクト構想段階からご協力頂きました。
GRAFFYにて自主イベントも展開頂いてます。GRAFFYに無くてはならないお方。

踊場cueのプロジェクトメンバー陣紹介

今回の踊場cueの特徴の一つは舞台にかかるプロフェッショナル達となるプロジェクトメンバーをご用意している点です。

初めて舞台をやってみたいと思った方がまず重たく感じる点が
「誰に何を頼んだらいいのか分からない。」
になると思います。

そのとっかかりや不安を取り除くために今回は以下のスペシャルメンバーの方々にご参画頂く事となりました。

  • 音響:Cap Stone Entertainment 株式会社

  • 照明:株式会社HK2

  • 舞台:株式会社劇団往来 吉川 亮

  • デザイン・HP:BALUE株式会社

  • 映像:Showtafilm

  • 企画・広報:有限会社odoru

  • ボディケア:カラダのミカタ鍼灸整骨院

音響は住吉区住之江区で日頃よりお世話になっている音響会社さま。
ADHIP関連イベントも音響で携わった事がおありです。

照明は関西ダンサーで照明といえば知らない人はいないとまで言われていた長谷川さんの意思を引き継ぎ、新たに株式会社HK2として再出発される会社さまです。

舞台監督さんにはD'OAMの舞台や、あまたのダンサーの舞台公演、ダンススタジオの発表会等も携わられている吉川さんが担当して下さります。

デザインには、こちらも数々のイベントフライヤーデザイン等でもおなじみ、自身もPOPPERであるU-key君が所属する会社です。

映像は、自身も舞台出演経験あり、熱い魂のLOCKERであるShotaさんが予告動画とドキュメンタリー映像をとってくださります。

企画・広報は、私の妻である友恵が運営している(有)odoruが担当。企業アカウント運用実績もあり、会社名でも分かる通り、自身のダンス経験も踏まえダンサー目線かつ皆さんが知りたい情報などをコラムやSNSにて発信していきます。

ボディケアはオスカードリーム1階にあるカラダのミカタさんです。
普段から色々とお世話になっており、今回は舞台出演者の施術でご協力頂いております。

ひとまずざざざっとご説明致しましたが、本当に素敵かつすごい方々が今回のプロジェクトにご参画頂いております。

「踊場cueに出てみたい」ダンサーの方々にそう思って頂ける最高の方々をご用意致しました。


2.踊場cueの仕組み

今回ここに色々こだわりを持ってきました。
正直、はっきりいって、どういったとしても、
プロジェクトチームサイドはほぼ赤字覚悟です。

今回の最大のテーマは「ダンサーが稼げる」です。
赤字にさせない。というのがメインテーマです。

なので、まず初めにダンサーの最大利益を考えて行動しました。
はっきり言って経営者としてはどうなのか?という事です。
  
でもやりたいから企画しました。
そしてそれに皆様もご賛同頂き、ダンサーがもっと輝くには?という目標にこのプロジェクトは始まりました。

  1. 1団体4公演 月跨ぎ公演を実施。(例:1月,2月)

  2. ダンサー報酬確定システム(固定報酬+変動報酬の合算額をお支払)

  3. プロジェクトメンバーとすぐにコンタクト可能かつ費用負担は原則無し。

  4. 練習場所無料使用(GRAFFYと協賛スタジオ様)、ボディケアの格安施術

  5. 公式HP,及びSNS運用、コラム掲載、広告宣伝を踊場cueが担当

肝入りは1と5です!!

1は弊社にてホールを持っている強みを生かした仕組みとして考えました。
舞台に向けて約半年ほどの期間をかけて各団体は「時間」と「お金」を削って舞台を作り上げてくれます。いつも思っていたのは最高の舞台が2日公演、もしくは1日で全てが終わってしまう、という事にとても「もったいない」と思ってしまうことでした。
ただ、事情も良くわかります。前日仕込から当日、場所代人件費諸々…
再演の難しさは色々あると思います。ただ、今までの公演されていた方々でも再演したい演目も中にはあったかもしれませんが、

今回、月を跨いで2日間の4公演。
これの狙いは、例えば月を超える=1ヶ月くらいの猶予がある。

ということで、例えば100%で作った舞台作品の結末部分20%のみを1月公演と2月公演を切り替える。

という事で、より一層の1つの大切に作って頂いた作品を色々な意味(商業的、芸術的)昇華させることができると思います。

2,3,4はダンサーの舞台公演の障壁をとにかくできる範囲で取っ払うです。笑
あまり深くはここではいえませんが、ここまでやるかという感じです。
自分でいうな、って感じですが。
ですので是非舞台やってみたい、と思っている方々気軽に相談しに来てください。

5.はこれも常々思っていたことですが、舞台公演の告知宣伝は舞台関係者の各自のSNS(特にインスタ)やチラシが主流だと思いますが、あくまで自分の繋がっている人に限定されてしまうなと思ってしまっていました。

なので、今回舞台プロジェクト!!と全体プロジェクトとして「舞台」をフォーカスしながらその中のコンテンツとすることで、より多くの人の目に舞台の存在をしってもらう事ができるのでは?という狙いです。

また公式SNSでは、企業アカウント運用で多大な実績もある有限会社odoru(うちの妻が代表でやってる会社です笑)が担当してくれます。今回SNSやHPでのターゲットは10代~40代 ダンサー、ダンス興味がある方、昔ダンスやってた人等をターゲットにしながら宣伝広告も投じていきます。自主公演1団体ではできない組織的な仕組みを踊場cueでは補完していければと思っております。

出会った頃はLOCKERだったTERUですが、今やエンタメ界で大活躍。
自身のアカデミーを設立し、アカデミーの発表の場として今回参加してくれます。


3.踊場cueの由来


【由来】Cue=キュー、合図、きっかけ
※舞台用語より
コンセプト・キャッチコピー
That's my cue / 俺・私の出番だ
使命感を持って自分の役割を果たす場所=生業

ここにはダンサーがメインのプロジェクトではありますが、
それぞれ業界の「若手の育成」「舞台を支える人達の意識や思い」を
反映した言葉とさせて頂きました。劇場でもライブハウスでもなく、「踊場」とすることでダンサーの場所と分かる言葉としました。


由来は以上の状況より付けさせて頂きました。

実は当初は「NARIWAI(生業)」というネーミングでこのプロジェクトはスタートしておりました。パンチしょーへーの独断と偏見でつけましたが、
「ありふれているよね」ということで再度練り直す事になりました。

NARIWAIのつけたきっかけはクリーピーナッツの「生業」を聞いていて、めっちゃかっこいいなーって思って、これがダンサー達にあてはめた時にもメッセージとして響いたので付けさせて頂きました。

そこから、この「踊場Cue」と名前を付ける前に、プロジェクトメンバーと顔合わせやディスカッションを行い、今回のプロジェクトにかける思いをそれぞれの立場から発言してもらいました。その際にどの業界の方々もダンサーへの思いも強くあり、そして何よりも自分たちの業界の今後も見据えての発言も多くお聞かせ頂きました。

That's my cue  俺・私の出番だ

舞台をする上で欠かすことのできないプロジェクトメンバーのそういった気持ちも是非色々な方々にも知って頂ければと思い、命名させて頂きました。

僕自身もまさにこの言葉と共に今回のプロジェクトには使命感をもっております。

「お前がそんなことする必要はない!(お前にそんな資格はない)」

時々そういう事も言われることもありますが、気にしないぞ!
(めちゃくちゃ気にしてます)

真ん中の黄色部分は舞台で照明を浴びている状況を表現しております。

続きます…

グルーポ・ペパ(石川敬子フラメンコ舞踊団)
生音、生歌、生ステップ。初めてみたフラメンコに食らって、
今回の舞台企画にオファーさせていただきました。


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