取引記録|監視銘柄2025年1月14日
日経平均株価
38,474円30銭
前週末比-716円10銭(-1.83%)
4日続落となり、2024年11月29日以来約1カ月半ぶりの安値を記録。
取引記録
前週末に誤発注でしたが売却し、ノーポジションになりました。
米国株安の要因
1. 米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策
1月13日の米国市場では、FRBが利下げを見送るとの観測が強まりました。これは、米国の経済指標が堅調であり、インフレ率が目標を上回る水準で推移しているため、FRBが金融緩和を一時停止する可能性が高まったことによります。この金融政策の方向性が、投資家心理に影響を与え、株式市場の下落につながりました。 
2. 企業業績への懸念
2025年初頭には、米国企業の業績に対する懸念が高まっています。特に、消費の勢いの鈍化や労働市場の軟化、高いバリュエーション(株価収益率)のリスクが指摘されており、これらが株価の調整要因となっています。 
3.半導体輸出規制
1月13日に米国政府は人工知能(AI)向けの先端半導体に関する新たな輸出規制案を発表したことにより、半導体株中心に売りが膨らみました。
円高進行の要因
1. 日本銀行(BOJ)の金融政策に関する観測
市場では、BOJが1月23~24日の金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの観測が浮上しています。これは、国内の賃金上昇やインフレ率の上昇を背景に、BOJが金融引き締めに動くとの見方が強まったためです。この利上げ観測が円の価値を押し上げ、円高につながっています。 
2. 米ドルの調整
米国のインフレ率が予想を下回ったことや、FRBの利下げ見送り観測により、米ドルが主要通貨に対して下落しました。これに伴い、相対的に円が買われ、円高が進行しました。 
これらの要因が重なり、東京株式市場では輸出関連企業の業績悪化懸念が高まり、日経平均株価の下落につながったと考えられます。
値上がり率上位ランキングから読み解く
上昇率12位 インスペック(6656)
前日比13.33%高の680円で取引を終えました。同社株は、前週からの下落局面を経て、大きく反発しました。その理由として、以下のポイントが挙げられます。
1. 技術関連銘柄への注目
市場全体が弱含む中、半導体関連や電子部品関連銘柄への物色が強まりました。インスペックは、プリント基板などの外観検査装置を製造しており、電子機器需要の拡大により注目を集めています。
2. 自律反発と短期資金の流入
最近の株価は低迷していましたが、680円付近でのサポートラインが意識され、短期資金が流入したことで急上昇しました。
3. 今後の期待感
インスペックは、海外市場への展開やAI・IoT技術を活用した新製品の開発に取り組んでおり、中長期的な成長が期待されています。
投資家の間では「将来的な業績改善への期待感」が株価を押し上げた要因の一つと考えられます。
まとめ
この日の東京株式市場は全体的に下落基調となる中、インスペック(6656)のように個別材料を手掛かりに大きく上昇する銘柄も見られました。
同社は技術革新と海外市場の開拓に強みを持ち、成長期待が高まっています。
弱い相場の中でも、こうしたポテンシャルのある銘柄に注目することで、今後の投資機会を掴むヒントになるかもしれません。
今週は国内外の主要企業の決算発表が控えており、さらなる市場動向に注目です。
※この記事は情報提供を目的としており、投資判断は自己責任で行ってください。