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ラスベガスポーカートーナメント&キャッシュゲームの歩き方~準備編~
こんにちは、darvvv1258です。2023年12月10日~23日にかけて2週間おやすみを取り、Wynn Las Vegasで行われたWPT World Championshipに参加してきました。今回の初訪問となった経験を元に、次にラスベガスを訪問する日本人ポーカープレイヤー向けの参考となるよう案内となる記事を書いていこうと思います!
【この記事でわかること】
・記載順になぞっていけばラスベガスにポーカーしに行く準備が完了
・時系列順なので慌てず安心
・入国/資金/保険/予約/通信手段/持ち物/アプリ/お得情報
<編集メモ:後でインデックス用のまとめ記事をここに挿入>
~2ヶ月前ごろの準備
まずは申請後待ち時間を要するものについて書いていきます。
パスポートの取得・更新
国別協定 (Six-Month Club)という制度があり、滞在期間中に有効なパスポートがあればアメリカ旅行できることになっているのですが、情勢により急に変更があるのが海外旅行の常です。帰国日がパスポート有効期限の6ヶ月前より後になる場合は更新しておくことを強くおすすめします。以下、有効なパスポートを保有していることを前提に記載を続けます。
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クレジットカード限度額の増枠
十分に信用のある方は、無関係なので読み飛ばしてください。後述するようにキャンセル前提で高額な支払い予約を行うため、少なく見積もって200万円ほどのショッピング枠を用意しておきたいです。普段使いしているカードの一時的な増枠を申し込んでもいいですし、新しいカードを契約してもどちらでも構いません。(複数枚ある方がトラブル時安心ではあります。)
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海外旅行保険の契約または保険付帯付きクレジットカードの契約
アメリカは病気の治療費がアンリミテッドなので特にカード付帯の保険とは別に保険を契約した方が安心です。また僕は楽天プレミアムカード(年会費:11,000円)を追加で契約しました。世界中の空港ラウンジが使えるようになるプライオリティ・パスのプレステージランク(年会費:469ドル)が無料でついてくるメリットが大きかったです。
→2025年1月から年間の利用回数に限度が定められる改悪が入ります。今から新規加入は別の類似特典付きカードがいいかもです。
ラスベガスには日本から直行便がなく、乗り継ぎが必須のため空港での待ち時間が長時間発生します。その際にラウンジで休憩や軽食、シャワーなどのサービスを受けられることは想像以上の利点がありました。
おまけですが、成田第3ターミナルと関空第1ターミナルの国内線エリア、セントレアでは、ぼでぢゅうのお好み焼きセット等が無料で食べられます。
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ホテルの仮予約
agodaなど海外旅行に強いホテル予約サイトでは、一定期間までキャンセル無料サービスを行っています。ここでは重く考えず、フィーリングで2~3件ほどを15分ほどの所要時間でキャンセル可能なホテルを確保しておきましょう。(この予約は、ほぼ置き換えられることになります。)カレンダーアプリなどにキャンセルの予定を設定お忘れなく。理由としては、後述するESTAの申請にとりあえず滞在先の情報が必要になるので、先にホテル予約が必要となるのです。
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ESTAの申請
ESTA(エスタ)とは米国渡航を希望する外国人向けの簡易ビザのようなものです。ESTAには2年間の有効期限があるのですが、この期間中にパスポートが失効すると同時にESTAも失効するので、過去2年間にアメリカへ行った方も必ず確認をしましょう。
申請自体は、ESTA Mobileというアプリで行うのが便利です。(以後アプリについてはiPhoneを前提として記載します。Andoroidをご利用の方はご自身で情報を補完するようご理解の程よろしくお願い致します。)
なおESTAで滞在できるのは90日までです。91日以上6ヶ月未満の滞在を希望する場合や、何らかの理由でESTAが取れなかったときはB2ビザを取る必要があります。入国審査官ガチャになるのであまりおすすめはしません。
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FoundersCardの申込
これはCaesars系列またはヒルトン系列、Wyndham系列のホテルを予約する方向けの情報です。他の系列ホテルやAirbnbで仲間とルームシェアを予定している方は読み飛ばしてください。
FoundersCardとは主にアメリカの経営者向けの福利厚生サービスのようなものなのですが、審査はゆるいので個人事業主という形でおそらくどなたでも入会できます。
ポーカープレイヤーにとってFoundersCardは、Caesars系列の上級会員資格であるCaesars Diamond発行用カードといっても差し支えないです。Diamondを保有していると下記のようなメリットを享受できます。
ホテル料金の大幅割引&リゾートフィーの免除
ホテル受付やレストランでの順番飛ばし権利
キャッシュゲームでのウェイティングリスト最上位割り込み
ホテル内の売店で20% off
年1回、$100分の食事用クレジット付与
逆に言うと、Diamondがない一般会員はどんどん順番を抜かれていくのでCaesars系列を利用する際は人権と言っても過言ではないかもしれません。
リゾートフィーとは、1泊毎に宿泊料金とは別に掛かる現地払いでの謎手数料のことです。ラスベガスのホテルでは恐らくすべて設定されており30~40ドル程度が多いです。ホテル料金そのものは安く見えても長期滞在ではリゾートフィーが重くかかってくるので、是非仮予約したホテル料金+リゾートフィ価格とCaesars系列のフィー抜き料金を比較してみてください。※Caesars Rewards公式で予約する必要があります。
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<一度このサービスは無くなった事があるので、取れるうちに取っておきたい。今は復活している様子>
~1ヶ月前ごろの準備
なんだか事前準備で疲れてきてしまいましたね。ここからは楽しいおかねの妄想とお買い物の時間です。
外貨普通預金を提供するネットバンキングの口座開設
取らぬ狸の皮算用。もしWPTやWSOPで$10,000,000を獲得した場合、あなたはスーツケースに札束を詰め込んで帰国しますか?外貨普通預金口座を用意しておけば賞金をドルのまま振込で受け取れます。
特にこだわりがなければ住信SBIネット銀行が最強です。グループのSBI証券口座もあわせて開設可能。為替手数料を極限まで圧縮し、中継銀行に支払う3,000~5,000円ほどの手数料のみで大金を受け取ることが出来ます。
外貨普通預金は、口座開設とは別に1度為替取引(1ドルのみ買付で大丈夫です)をする必要があるので、その点のみご注意ください。
更に申請し、物理的なデビットカードを保有することで万が一の保険になります。$1,000/day程度までですが現地のATMで現地通貨を引き出せるため、パスポートなどすべてを喪失してしまった際に、メインのカバンと別保管しておいたデビットカードが在サンフランシスコ総領事館にたどり着くまでの命綱となります。
総領事館のWebページでは、ネバダ州で行われる日本国主催のイベントも少ないながら掲載されています。とても暇であれば出向いて関係者と連絡先を交換しておけばトラブル時の最強の助っ人が得られます。
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航空券の予約
Caesars Rewardsなどでホテル予約する際に同時に確保する方法、またはスカイスキャナーで旅行代理店が提供する格安航空券を検索する方法、各種航空会社のマイレージポイント特典を利用する方法などが候補にあります。
個人的には、値段が同じであれば代理店を介さないほうがイレギュラー時の対応がシンプルになるので好きです。
大まかに分けると①カナダ・アメリカ西海岸の大都市経由、②ハワイ経由、③韓国仁川経由のルートがあり、それぞれメリデメがあるのでお好みで。
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SIMの契約
まずSIMかポータブルWi-fiかの2択があるのですが、ラスベガスでは電話を地味に使うのでSIMを推奨します。
海外ローミングに強いキャリアのサービスを利用する
T-mobileのe-SIMを利用する
1.は楽天モバイルやahamo、ソフトバンクなどが該当します。独自にお得な海外利用サービスを提供しているので、ご自身のキャリアを確認してみてください。
2.は上記に該当しない方向けです。私もこれを利用しました。e-SIMダウンロード用のアプリがあるので、こちらからお好きなプランを選んでください。
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米ドルの入手
友人やアメリカ帰りのポーカープレイヤーと交換、インターバンクなどで両替します。クレジットカードのキャッシングとは別にいくらかは用意しましょう。なお100万円を超える持ち出しには日本税関での申告、$10,000を超える持ち込みには米国税関での申告が必要です。
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個人間で100ドル紙幣の取引をする際は、ここに紙幣の角を差し込んでみてください。
数枚ランダムに偽札判別するだけで得られる期待値があります。
相手の気を悪くさせないコミュニケーションもお忘れなく。
~2週間前ごろの準備
諸々の持ち物を準備しましょう。別記事にまとめましたのでご参照ください。
仮予約しておいたホテルで不要なもののキャンセルをお忘れなく!
~1週間前ごろの準備
スマホアプリのダウンロードをしておきましょう。
移動手段
ライドシェア配車アプリです。ハリーリード空港到着後、すぐに使うことになるので自宅かトランスファー先などで事前ダウンロード必須です。Uberだけで問題ないのですが、クレジットカードのエラーが出やすいのでLyftは保険です。
日本でダウンロードした場合は日本の電話番号で設定しますが、アメリカ到着後に現地の番号に切り替える場合、アプリ内の設定で電話番号の変更が必要です。
Uberはダウンロード後1週間割引があるので、初めて使う方は出国直前に入れると良いかもしれません。
ラスベガス市内のバス用のアプリです。QRコード形式の乗車チケットの購入や乗り換えのルート検索が出来ます。
Gameday
Strip & All access
Residential
上記3種類のチケット種別があり、それぞれ2時間券・24時間券など何種類かあります。つい2.を選びがちですが、より安い3.でなぜかストリップも乗れます。観光客向けのボッタクリ価格設定なのかもしれません。
ポーカールーム情報
ポーカールームのウェイティグ状況や予約、プロモーションの内容などを見られるアプリです。詳細は別記事で記載します!
<編集メモ:後で詳細記事をここに挿入>
ICM計算機
デイリートーナメントなどに出る人向け。ICMディールしたいときに通常カジノ側は介入してくれないのでプレイヤーの誰かが計算する必要があります。他人がする場合でも間違いや詐欺行為がないように自分で計算しましょう。
時給換算での効率が上がるので個人的にはディール肯定派です。
通話
これらは必須ではないので、必要になったら現地でダウンロードする形でも全く問題ないです。
WhatsAppは、アメリカ現地で友人ができた際にこれで連絡先を聞かれる場合が多かったので、入れとくと連絡先交換がスムーズになります。
Skypeは、日本のクレジットカード会社に電話しなければ解決しない事態、セキュリティシステムがカード利用を停止してしまった場合などで活躍します。国際通話はキャリアやホテルの電話だととても高額になるのですが、Skypeには月額500円で日本国内向け+81発番の発信がかけ放題になるオプションがあるのでこれを使うと大幅に節約できます。
為替
海外を転戦するようになると、現地通貨をそのまま保有することも増えていくので、複数通貨のコンバーターアプリは1つ入れておくと良いです。
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~3日前ごろの準備
この項目は、やらなくても良いが、やる方が安心できる内容です。
航空券(eチケット)とホテル予約内容の印刷
令和に紙?と思うかもしれませんが、入国で別室送りにされスマホを使わせてくれない際の頼り、スマホが故障した際の保険、トランスファーで受託手荷物の自力載せ替えが発生した際など空港職員と意思疎通する助けなど、特に英語が完璧でない人にとってお守り的な意味合いで持っておく価値があります。
パスポートのコピー
2~3枚あるといいです。蛇足ですが、キャッシュゲームでの離席が長いとキャッシャー裏にチップ等を下げられてしまいます。その回収の際にパスポートのコピーを取ることに同意させられるのですが、余分に準備してたコピーをあげたらポーカールームの偉い人にウケました。
パスポートの紛失・盗難による再発行に必要な顔写真(2枚)や戸籍抄本や謄本を1通持っておくと、より確実にお家に帰れます。
税関関連の書類
日本入出国時は100万円以上、米国入出国時は$10,000以上の現金を持ち込む際に空港の税関で書類を書く必要があります。帰国時は割りと現地に残る人に紙幣やチップを売りさばけるのですが(口座に振り込んでもらう)、入国時はデポジットがない限りどうしても大金を持ち込む必要があります。
トランスファーの時間が短い場合などは、上記リンクを参照に事前に書類を用意しておくと助かるかもしれません。FinCEN105に関しては電子版のフォームも存在しているようです。(私は使わなかった)
Visit Japan Web
こちらは日本入国時の「入国審査」「税関申告」をWebで行うことができるサービスです。帰国便の機内で書く黄色い紙の電子版だと思ってください。
こちらも必須ではないですが、未利用の方は家で1度しておくと次回以降の海外渡航時に紙よりも楽になります。2回目以降は入力事項がほぼないので着陸後、ドアがあくまでの時間にスマホでポチポチしてたら終わります。
ITIN(個人納税者番号)の取得手段確認
大規模なトーナメントに出る方向けです。ざっくりとした説明としては、日本で納税するために必要な書類です。高額なインマネをした際にアメリカに天引きの形で納税するか、日本に納税するかはプレイヤーが選べます。基本的に日本で納税したほうがお得なので、面倒でも取得が推奨されます。
Wynn開催のWPTは高額インマネ時にWPT運営がITIN取得代行してくれます(2023年時点の情報です)。WSOPは代行してくれないので自力で会計士に依頼して取るなど工面に労力が必要です。2024年開催では代行してくれたみたいです。この辺はコロコロ変わるので、最新情報の確認に努めてもらえればとおもいます。
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ITIN代行してもらう手法は使えなくなったらしいです
はじめてアメリカに行くとなると準備だけでなかなか大変ですが、この記事を上からなぞっていけば行けると思います。よい旅を!
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