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かぼちゃ と なんきん

関西では、かぼちゃのことを「なんきん」と言います。

なので、普段の食卓に出てくる煮付けやサラダは「なんきんの煮付け」「なんきんのサラダ」と呼んでいるわけで、それはものすごく庶民的で地味なもの、という位置付けです。

で、これは関西の方でないと伝わりづらいかもしれない、……というか関西の方にも、誰にも伝わらないかもしれない、こんなことを思っているのは世界で自分だけかもしれなのですが、……。

かぼちゃ、というのは、なんというかこう、もっとお洒落なもの、という感覚があるのですよ。「かぼちゃの煮付け」「かぼちゃのサラダ」は、なんか洒落ている食べ物、という認識。いや、実際は同じはずなんだけど……。

だから昔から、料理系のテレビ番組なんかで、「今日はかぼちゃの○○を作ります」なんて言っていて、かぼちゃが画面に映っていると、きっとウチのオカンがまな板でトントンやるような「なんきん」とは似て非なる食べ物なんだろうな、と思っていました。

更にいえば、英語の「パンプキン」は、もっと敷居の高い食べ物のような印象があって、ある程度以上の社会的地位がないと食べられない物。あるいは、日本でいう寿司とか鯛みたいなもので、基本的に特別な日にしか食卓に出ない、みたいな。いや、実際は向こうでも庶民的な食材なんだろうけど……。

ジャコランタンは、かぼちゃのオバケとして有名です。「かぼちゃのオバケ」……字面がかわいい。英語だと「Pumpkin's Ghost」……ロックバンドの名前みたいでかっこいい。

これが「なんきんのオバケ」だったら……児童文学っぽい?

・かいけつゾロリとなんきんのオバケ
・ぼくらとなんきんのオバケ
・なんきんオバケのぼうけん
・名探偵 夢水清志郎(652)-なんきんのオバケ
・ズッコケ三人組対なんきんのオバケ

……微妙でした。

いつの日か、かぼちゃやパンプキンを食べたいものです。いや、すでに何万回も食ってるかもしれないけど……でもあれ、「なんきん」だから。

#エッセイ #なんきん #かぼちゃ #ハロウィン



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ぷらーな
サウナはたのしい。