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[UEC K] 2年生前期(3学期)受講結果

電気通信大学夜間課程(2年生前期)が終わり、成績発表も終わったのでその記録を書きます。

今学期の履修科目は下記でした。

  • 応用数学第一

  • 基礎解析学

  • 美術

  • 論理回路学

  • プログラミング通論および演習

  • 基礎物理学第三

  • 電磁気学および演習

  • Academic English for 2nd Year

  • 経済法Ⅰ(一橋大)

  • 財務諸表分析(一橋大)

科目ごとの内容と感想

応用数学第一

ダイバージェンス、ローテーション、グラディエントやベクトルの微分、球面三角形の性質、複素平面など1年次の微分積分や線形代数を道具として、より拡張した「使うための数学」を学習する。この科目で学ぶ内容は同時並行的に「電磁気学」や「基礎物理学第三」で利用することとなるため、自分で前倒しで学習しておくと吉。

基礎解析学

1年次の「基礎微分積分学第一」「基礎微分積分学第二」の延長線上にある科目。フォーカスは重積分及び微分方程式の基本的な解法だった。この科目の内容も「電磁気学」で利用することになるので、前倒しで予習しておけばよかったという気がする。昼課程では同時期に微分方程式を道具として利用することもあるようだが、夜間課程ではこの時点では微分方程式を利用することはない。

美術

完全に趣味で履修した科目。日本国内の美術史を先史時代から明治初期まで学ぶ。同時期に学習した放送大学の科目「西洋芸術の歴史と理論」と合わせることで洋の東西で美術を比較することができたのが非常に良い経験だった。

論理回路学

基本的な論理演算から始まり、フリップフロップを利用した簡単な回路の構築を学習する。昼課程よりも内容がリダクションされている模様。情報産業界隈で就労経験があり、UMLや状態遷移図に理解があれば多少アドバンテージがあると思われる。カルノー図を書く、ということを癖付けるとソフトウェア設計でも多少楽をすることができると思われる。

プログラミング通論および演習

Javaベースの描画プログラミング言語「Processing」を用いてプログラミングの基礎を学ぶ科目。大学のプログラミングらしく、三角関数を用いた計算や力学に基づくアニメーション挙動を実装するなど、言語に慣れていることのみならず数学力、物理力が必要となる。

基礎物理学第三

1年次の物理学と異なり、量子力学や非線形物理学の「考え方」をさらっと説明していく授業。内容としては教養課程の物理学に近いものと思われる。
電通大外部の先生の授業で、かなり興味深い雑談もあった。

電磁気学および演習

今期難易度ナンバーワン。クーロンの法則から始まり、マクスウェル方程式まで2コマ授業・半期でもっていくパワフル授業。昼課程の3倍のスピードで授業が進む。高校物理未履修者は学期が始まる前に高校の教科書で「電磁気学とはなにか」を抑えておいた方がいい。この授業で出てくる数学の知識は同学期の「応用数学第一」「基礎解析学」で学習するので、序盤は計算の内容がよくわからないのも非常につらいところ。

Academic English for 2nd Year I

IMRAD形式に基づいたアカデミックなリサーチ、口頭発表までもっていく。リサーチの設計は慣れていないと時間がかかる上、期末の口頭発表はテストと日程が近くなるので前倒しで行えるとよい。

経済法I

単位互換制度を利用して一橋大の授業にお邪魔した。独占禁止法の基本的な諸概念及び判例を検討する。法学科目は苦手意識があったが、先生の説明が丁寧なことに加え、一度社会人経験を積んだこともあり苦手意識は消えてきた。経済経営系や法学系は社会人経験を積んでからのほうが学習効果が大きい気がする。

財務諸表分析

こちらも一橋大の科目。会計基準の理論的な説明とともに実際の企業での事例を紹介してもらう形の授業。内容的にMBAの授業内容をリダクションして行っている雰囲気がある。最近財務諸表周りから離れているので、いい思い出しになった。

総括

1年次の道具としての線形代数、微分積分から離れ、使う数学、身の回りの物理-という色が濃くなってきた。担当教員も物理系の先生が占める割合が高くなり、数学の講義も一年時の内容と毛色がだいぶ異なる。
1年次で「夜間だから」ということで飛ばした内容が道具として登場することも少なくなく、そのあたりのキャッチアップも必要になり、身体的にというよりは学習内容の理解という側面で厳しい学期となった。


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