個人Vtuber お金はかかる? 後編
ぱるさーです。記事は長ければ長いほどいいと思っていたのですが、読み切って疲れない長さも大事だと思い前後編にわけました。
前篇ではパソコンとその周辺機器の話のみで終わってしまったため、後編はそれ以外についてお話したいと思います。
はじめに
今回は後編です。前篇を読んだほうがわかりやすくなっておりますので、基本的には前篇もお読みになることをおすすめします。
ただし前篇を読まなくてもお金がかかる?はわかるようにしていきたいと思いますので、こちらのみでもお読みいただけるかと思います。
また記事の内容については執筆時点で確認できた事を書いていきますが、記事を見た時期によっては状況が異なっているかもしれません。あらかじめご了承ください。
パソコン以外にもお金はかかる
パソコンだけあったらVtuberが出来るのではないか?
この質問は、厳密にはYESです。ただし条件があります。まずは前回記事で書いた、最低限欲しいPC及びその周辺の環境をもう一度貼ります。
節約プラン(19.6万円)
パソコン本体(16万円)
最低限のモニター2枚(2万円)
USBマイク(6000円)
カメラは持っているスマホを利用(0円)
その他周辺機器も最低限(1万円)
推奨プラン(35万円)
パソコン本体(26万円)
推奨の組み合わせのモニター2枚(5万円)
オーディオインターフェース及びマイク(3万円)
カメラは持っているスマホを利用(0円)
その他周辺機器は最低限(1万円)
と書きました。これだけでVtuberをする、そのための方法は、自分でイラストを描き、自分でモデリングまで行う事です。
それは難しい?そうすると第三者へ依頼し、モデルを制作することになると思います。
モデルの用意
VtuberをVtuberたらしめるもの、それは配信時に使用するモデルです。
このVtuberという言葉の定義とは色々ありますが、今回に限らず私が話すのは"イラストをLIVE2Dという技術を用いてモデリングし、完成したモデルを用いて活動する"というものとします。これが絶対的な定義ではなく、あくまで私が話しているものはそれである、として受け取ってください。
さて、前回記事にも少し書きましたが、まず主なモデルを用意する方法と、それぞれにおいてかかる金額を書いていきます。
完全セルフ受肉(0円~)
イラストもモデリングも全て自分で行います。最低金額は0円です。ただし、イラストを描くため追加で機材が必要になる可能性や、イラストやモデリングをするためのソフトウェアの料金。それらが出来るようになるまでの学習にも時間がかかります。
あくまで最低価格が0円なだけで、実際には0円にはならないと思います。ただし将来的なスキルは身につくため、そういう面はメリットと思います。
汎用モデルを買う(1000円~)
完成済みの汎用モデルと呼ばれるものを購入して始めます。現実的に最も安価に始められる手段になると思います。
汎用と名のつくだけあり、あなただけのモデルではなく、あなたがこのモデルで活動を行っていたとして、他の方も同じモデルで活動する可能性があります。
1000円~と書きましたが、現実的に選択肢が増えるのは3000円~になるかと思います。
また汎用ではありますが、実際のところモデルがかぶるのが嫌がる人が多いことや唯一性がなくなることからあまりかぶることはない印象がありますが、見た目の良いモデルはそれでも被ります。
一点もの完成済みモデルを買う(7000円~)
こちらも完成済みのモデルを買うものですが、上記汎用モデルと違うのは一点しか販売されないということです。
こちらも7000円~とは書いていますが、現実的に選択肢が増えるのは12000円~となります。
イラストの作風、解像度、モデリングによる動きのクオリティなどまばらですので、お好きなものを選んで購入して始めることが出来ます。
なおここまで書くとお安く見えるかもしれませんが、可動域や自然な物理演算などを設定しているモデルはそれだけ時間をかけているのでお高くなります。
実際に販売しているサイトで価格と求めるクオリティを天秤にかけてご検討ください。
イラスト及びモデリングを依頼して制作してもらう(10000円~)
こちらはイラスト及びモデリングをそれぞれ、あるいは一括で受けてくれる方に依頼してモデルを作成してもらうものとなります。
こちらも完成済みモデルと同じで、クオリティを求めるほど価格は高くなります。
理由としては、一般にクオリティを上げるためには作業時間が増え、作業時間が増えると料金を上げざるを得ないためです。
ただ、こちらが自分が求めるモデルを作成したいため、一般的にはこの方法でモデルを作成してもらう事になります。値段はお願いする相手によります。
さて、前半でパソコンを購入しお金がなくなっているあなた。
本当はお願いしたいと思っている方がいて、その方はデザイン、イラスト作成、モデリングまで一環で18万円でした。
しかし金銭的事情から一括5万円から作業を引き受けてくれる方に依頼をしようかと変更を検討します。
もしもあなたがそちらの方の作成するモデルも素晴らしいと思っているのであれば依頼先を変更しても構わないと思います。
しかし、もしも本当は18万円で受けてくださる方にお願いしたいという気持ちが強いのであれば妥協は推奨しません。
全ての方に確実に当てはまるとはいいませんが、自身の分身とも言えるLIVE2Dモデルはファンに対してのアピールポイントになると同時に、自身の活動のモチベーションの源になります。
繰り返します。全ての方がそうだとは言いませんが、自身がなる姿は活動のモチベーションの源になります。
断言しますがここは妥協するところではありません。仮に妥協するのであれば、一時的に安価なモデルを持って活動するか、あるいはデザインのみの作成を依頼し、その姿で準備しつつお金を貯めて全ての依頼、のように、妥協の無い姿に着地できるようにしたほうが良いと私は思います。
Vtuberをする方々それぞれの考えもあるとは思いますが、あくまで私はこう思っている、とお伝えさせてください。
以前もお話しましたが、多くのクリエーターさんは自身の作業時間1時間あたりに単価をつけ、そこから見積もりを出し、その作業時間内での作業を行います。
もちろんクリエーター様によって自分自身の作業時間あたり単価の設定は変わりますが、価格が下がれば下がるほど作業にかける総時間の予定が減り、いわゆる「力を入れる部分を重視し、手を抜くべきところは手を抜く」という作業を行います。(これは時間を無限にかけられない以上は当然であり、悪いことではありません。)
また誤解の無いように伝えますが、価格差にはかける時間以外の理由ももちろんあり、作業時間あたりの単価設定にも関わってくるのが、クリエイター様が人気であり需要が高いため、依頼先を絞るために単価を上げている。または逆にクリエイター様に実績がなく、実績作りのために単価を下げている、というケース、自身の技術力で提供できる限界のラインがあると感じているため、相応の価格に設定しているなど、それぞれ理由があります。
率直に言いますが、どのような場合にせよ、どうして自分がその相手に依頼をしたいのかの理由を考え、一番最初の理由が「安い」という金銭的事情になるのであれば再検討した方が良いと思います。もしも価格で考えるのであればただ「安い」ではなく、自身の予算の上限の中で作風、実績などの理由で最も依頼したい方を選ぶのが良いと思います。
モデルは誰に依頼すれば?(ちょっと脱線)
少し脱線しますが、ついでに書いておきたい事があったのでここで書いておきます。別の記事にするほどのものでもないと思いましたので。もしよろしければお付き合いください。直接的にかかる金額の話をするわけではないので、飛ばしても大丈夫です。
さて、そのモデルは誰に依頼すれば、という話ですが、前提としてあなたが納得した方に依頼をするべきです。これはイラストからモデリングまで一括でも、イラストとモデリングを別々の方にお願いする場合でもです。
その上で、目的別依頼先について少し細分化して具体的な例を書いていきたいと思います。
少しでもモデルの力で伸びたい、という気持ちがある場合、依頼先として最有力になるのは"大手あるいは中堅企業Vtuber"の"立ち絵自体のイラストあるいはモデリング"に関わっている方です。
でもそんなに有名な方に依頼するとお高いんでしょう…?と思われるかもしれませんが、もちろんお高いです。
しかし、このプランを選ぶ場合最も問題となるのは「金銭的な問題」ではなく「そもそも個人からの依頼を受けていない」可能性がある、という事に尽きます。特にモデラー様よりもイラストレーター様は個人からの依頼を受けていないことが多いです。
理由は様々推測出来ますが、クリエーター様自身が受けていない以上事情を考えても仕方ありません。もしもタイミングが合った上でお見積り頂いた総額にも予算上の都合がつき、依頼が出来ればラッキーです。
上記事情から既存の人気Vtuberのイラストレーター様に依頼を行うのは困難です。しかし、それでも開始よりも前に伸び要素を作りたいとは思ってしまう事も多いと思います。その場合の有力な選択肢として浮かぶものは、
SNSで人気のイラストレーター様にお願いする
これは先程のものに通じますが、違いとしては大手様からの依頼をまだ受けていないが、SNSのフォロワー数が非常に多い、という方を探してお願いするというものになります。
人気だとお高いのでは…?となると思いますが、上記よりも人によります。
理由として新しい仕事を受けてみたい、Vtuberの担当イラストレーターに興味があったなど様々あるかと思いますが、振れ幅があるだけでお安く引き受けてくれるわけではない事は留意してください。
多数の活動中Vtuber様を生み出しているイラストレーター様にお願いする
最近は減った印象がありますが、クリエーター様が主体となり、あるいは同じクリエーター様にモデルを依頼した方々がクリエーター様の許可を取った上で主体となり、◯◯家や◯◯ファミリーのような活動をしている場合があります。それぞれのグループにより売り出し方の制限はかかりますが、初動の拡散が期待できるためある主モデルでの伸びに繋がります。
上記に当てはまらないが明らかに作品のクオリティが高い方に依頼する
作品クオリティの見え方は人により違い絶対的なものではありませんが、あなたがイラスト作品を見るのが好きであればあなたの中での審美眼というものは養われていると思います。
そうしてイラストを見ていく中で、明らかにクオリティが高い方を探してお願いをするというものです。
伸びていない原因は様々ありますが、作品の公開を始めたのが最近である、流行作品の二次創作イラストを描いておらず人の目にとまっていない、検索しやすいようにしていないために人の目にとまっていない、などがあります。
もしかしたら趣味で描いて居る方等の可能性もあり、お願いをしてもお断りされる可能性はありますが、もしあなたが望む作風の方であれば相談をしてみても良いと思います。
モデルでの伸びは狙っていない
この場合はあなたが好きな作風のクリエーター様に依頼をしましょう。
他に特に言うこともなく注意点もないです。
繰り返しになりますが、総じて言える事はあなたが納得した相手に依頼することです。
納得できない事があるお相手に依頼した時点でずっともやもやしてしまうかと思います。
またSNSでの依頼の場合は、実績が多く信用ができるクリエーター様が相手である、あるいは支払い方法にショッピングプロテクションがある、などの場合でなく銀行振込によるお支払いとなる場合、着手金と完成時の支払いのような形、あるいは工程の進行ごとにお支払いをするなど、分納させてくださるクリエーター様の方を選んだ方が安心出来ると思います。
あるいは手数料分を上乗せして支払う事を条件にコミッションサービスや支払い仲介サイトを利用しお支払いする事を勧めます。
この記事を見たクリエーター様は理解をしてくださる方から憤慨される方までいらっしゃると思いますが、何せ依頼側とクリエーター様側の間でトラブルが起きることが多いため、私は分納をしたほうが良いかと思います。
クリエーター様も依頼時にお願いをしなくても請求書や領収書を発行してくださる方から、そういったものは発行していないという方もいらっしゃるなど依頼の受け方も様々であり、快く受けてくださる方からそれは出来ないとお断りされる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、クリエーター様も人であり、急な体調不良や事故など万一の自体に見舞われてしまい、返金対応をしたくても出来ない等の事象が発生する事もあります。
そういった事は通常お互いに避けたいと思いますため、可能な限りリスクを減らし円満に取引できるようにすると良いと思います。
結局モデルの作成っていくらかかるの?
これは依頼するクリエーター様により変わるため一概には言えませんが、複数のコミッションサイトを探し、あくまで私の感想として価格帯とモデルのクオリティから三段階+番外にわけてみました。
基本的にはデザインからパーツ分けイラスト作成、モデリングまで一括で行っている方のみとして調査しています。常々書いておりますが、LIVE2Dモデル、特にイラストに関する価値や品質の感じ方は人によりかなり違うと思いますため、本当に私が感じたものとしてお受け取りください。
デザインとしては"色のまとめ方"や"装飾の量"、イラストとしては"全体的な詳細の描写度合い"や"細かな装飾をどの程度実際にパーツ分けしているか"、モデリングとしては"可動域"や"揺れ物などの物理演算"の他"動作により他の部位で生まれる不自然さの吸収"あたりを見ています。
また基本的に、先着◯◯名様に限りお値引き!と言う方は通常価格で見ていること、データを見たのが記事執筆時点であることにはご了承ください。
他、実際にコミッションサービスを利用する際に出ている価格は構成の最低限の価格であり、モデリングやデザインなどが別料金としてオプションとなっている場合も多々あるため、サービス情報はしっかりと確認し、出品者様に問い合わせを行ってください。
3万円~
この価格クラスはシンプルなデザインである場合や上半身のみということが多く、顔の傾きや向ける角度が狭いこと、長い髪や揺れ物の物理演算による動きは最低限というモデルが多かったです。
また、すでに存在する雛形からパーツを組み合わせて作成している、というクリエイター様もいらっしゃいました。
それでも見ている限り不自然さはなく動くモデルも多く感じましたが、この価格だと元々下半身のモデリングは殆どない事が多いようですので、最初から上半身のみで依頼をかけるのも手かと思います。
8万円~
コミッションサイトで人気の価格帯はこのあたりからでした。(依頼件数やブックマーク数から判断)
この価格帯になると揺れ物がしっかりと揺れる、表情差分の種類が増える、上半身の動きに対して下半身で動きを吸収するなど、モデリング面のクオリティが大きく上昇しています。
また揺れものが動く、ということはデザイン自体も細かいものが増えていると言うことであり、イラスト自体も凝っていると感じました。
これは出品者様の技術の習熟度合いや制作のスタンスももちろん関わるかと思いますが、例えば3万円と8万円で、全く同じ技術を持った二人が同じ時間単価で仕事を受けている場合、かける時間に2.6倍強の差が出ます。
時間をかけたほうが良いものが出来る可能性が高いのは当然の事で、この支払金額の差もクオリティに直結していきます。
作品とは基本的にはクリエーター様の持つ技術✕作業時間=クオリティで、それに加えクリエイター様の作風が乗るものです。作業時間を取ってもらいモデルのクオリティを上げてもらうために相応の金額を支払う事は普通ですので、高い!と思わず、それだけのものを作ってもらうための料金だと納得してください。(本当に高いと判断したら他の依頼先を探しましょう)
16万円~
ここからの価格帯になるとそれぞれのクリエーター様の特色が大きく出ている印象でした。
モデリング面で言えば身体ごと左右へ振り向く動き、顔の超高可動、複雑な物理演算、特殊なモーションなど。
イラスト面で言えばモデリングの可動域の広さに対応するためにパーツ分けが細かったり、揺れもののパーツ分けが更に細分化されていたり、それぞれ受けていらっしゃる方により多岐に渡ります。
繰り返しになりますが、価格が上がればそれに伴いモデル自体の質は上がっていきますが、それに加えて自身の好みかどうか、売り込み方にあっている作風かどうかなどは別で考える必要があります。
番外編 コミッションサイトに登録していない方にお願いをしたい
実はこういった方はたくさんいらっしゃるかと思いますので、番外編として実際のところ可能なのかどうかを書いていきます。
コミッションサイトで依頼を受けている方はたくさんのモデルを制作しており安定感がある一方、先程脱線したお話をした項目内のように、人気クリエーター様にお願いしたいと考えたり、作風の好みからSNSでのみ活動をしているクリエーター様にお話したいといった事もあると思います。
そういった方にお願いしたい場合、あくまで私の経験上でのお話となりますが、結論としては多くの場合交渉になるか、お断りされます。
まず大前提ですが、もし連絡先以外に自身のHPをお持ちのクリエーター様が居ればHPには目を通してください。またSNSなど窓口になっているところのプロフィールなどにも条件が書いてあれば必ず読んでください。
その上で、現在仕事を受け付けていないという記載があったり、個人からの依頼を受けていないとの旨を伝えているクリエーター様には問い合わせをしないことを推奨します。
依頼そのものではなく、依頼受付再開の予定や今後個人からの仕事を受ける予定はあるか?の問い合わせもしないほうがいいです。これは交渉ですら無く、お断りしているところに押しかける行為であり、殆どの場合悪印象を持たれてしまうような行為です。本当にやめましょう。
次に、明確にお断りをしていないが受け付けているとも書いていない場合、問い合わせ先が用意されていれば基本的にはその問い合わせ先に、どこにも問い合わせ先がないがその相手への依頼を諦められない場合は、SNSでメッセージを送り連絡を取りたい旨を伝えてみてください。
反応は多岐で、仕事は受けていないとお断りされる場合、Vtuber用イラストは受けていないとお断りされる場合、立ち絵は書けるがパーツ分けは出来ませんと言われる場合、条件付きでやってくれると言われる場合、引き受けてもらえる場合、などなど本当に幅広いです。
お断りされたらその時点で諦める他ないですが、パーツ分けが出来ないと言われた場合、主には以下の二通りの方法があるかと思います。
パーツ分けにかかる時間の料金を上乗せして交渉する
パーツ分けをしてくれる第三者にパーツ分けをしてもらう
前者は通常の立ち絵がデザイン代として20000円のイラスト制作に30000円とされた場合、イラスト制作にかかる部分の料金を増して交渉しましょう。
交渉の際にはモデラー様が公開しているパーツ分けのガイドなどを資料として提示し、この程度の分け方や塗り足しなどをしてもらったらいくらかかるかを最大予算とともに提示してください。
受けてもらえるかはお相手次第ではありますが、作業時間に対する料金として適正だと思って貰えれば受けてもらえる可能性はあります。ただし、技術が未熟であるのに仕事を受けることを良しとしない方や、きちんと計画を立てる事が出来ないのが嫌である、等の場合はお断りされるかと思います。
後者については、すでに受けたことのある方はお相手から提案してくださる事もあります。ただし色味や塗りに関して第三者が細かくパーツを分けて行う改変行為ですので、これについて良しとしない方もいらっしゃいます。
パーツ分けはNGだと言われたら大人しく諦め、OKが出た場合はパーツ分けが第三者でも良いのであれば依頼を検討しましょう。
次に、条件付きで受けてくださるという場合です。これは主には、興味はあったがまだ技術を習得していないので技術を習得しながらゆっくり作業を行っていいか?という場合や、依頼予定のモデラー様が決まっていればその相手から必要な情報を提供してもらえたらその通りに作成出来る、などが例となるものです。
もしやり取りの中で条件が合うのであればお願いしてみても良いと思います。
そして、依頼する場合の料金ですが、人によります。
ここまで引っ張って何の参考にもならない!と思った方、申し訳ありません。本当に人によるのです。
特に一度もパーツ分け依頼を受けたことが無い方は通常依頼とあまり金額が変わらないなど、かなり安めのお見積りを出してくださいます。
もちろん見積り価格が安い以上そのまま依頼しても良いかと思いますが、その後のお付き合いを円満にするためにも、パーツ分けイラストを作成するのは通常のイラストを描くよりも大変であることをきちんとお伝えし、その上で初めてやってみるためなど、技術面を理由にお安く作業をしてくださるならそのまま依頼をしても良いかと思います。
また、本業イラストレーター様、副業イラストレーター様問わず、対個人と対企業により請求金額を変えており、個人からの依頼だと比較的お安く受けてくださる方が多い印象を受けます。
母数が少なくあまり参考になるかはわかりませんが、デザイン料込みで15万円~20万円ほどの予算があればそこそこ多くの方が受けてくださるかと思います、もちろんその金額ではお話にならない、と言われる方も居ますが。お相手もプロである場合、自身の作業時間と相談をして作業を行われるため、上限を伝えればその範囲で作業してくださる方もいらっしゃいます。
またデザイン料の部分が1万円ほどの方から5万円以上かかる方までまばらであるため、もしあなたに明確なイメージがあるのであれば、メモにお絵描きをしたようなものでも構いませんのでそれを提出すると値引きしてもらえる可能性があります。
上記方法でイラストを用意したら次はモデラー様です。イラストを依頼しただけではモデルは完成しません。
モデラー様はイラストレーター様と比べ企業様相手にお仕事をしている方でも個人からの依頼を引き受けている方が比較的多いため、動きのクオリティを求めた依頼はし易いかと思います。
ただしそういった方に依頼する場合は20万円~を想定したほうが良いです。
SNSで検索をしたり既存Vtuberのモデリング担当者様を探したりコミッションサイトを探したり、それぞれの方法でモデラー様を探してご依頼してみてください。
さて、長くなってしまいましたが、モデル自体は3万円から依頼は出来ますが、活動の仕方によって8万円~くらいは予算を見たほうが良いと思います。
もちろん余裕があればもっと金額を出せば全体的なモデルのクオリティは上がるかと思います。
番外編については組み合わせ方によりかかる金額にばらつきがあるためあえて書きませんでしたが、最初から衣装変更や髪型差分、特殊なモーションやアニメーションなどを搭載しない限りは40万円~50万円ほど予算があればものすごくクオリティの高いモデルが完成すると思います。あまりこの言葉を使いたくなくて使用を渋ってきましたが、それこそ企業所属Vtuber様並のモデルも完成させられます。
ただしこれは基本的な価格で、一例ではありますが衣装差分でイラスト50000円(デザイン、パーツ分け込み)に加えてモデリング70000円以上(複雑さにより変化)であったり、髪型差分でイラスト10000円に加えてモデリング10000円以上(複雑さにより変化)であったりのように、コミッションサイトで一括で引き受けてくださる方よりも高くなりがちであったり、特殊なアニメーションなどを搭載する場合は基本価格が存在しない、つまり技術的に出来ることなら何でもするが、作業にかかった時間分請求になるモデラー様もいらっしゃるなど、いくらでも価格は上がるのでご注意ください。
かかるお金は他にもある
そうなんです。恐ろしい事に、パソコンを手に入れて、モデルを手に入れても、そこでお金の消費が止まるわけではないのがVtuberです。
実際のところこれで活動開始は可能ですが、他にもコストがかかります。たくさんあるのですが代表的なものを箇条書きしてみます。
高速インターネット料金
各種ソフトウェアの月額利用料
ゲームの購入代金
各種クリエイター様への依頼料
その他コスト
このあたりが主となるでしょうか。それぞれ説明していきます。
高速インターネット料金
こちらは具体的に言えば光回線(有線接続)環境になります。
多くのインターネット環境はそもそもこれに該当しますが、もし十分な速度が確保できていないのであれば別の会社に変更して速度の改善を図るなどの必要があります。
特にマンションなどにお住まいで速度が遅いあるいは回線が安定しない場合、専用で回線の契約をしなければ速度の改善が難しい場合がありますが、もしも個別での工事がNGの場合は高速インターネットが可能な環境に引っ越す必要があります。
各種ソフトウェアの月額利用料
これに関しては、まず配信のためにLIVE2Dモデルを動かすソフトで、LIVE2D公式が出しているNizima Liveというソフトウェアが事実上月額440円~(基本無料だが制限あり。記事執筆時点)であったり、編集ソフトや画像作成ににAdobeを利用しようと思った場合、Creative Cloudコンプリートプランの利用が定価だと月額7780円(記事執筆時点)かかったり、他にも支援者限定で利用できる便利な機能付きのソフトウェアを公開なさっている方が居るなど、色々なところでお金を使います。
ゲームの購入代金
これに関してはゲームをしない方には必要ありませんが、話題のゲームや新作ゲームを配信していく場合避けられないコストです。
そもそも興味があり最初から買う予定だったゲームであれば良いと思いますが、その場合でもセールなどを待とうと思っても待ちづらく、話題のうちにやるために定価で買うことになる場合が多いと思います。
また個人同士でグループを組んで活動している場合、コラボ向けの話題のゲームとしてそれぞれで負担して購入せざるを得ないことも多いです。
繰り返しとなりますが結構なコストがかかりますので、ゲームをする場合やしない場合を含め、ゲームに対するスタンスは早めに決めておくと良いと思います。
各種クリエイター様への依頼料
こちらは自分の活動にあったもの、あるいはクリエイター様にまかせてクオリティの高いものを作成するために依頼を行う場合の料金です。
例えば歌ってみたを作るとすれば、現在一般的な形式で言えばミックス、イラスト作成、動画編集の三工程が必要です。
他にもサムネイルの制作代行、ロゴなどの作成依頼、活動用のイラストの作成など、依頼したいことは様々生まれてくると思います。
ここに関しても活動の質を上げようと思えば避けられないコストです。
その他コスト
その他にも企画を行うために買わなければいけないもの、グッズ作成を自家通販で行う場合はグッズ製造と発送にかかる一時的なお金(グッズが余れば純粋な負担になります)、宣伝する場合の広告出稿費用などがあります。
他にも無数にありますが、本当に以外とお金はかかってきます。
以上のように、パソコンとモデルを得ても他にもお金はかかるのです。
それを踏まえて予算を考えて、結果不足して後から必要になることは仕方ありませんが、最初から予算が不足しているのであれば予算を増やしましょう。
それでもどうしても期日などが限られている場合に初めてラインを下げることを考えるのが良いかと思います。
まとめ
以上、お金のかかり方です。あくまで全てではありませんが、ある程度満足の行く活動をするためのパソコン、ある程度の独自性を持ち動きの品質も高いモデルを用いての活動であれば、金額は割りとかかります。
私の推奨ラインで振り返ってみますと、
パソコン
節約性能 約20万円~
推奨性能 約35万円~
モデル
最低限 3万円~(上半身のみ)
推奨 8万円~
高品質 16万円~
このあたりをベースとし、これに加えその他のお金がかかります。
前編でもお伝えしましたが、デビューまで高いと感じるか否かは特に、すでにパソコンを持っているかどうかと、本人の収入状況によって変わります。
何せ見比べていただけばわかるように、可動域などがある程度の品質に達したモデルを選んだ上で、かかるお金の大部分がパソコンになるためです。
本当にとても長く、関係の無い話しもしてしまいましたが、結論として。
Vtuberを始めるにはお金がかかります!
おわりに
思ってた三倍くらいの長さになってしまいましたし、着地点を見失いふわっとした記事になってしまいました。
次からは書きたいことを一つに絞り、脱線しないように書くなど、以降の反省点として活かしていきたいと思います。
本当に長くなってしまった上に、今回はVtuberを始めるのにお金がかかるという話を過剰に丁寧に書いた記事になってしまったものでしたが、お楽しみいただけていたら嬉しいです。
次回はVtuberをする上で大事な「自分の機嫌の取り方のコツ」「伸びやすく嫌われやすいSNS運用特集」「画像作成初級編」のどれかあたりを書いてみようと思います。
お読みくださりありがとうございました。
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