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推しのいる世界

友人が推しについて楽しそうに話す姿を見て、
とても羨ましい気持ちになった。

いくつになっても、
好きなものを好きとまっすぐに思える人は
キラキラ輝いて見えるし、そうでありたい。

それから、好きなもの(人)には
たくさん愛を伝えていこう、と思ったお話。


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先日、久しぶりに大学時代の友人と集まって
あれこれ話していたところ、
ふと、友人達の推し(オタ活)の話になった。

ある友人は、最近、高校生の頃ぶりに
ジャニオタ熱が再燃したという。

昔とは色々システムが変わっていて
戸惑ったと言いながらも、
Youtubeをリピート再生して再生数を稼いだり
ジャニーズJr.の情報をせっせと追ったり、
スマホの待受を推しの写真にしてみたりと、
着々と推しへの愛を蓄えている。

社会人になって経済力を手に入れたことで、
高校生の頃はできなかった
アルバムの全形態予約も
躊躇なくできるようになったという。

久しぶりの感覚で、すごく楽しいと
目をキラキラさせながら嬉しそうに話していた。

もう一人の友人は、
同じアイドルを好きな友人(=友人の友人)と
握手したい子TOP10など、テーマを決めて
お互いのランキングを当てるのが楽しいと。

メンバーの数は二桁に上るものだから
ああでもないこうでもないと白熱し、
気づけば半日が経っていたらしい。
(めっちゃ楽しそう!笑)

さらに、その友人の友人は、
推しのツアーについて全国を巡り
推しのための口座まで持っているという。

こうなるともう、趣味というより
推しは人生の一部だと思う。

推し度合い(なんといえばいいのだろ?)は
人それぞれだと思うけれど、
こんなにもファンに愛され支えられて
推しもきっと幸せだろう。

友人たちのような存在がまっすぐに
愛を伝えてくれるから、
推しはもっともっと輝けるのだろうな〜
なんて、話を聞きながら思った。

レベルが高すぎて話には全然入れなかったけれど、
好きなものを好きだと嬉しそうに話す
友人たちの姿を見て、
なんだかつられて楽しい気持ちになった。

それと同時に、
そんなに好きだと思えるものに巡り合って、
時にそれを共有できる仲間がいるなんて、
すごく羨ましいと思った。


わたしの人生でそこまで強く好き!
と思ったことがあったかな…?


わたしは周りから冷めてると言われることも多い。
誰かのファンクラブに入ったことはないし、
友人たちのように何かを熱く語ることも少ない。

それでも、わたしにも大好きな気持ちが
確かにあったことを、ふと思い出した。


小学生の頃、
モーニング娘。が大大大好きだった!

音楽番組はもちろん、ハロモニや
モー。たいへんでした(懐かしい!)
なんかも欠かさず見ていた。

それから、よくお父さんにくっついて行って
家の隣の古本屋さんのガチャガチャ
モー娘のカードを買ってもらった。

カードをたくさん集めて、
メンバー毎に綺麗にカードホルダーに入れて
友達とお互い好きなメンバーのカードを
交換したりした。

ジャスミン茶なんて飲まないのに、
モー娘のキーホルダー(おまけ)欲しさに
飲茶楼を買ってくれとお母さんに
せがんだこともあった。

いつかモー娘のオーディションを
受ける日がわたしにも来るかもしれないと、
歌詞を覚えて練習してみたり
どんなふうに思いを伝えるか
ひっそりイメトレもしたりしていた。笑

確かにモー娘は、わたしの初めての推しだった。
(今のファンはモーニングと呼ぶそうですね)

高校生の頃は、のだめのヨーロッパ編を見て
玉木宏(千秋先輩)にどハマりした。

一緒にハマった友人と
おすすめの画像を携帯で送りあっては、
授業の合間に毎日のように盛り上がった。

知っている人は少ないと思うけれど、
玉木宏は実は歌も歌っていて、CDも買った。
(歌以外もとにかく声が素敵ですよね)

玉木宏が登壇するのだめの試写会に当選して、
顔ちっちゃい!かっこいい!!
玉木宏が吐いた空気吸ってるかも〜!?
と、友人と大はしゃぎしたこともあった。

それから数年、大人になって
玉木宏が結婚したニュースを見て、
一番にその時の友人に連絡をして
寂しさとめでたい気持ちをわかり合った。


好きなものを好き!と胸を張って思える毎日は
わくわくキラキラ輝いていたし、
その思いと共に友人と一緒にはしゃいだ日々は
間違いなく楽しかった。

大人になって、あの頃のような
強烈なときめきを感じることが減って、
新たな好きが見つかっても、なぜか
心のどこかでブレーキをかけていた気がする。

けれど、推しへの愛に溢れた友人たちをみて、
好きなものにまっすぐ愛を伝えるなんて
ファンも推しも幸せで最高じゃん!!
と、久しぶりにワクワクした。

芸能人に限らず、お店だったり
文房具や化粧品のようなモノだったり
好きなものは人それぞれだけど

これからは、もっと
大好きな人やものへの気持ちを大切に
わたしなりに愛を伝えていこう。


ということで、
自分の中でふつふつ芽生えていた
新たな推し(NiziU)へ愛を伝えるために
まずは初回限定版のアルバムを予約した。

なんだか楽しい日々が始まりそう。

そして、わたしの小さな愛が、
推しを輝かせる一欠片になったら嬉しいな。

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