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初代ねこず

令和4年3月4日の朝、茶トラ(♂)が16才半で虹の橋を渡った。
去年の夏に16才になってからいつでも覚悟はしとかないとなと思いつつ、昼は寝て夜に2階に上がってうえ~うえ~言いながら徘徊して人間の様子を見に来てまた下の部屋に帰っていく。
下のトイレ(洋式)に行ったら大体待ち伏せされて抱っこして2階に上がって下ろすと本にゃんはまた下に下りていくルーティン。

よく吐く子やったけどそろそろ年も年やしと診て貰ったら腸付近に黒い影が何点か(3つやったかな)。
画面見て獣医師に言われる前に『癌や』って思った。
獣医師は組織検査してみないと明確な事はわからないけどリンパ腫の可能性大。
16才やしガンガンに治療するには体力が心配との事でとりあえずステロイド治療。
組織検査は2回目の挑戦でやっとちょっとだけ取れてそれでも詳細はわからなくて小細胞のどーたらこーたら説明してくれたけど癌なんだなと。

別の病院で診て貰ってた兄弟の黒猫(享年11才7ヶ月)の時も同じ様な黒い影でその時は癌ですってはっきり言われた。
黒猫が悪性リンパ腫やったから茶トラも同じかもって。
血が繋がってても臓器の癌かリンパ腫でなる可能性が違うからって。
リンパ腫やと他に転移の可能性大になるって事かな。

いつもそうやけど、ちょっと様子おかしいなって受診して最悪の診断されたらアッという間に悪くなる。
それだけ猫って体調悪いの上手に隠すのね。
気をつけてたつもりでも診断受けてひと月ちょっとで逝ってしまった。

覚悟してるからって全てを受け入れれる訳じゃない。
ヨタヨタ支えられながらでもトイレでおしっこするの凄い。
ステロイド上手に飲めなくてご飯もお水も取らなくなって結局毎日点滴でステロイドと嘔吐止めとビタミンとで1週間。
1メートルも歩けないけどやっぱり抱っこで移動するより歩きたい。でも歩けなくて倒れ込んでる姿が少し儚げで。
最後に長年過ごしてた1階のベッドに連れて行ったら目の輝きが増した。
ちゃんと覚えてたね。
トイレに行くのに下ろそうとしたらめちゃくちゃ鳴いて抵抗したからそのままベッドに。
翌朝呼吸がおかしくなって反応も無くなって数時間後虹の橋を渡った。
最後嘔吐も痙攣もなく静かに息を引き取った。

17年前の夏、夫の初盆にガレージで野良猫が3匹の子猫を出産。
始め2匹やと思ったら3匹いて猫も犬も飼った事ないし里子に出そうと思ってたけど子育てしてる内に情が沸いて(当然)3匹共にうちの子に。
黒猫♂が5年前、キジトラ♀が2年前、今年3月に兄弟の最後の子が旅立った。
初代のこの子達は自分にとって特別な猫達。
この子達がいたから2代目スコティッシュを2匹迎えて3代目の3匹も(産まれたて)迎えた。
そして、初代のお陰で17年間頑張れた。

正気を失ってた18年間。正気を保たせてくれた猫ず。
正気を失ってた分の整理を今してる。
初代がいなくなって18年間の寂しさや悲しさで集めた物達を整理してる。
初代が全員いなくなって何かが自分の中で崩れた。
18年間かき集めて大事にしてきた物達の価値も崩れてどうでもよくなった。
今は初代や猫達が一番大事。
失って気付く典型やな…
生きてる内にもっと環境良くしてあげれば良かった。
雑多なとこで育って過ごしてきたから病気になって綺麗な環境変わったら戸惑ったかもやけど😅
まだ整理片付け継続中やけど大分綺麗な部屋で後輩4にゃん過ごしてるよ。


ほんとうにありがとうね。
君たちは本当に天使やね。


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