プロセス無視で猛批判を受ける車屋の話。
巷では中古車販売大手のビッグモーターで起こった保険金不正請求問題で連日の報道やSNSでの誹謗中傷がにぎわっている。
では何故このような事が起こったのか?
報道や憶測には、同社の過酷なノルマ設定や利益至上主義、上層部による圧力、支持とあるが、
どれも本質からは外れている。
あくまでも原因の一端であり、本質的かつ根本的な理由を捉えていない。
今や、ビッグモーター=絶対的悪として祭り上げ、人事や街路樹、内部のパワハラ等のビッグモーター叩きに力を注ぐばかり。
一部では、損保会社も一緒になって不正を行っていたとあるが、ベースは同じでビッグモーター叩きに変わりはない。
その為、第二第三の“ビッグモーター”が登場する事を避けられないだろう。
なぜ、こんなにも的はずれな話しか出てこないのだろうか。
その理由は、消費者側の無知にあると私は考えている。
これから具体的に解説していくが、その前に私の経歴について触れておきましょう。
私は2017年まで5年強、ビッグモーターで働いていました。その間は店長として店舗の運営、本部陣も揃い集った会議など、それなりには同社に関わってきた。
退社後、現在は板金工場を顧客にした仕事をしている。
(現在の会社に勤める前にも様々な、車に関係する仕事に関わってきたが、ここでは割愛する。)
その為、ビッグモーターの実情と板金塗装修理工場の仕事内容には詳しい。
さて、まず解説する事を簡単にまとめると以下の通りだ。
◎街路樹に除草剤
◎利益至上主義の過酷なノルマ
◎パワハラと人事異動
◎保険金不正請求の根幹にある理由
順番に解説しよう。
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