アルセ論(プレイング編)【11000字】
はじめに
お久しぶりです。
東京都内及び神奈川でメインに活動しております雷光一門のパンプキン皇子(@emt_ta9ya)です。
前回、アルギラロコンのnoteを執筆させて頂きましたが、大変ご好評頂きまして誠にありがとうございます。
前弾のクレイバースト・スノーハザード環境が約二カ月続く形となり、
依然としてアルギラデッキが環境の上位に残る形となっている為
昨今議論されているアルセウスデッキにおけるプレイングなどについて本noteを執筆させて頂きます。
前回のnoteをご購入頂いた方々やアルギラロコンについて会話をする際にプレイングについて言語化して欲しいという要望を複数頂いた為、本noteを執筆しようと考えました。
自分はPJCS2023落選という形で2023シーズンが終了してしまいました為、ゲーム中の自分の思考を全記載つまりは手品の種明かしをする形にしております笑
また、本noteのサムネイルはイラストレーターとしても活躍している友人に描いて頂いております。
なお、本記事は無料部分と有料部分にわかれております。
無料部分ではプレイングや練度についての自論をまとめており、有料部分ではアルセウスデッキにおける細かいプレイングや読み等を中心にまとめております。
よろしければ無料部分だけでも見ていただければと思います。
ご興味ある方は有料部分まで覗いていただけると嬉しいです。
ご参考までに筆者の実績は以下となっております。
2021CL愛知25位
第1回BIGMAGIC CS優勝(200名規模)
第1回関東もぐもぐ杯優勝(招待制50名大会)
シティリーグs4@津田沼 優勝 32名参加(アルギラロコン使用) 等
練度とは
そもそもプレイングに影響を及ぼす「練度」とはなんでしょう。
明確な要件定義はなされていないですが、
自分は言語化すると下記のように定義付けています。
練度の定義
・使うデッキに対する理解
・基本操作においてミスをしない。(各プレイの分岐を間違えない)
・使うデッキのパワーを出せる。
※強い動きの主張・弱い動きのカバー。
・各対面における最適解を理解して実行できる。
現在のtier1デッキはプレイの練度が求められ、ゲーム中のプレイの分岐が多い為、好んで使われる方が多い印象です。
プレイングとは
世間一般的に言われているプレイングが出やすいデッキ・出にくいデッキについて現在の環境デッキを大まかに分けると下記になります。
※もちろん、正しくプレイできない場合はデッキのパワーを発揮できずに負けてしまいますが、一定レベルの練度がある上での話とさせて頂きます。
プレイングの影響が出やすいと言われているデッキ
・ロスト軸のデッキ(ロスト軸=はなえらび)
└ロストバレット 例:赤・エンテイ・空石 等
└ロストカイオーガ ※カイリュー有無
└ロストギラティナ
└ロストヌメルゴン
・サーナイトデッキ(リファイン軸)
・ミュウVmaxデッキ(フュージョンシステム)
プレイングの影響が出にくいと言われているデッキ
・アルセウスデッキ(ビーダル)
・ルギアデッキ(サポート・ギフトエネ)
・パオジアンデッキ(ビーダル)
プレイングの影響が出やすいと言われているデッキの特徴としては以下になるのではないでしょうか。
1.システムによるドローが多い。
2.1ターンに使用できるカード枚数が多く、プレイの分岐が多い。
3.強い動きに複数枚のカードを使用して、相手の要求を乗り越えるプレイがある。
逆説的ではありますが、プレイングの影響が出にくいと言われているデッキの特徴は以下になります。
1.システムによるドローが少ない。
2.1ターンに使用できるカード枚数が少なく、プレイの分岐が少ない。
3.複数枚のカードを使用したプレイングがなく、相手に要求を突き付けていくプレイがある。
カードゲームおいて要求を乗り越えるデッキと要求を突きつけるデッキに分かれると思いますが、いわゆるプレイングが影響出やすいと言われているデッキは前者が多い印象となっております。
相対的に考えると要求を突きつけるデッキはこちらからの手数が少ない為、
プレイングが出にくく誰が使っても同じという評価になっているかもしれません。
そして、練度の高いプレイヤーと練度が低いプレイヤー間で差があまり出ない為、一定以上は勝ちにくいと考えている方が多い印象です。
ただ、今回はアルセウスデッキにおける「少ない手数におけるプレイング」というものについて深くお話ができればと思います。
次章に進む前にプレイングや練度と同じようにプレイヤー間でワードとして出てくるデッキパワーについても考察と定義付けをしましょう。
デッキパワーについて
デッキパワーとはなんでしょう。
大会のシチュエーション(スイスドローorトナメ、最大試合数や予選通過バー等)によって最適解は分かれてきますが、いわゆるデッキが出せる最大火力という捉え方をされている方が多いのではないでしょうか。
デッキパワーについて自分は以下の掛け算で導き出せるのではないかと考えてます。
「最大火力×再現性×環境適正=デッキパワー」
最大火力:純粋なパワーです。カードやコンボの強さなどがこの要素に含まれます。
再現性:「通したいプラン」の再限度です。デッキとして回ることを再限度と考えている方もいらっしゃいますが、自分はデッキパワーという面での要素として再現性を考える場合には「通したいプラン」の再限度で考えています。
環境適正:大会での刺さり度です。使用割合において有利なマッチが多く存在する場合はここの数値が高くなります。
自分はアルギラロコンのデッキパワーについては最大火力は他のtier1デッキと比較してやや劣るものの、再現性と環境適正の2点が高い為、総合的に高く評価しています。
さらには、自分のプレイングで勝率を伸ばすことができると考えています。
以上、様々な概論を述べさせて頂きましたが、
自分の場合、しっかりとパワーの高いデッキを使えており、ゲーム中に起きる分岐を間違えずに最適解を出せればこちらのプレイとしては100点と考えています。その上で相手の上振れやこちらの下振れにおける敗北はどのデッキにおいても起きるので仕方ないと割り切っています。
ただ、アルセウスデッキは手数が少ない為、最適解が相手への読みも含めた深い部分でのプレイングとなっていると考えております。
本noteでは最適解が出せるようにアルセウスデッキの細部の分解やロジックを展開させて頂きます。
それでは、いよいよ次章では手数の少ないアルセウスデッキにおけるプレイングや思考について述べていきます。
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