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中国の常識(1)❣️🐸🍿

欧米の人から見ると、中国人も日本人も見た目だけでは見分けられないかもしれません。

近頃では日本国内で見かける中国人が多くなってきましたが、日本人の私でさえ彼らが中国語を話し出すまで、彼らが中国人であると気が付かないことも多いです。

中国人と日本人は、見た目が似ているのは確かだと思いますが、その国民性は全く違っています。

今回はその「違い」がよくわかるような記事があったので、ご紹介したいと思います。まずはこちらの記事です。
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中国で報道禁止の大騒動!化学工業用油を輸送後、洗浄せずに食用油を…暴かれた「タンクローリー」運送の闇がヤバすぎた!

2024.08.31

驚愕のスクープ

7月2日付の北京紙「新京報」は『タンクローリー運送の乱脈調査 石炭液化油の荷降ろし後は食用油を積込む』と題する特ダネ記事を掲載した。その書き出しは、

「5月21日午前10時、1台のタンクローリーが河北省三河市燕郊鎮に所在する某『糧油公司(穀物・植物油会社)』に乗り入れた。1時間後に当該車両は30トン以上の大豆油を満載して工場区域から出て行った。

この大豆油を満載したタンクローリーは3日前に寧夏回族自治区で積み込んだ石炭液化油を1400キロメートル離れた河北省の秦皇島市まで運び、荷降ろし後に貯蔵タンクを洗浄しないまま三河市燕郊鎮へ移動し、食用大豆油を積み込んで輸送を継続したのだ。

石炭液化油は石炭を加工してできた燃料のパラフィンオイルや潤滑油のホワイトオイルなどを含む化学液体である。

タンクローリーの運転手が記者に明かしたのは、食用液体と化学液体の輸送には何の区別もなく、タンクの洗浄などはしないのだが、これはタンクローリー運送業界内では公然の秘密なのだという。」

これを読んだ読者は愕然とした。

「何だと。石炭液体油を輸送した後にタンクを洗浄しないまま食用大豆油を積み込むだと。それが本当なら、新たに積み込んだ大豆油がタンク内に残留する石炭液体油で汚染されるはずで、そんな汚染された大豆油を料理に使ったら、それを食べる消費者の健康には必然的に有害な影響がもたらされるのではないのか」。

この読者を驚かせた特ダネ記事の全容はこうだ。

1)タンクロータリー輸送の追跡調査を長期にわたって行った結果、中国国内における普通貨物用タンクローリーが輸送する液体の種類は常に固定されているのではなく、糖蜜や大豆油などの食用液体だけに限らず、石炭液化油などの化学工業類の液体も輸送することが分かった。

支出を節約するべく、タンクローリーの多くは貨物の積み替え時にタンク内の洗浄をしていないし、一部の食用油工場は検査が厳格でなく、タンク内の洗浄がなされているか、タンク内に残留した化学工業類の液体が食用油を汚染するか否かの検査を実施していない。

2)中国では目下のところ、食用油の輸送に関する強制的な国家規定は存在していない。

推奨的な規約である『食用植物油ばら積み輸送基準』は存在し、食用植物油のばら積みには専用車両を使用しなければならないと規定しているが、それは飽くまで推奨的規約に過ぎず、食用植物油の製造業者に対する強制力はない。

運賃引き下げ競争激しく、手抜き

3)公開資料によれば、寧夏石炭工業協会に属する石炭液体油生産プロジェクトは目下のとこと年産400万トンに達していて、中国全土の首位を占めている。

ここで生産された石炭液体油の大部分は東部の沿海地方にある経済発展地域へ運ばれて化学工業製品の原料に用いられたり、燃料として使用される。

4)タンクローリーは危険化学品用と普通貨物用に区分されている。前者が輸送するのは一般にガソリンやディーゼルオイルなどの可燃可爆の液体であり、後者が輸送するのは文字通り危険化学品以外の普通液体である。

但し、パラフィンオイルやホワイトオイルのような石炭液体油に分類される製品は火を近づけても着火しない(ホワイトオイルは専用コンロで気化させた後で可燃性を持つが)ので、危険化学品には属さず、普通貨物用タンクローリーでの運搬が可能である。

5)食用油を生産する工場は主として沿海地方に集中しており、食用油を内陸の客先へ運ぶにはタンクローリーが使われるが、昔は積荷の食用油を下ろしたらタンクは空のままで帰路につくのが通常だった。

食用油をタンクローリーで天津市から陝西省西安市までの1100キロメートル運ぶ場合の片道運賃は、以前は1トン当たり400元(約8000円)以上であったが、少しずつ値下がりし、現在は200元(約4000円)前後まで低下している。

その上にこの2年程はタンクローリーの数量が増大して競争が激化しているため、より以上稼ごうと、往路に食用油を輸送したら、復路は寧夏回族自治区へ寄り道してでも石炭液体油を積み込んで沿海部へ運ぶというルートが常態化したのだった。


6)運賃が徐々に値下がりする状況から、上述のようにタンクローリーを食用油専用にすることはできないだけでなく、タンクの洗浄すらも行わないようになった。

タンクの洗浄代は1回毎に少なくとも300~500元(約6000~1万円)、高ければ800~900元(約1.6~1.8万円)になる。貨物が頻繁に変わるのに、その都度タンクを洗浄すれば、その支出の合計は小さくはない。

一般にタンクローリーは運輸会社の運送チームに属するが、タンクを洗浄する許可はチーム長の承認を必要とするので、運転手は許可が出ない限りタンク洗浄を行うことができない。

健康に係わる大問題に世論騒然

7月2日付でこの特ダネ記事を掲載した「新京報」はその日の社説に『化学工業油の次は食用油を積込む、タンクローリー運輸に脱線運行をさせるな』と題する文章を掲載した。

要約すると、

1)食品類の液体と化学工業類の液体は用途が同一でないばかりか成分も異なる。国内の普通貨物用タンクローリーは糖蜜や大豆油などの食用液体を輸送するだけでなく、石炭液体油などの化学工業類の液体も輸送する。

貨物を変更してもタンクを洗浄しなければ、食用油はタンク内に残留した化学工業類の液体によって汚染される。

2)とりわけ、石炭液体油の荷降ろし後にタンクを洗浄しなければ、通常ではタンク内には数キログラムから十数キログラムまでの石炭液体油が残留するが、この中に含まれる不飽和炭化水素、芳香族炭化水素、硫化物などの成分が人体に有害な影響を及ぼし、時には中毒を引き起こすこともある。

消費者の口に入る食用の物品であるにもかかわらず、物流の過程がこのようにいい加減とは嘆かわしい限りである。

報道から分かるように、本件はタンクローリーの運転手、食用油の製造業者、油製品の引き取り先が互いに暗黙の了解の下で行われているものと言える。

3)本件の問題点は、我が国(=中国)の食用油輸送には目下のところ強制的な国家基準が存在しないことである。

2014年6月に実施された『食用植物油ばら積み輸送基準』はばら積みの食用植物油の輸送には専用車両を使わなければならない旨が規定されているが、これは飽くまで推奨性の国家基準であるので生産工場に対する拘束力は限定されている。

従い、食用油輸送には専用車を使用することの義務化、タンクローリーの洗浄基準、さらに違反に対する罰則規定を含めた強制力を持った国家基準の公布を早急に実現すべきである。

「新京報」の記事を読んで驚いた北京市内のネットユーザーが追跡調査を行ったところ、タンクローリーで食品油を納入していた「滙福糧油集団」という食品油製造業者の顧客である「北京世紀悦福食品有限公司」という食品問屋が買付入札を経て、北京大学、清華大学、北京理工大学、首都師範大学などの学生食堂へ植物油を納入していたことが判明した。

この事実が報じられると、世論が喚起され、健康に係わる一大問題として、タンクローリー輸送に対する政府管理の怠慢さが非難される事態となった。

いきなりの報道禁止、そしてトカゲの尻尾切り

そこで慌てたのは中国政府であった。新京報の報道を受けて大々的に本件を報じていた各種メディアに対して言論統制を発動し、本件に関する追加報道を禁じたのだった。

そして7月2日付の「新京報」報道から55日目の8月25日、中国政府国務院の「食品安全委員会弁公室」は『タンクローリーによる食用油混載事件の調査結果』を公表した。その要点は、

・タンクローリーの清掃済証の偽造が行われていたことが判明した。食用油の生産企業に偽の清掃済証を提示することで、汚染されたタンクを清掃しないまま食用油を積み込んでいた。

・タンクローリーの車両番号「冀E5476W」が運搬した35.91トンの植物油は飼料加工に11トンが使われたが、残りの24.91トンは差し押さえられて封印された。車両番号「冀E6365Z」が運搬した植物油31.86トンの中の2.48トンは差し押さえられて封印された。

残りの29.38トンは販売済みだったが、未使用の7.78トンは回収されて封印された。これ以外の21.6トンは既に内蒙古自治区オルドス市へ販売されていた。

・タンクローリー「冀E5476W」と「冀E6365Z」がそれぞれ所属する運輸公司の責任者および車両の所有者と運転手など計5人の刑事責任を追及し、このうちの2人に対して刑事強制措置を取り、残りの3人を行政拘留10日間に処した。

・中儲糧油脂(天津)有限公司や河北省三河市の滙福糧油精錬植物油有限公司など関係企業7社に対し、法に基づく行政処罰として合計1104万元(約2億2000万円)の罰金が科せられた。

である。

つまり本件を通じて摘発されたのはたった2台のタンクローリーの関係者5人だけであり、行政処罰を受けたのはたった7社の食用油生産企業だったし、彼らが科せられた罰金の総額もわずか1104万元という少額であった。

要するに、中国政府は7月2日付で「新京報」が提起した問題についての後続報道を規制することにより、タンクローリーが貨物の積み替え時にタンクの洗浄を行わぬまま食用油を輸送することによる食用油の汚染問題を隠蔽しようとした。

しかし、報道規制だけでは世論の了解は得られないと判断して、トカゲの尻尾切りを行ったというのが実情だろう。

「新京報」が長期にわたる調査を行う中で確認したのは、タンクローリーの大多数が石炭液体油を運搬した後にタンクの洗浄をすることなく食用油を積み込んでいたという驚くべき事実であり、その当事者がたった2台のタンクローリーだったというのはどういうことなのだろうか。

これに加えて、刑事責任を追及されたのはたった5人、行政処罰を受けたのはたった7社だけというのでは馬鹿馬鹿しくてお笑い種にもならない。これで世論が納得する訳はないが、それが中国共産党の方針である以上は異議の申し立ては許されないのである。

何はともあれ、本件は中国政府国務院「食品安全委員会弁公室」が調査結果を公表したことによって、遠山の金さんの科白(せりふ)じゃないが、「これにて一件落着」となったのだった。

正に勧善懲悪の演出。中国共産党にとっては、思い通りに万事丸く収まって、めでたしめでたし、ということなのだろうが。


と、ここまでが記事の転載となります。コメントをしようと思ったのですが、コメントの言葉が思い浮かびませんね。

それでも、なんとかコメントしてみたいと思います❣️🐸🍿

食用油を運搬したタンクローリーを清掃せずに、そのまま化学液体の輸送に使用して、それをまた清掃せずに食用油の輸送に使い回すことを継続的にやっていたということですね。

しかもこれは、タンクローリー運送業界内では公然の秘密であったと。つまり中国全土で長年にわたってこの習慣が常態化していたようです。

お金を節約する目的だったらしいですが、そもそも清掃の検査自体が義務付けられておらず、清掃は実施されていなかったらしい。

追跡調査を行ったところ、被害に遭ったのは北京大学、清華大学、北京理工大学ほかの学生食堂などであったという話です。

この件に関する報道がされ始めると、中国政府が慌てて各種メディアに圧力をかけて言論統制を発動したらしい。

さすが中国は酷い国だと、普通の日本人は感じるでしょうけれども、日本政府だって言論統制をしていること、気がついていない人も多そうです。

もうひとつ、この関連記事をご紹介しようと思ったのですが、ボリュームが予想以上に大きくなってしまったので、後日に続編をご紹介したいと思います🙏
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現在の日本に大量の中国人が押し寄せている問題について、過去に書いた記事がいくつかありますので、こちらにご紹介をしておきたいと思います。
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