悲しみの韓国行き

いつも韓国には、楽しい気持ちしかなかったのに、こんなに悲しく胃が痛い韓国行は初めてです。
大好きなオンマが天にのぼりました。
私はマンネの嫁だから、本当はオンマ～なんて呼べなくて、オモニと言わなきゃいけないんだけど、
私は許してもらっています。

初めてオンマに会ったのはまだ旦那さんと付き合ってた時でした。
第一印象は、お上品なおばあちゃんと言う感じでしたが、どうも私はオンマとは魂レベルでつながりがあったのか、とにかく「懐かしい」人で、涙が溢れました。
会った瞬間に、昔から知ってる人みたいでした。だから、オンマと自然に呼んでいました。
オンマは、初めて会う私にハグしてくれて、旦那いわく「初めての人にあんなことはしない。きっとオンマは一目見て、認めたんやな」と驚くほどでした。

私がオンマ～と言うのを聞いて兄嫁さんが、「私もオンマって言いたい」と言ったとか…。

日本人の子供産めない年上の子持ちの嫁を、快く受け入れてくれた、本当に優しい肝っ玉母さんでした。
私は姑さんには恵まれていて、子供らのおばあちゃんも、手先が器用ないい人でした。

オンマも器用で、歳とってから書道家になりました。
日本から下手くそな韓国語で話す私にいつも大笑いしてくれたオンマ。
料理が美味しくて、食堂よりオンマのご飯が食べたかった。
うちの娘たちと一緒に里帰りしたとき、あまりにオンマのご飯をガツガツ食べたから「ご飯たべさせてるのか？」と笑われたくらいでした。
去年、体調が悪そうで主人が二週間ほど介護にきました。
変わり果てたオンマを目にして、遠く離れているから、何もしてあげられなくて、苦しんでいた。
日本国内なら、私もてつだえるし、自分の母親と一緒に面倒もみれるのにと、思うと辛かった。
オンマの無事を祈ることしかできなくて。ごめんなさい、オンマほんとに、ごめんね。
息子に看取ってほしかったよね。

空港で涙がとまらなくて、変な人になってるけど、悲しみは深い。
オンマ待っててね。不出来な日本人の嫁が今行きますよ。

韓国のお葬式は、初めてだから、大丈夫か不安。でもオンマのためにがんばります。

オンマ、ほんとうに、ほんとうにありがとうございました。
あなたの嫁になれたこと感謝しかありません。ありがとう。