マイルストーンサテライトって何だ?
こんにちは、darvvv1258です。今回は日本ではあまり馴染みがないが今後流行りそうなMTTサテライトについて紹介します。
サテライト基本概念のおさらい
サテライトとは、主に高額なバイインのトーナメントの予選的な位置付けで開催されるものです。例えば$1,100 buy-inで$10,000メインイベントの参加権利がプライズになっているものをイメージしてください。$1,100 buy-inのうち$100はレーキ(運営手数料)で取られ、残りの$1,000がプライズプールに入ります。つまり10人参加ごとに$10,000のプライズが形成されていきます。100人参加すると総プライズは10権利です。
通常のトーナメントと大きく異なることは、ITMに傾斜が存在しないことです。通常は1位のプライズが最も大きく、以下2位、3位と賞金が階段状に減っていきますがサテライトでは1位も10位も同じプライズが貰えます。
マイルストーンサテライト
従来のサテライトでは最後まで飛ばずに生き残った人たちにプライズが支払われます。一方Milestone satelliteでは、規定のチップ数を集めた人から順次通過していきます。
前章同様に10人に1人が通過するマイルストーンサテライトを例に説明すると、スタートスタックが10,000chipsの場合、10倍の100,000chipsを集めた人から順に権利獲得となります。
仮にレジスト締め切り時に101名参加が確定した場合、$1,000分がプライズプールの"あまり"として発生します。これはバブルボーイに現金で渡される事が多いようです。
ちなみにまだ普及途上で、かつエントリー時に説明もないので通常のサテと勘違いしたまま参加する人が跡を絶ちません。
マイルストーンサテの種類
実は、マイルストーンサテライトはいくつかの亜種が存在します。それは通過者が規定点数ぴったりで抜けることは稀で、その余分に獲得したチップの扱いにより派生していきます。
テーブルシェア型
規定点数100,000chipsで、あるプレイヤーAさんが100,800点で通過しました。この際、余った800chipsをテーブルに居るのこり8人に100ずつ均等分配する方式です。非常にシンプルで平和。
ボムポット型
同様に余ったチップを、次のゲームのポットに入れた状態で開始します。通常はアンティの1bbのみがポットにある状態でゲームが始まりますが、この形式では通過者発生後のみ、非常に激しいゲームが行われます。危ない。
もう1回遊べるドン!型
通過時余ったチップを他人に分け与えたりなぞしません。通過者本人があまりを持ちそのままゲーム続行します。2権利目、3権利目を取りに行ける仕様です。おに。2権利目以降は同価値の現金で支払われる場合もあります。
ハイブリッドA型
ハイブリッド型では、余ったチップを再分配せずゲームから取り除きます。そして余剰チップ÷残り権利数の分、マイルストーンの規定点数を下げていきます。どんどん通過に必要なチップは減っていくものの、このA型では0.01bb残しで通過する美学は通用しないでしょう。
ハイブリッドB型
通過者発生時にマイルストーンの規定点数は変更せず続行するパターンです。トーナメントの最終盤は、残り権利数と生存するプレイヤー数が同じになった時点で終了するので、通常のサテライトのような雰囲気になります。
A,B型どちらも総スタックが変動していき、かつその情報をトーナメントタイマーに反映させるのは労力を要するので、通常アベレージスタックが表示されずに進行します。
また10人に1人通過だが、規定点数を15倍の150,000chipsにすることでハイブリットのうち、マイルストーン性をマイルドにし、通常サテライトの割合を増やすようなアレンジも考えられます。
おわりに 今後の展望
何より、通常のサテライトよりも早く終われる可能性が高いのは喜ばしいことです。
これらのマイルストーンサテライトは、海外ではWPT,EPTおよびPokerstars主催のライブイベントで採用され始めています。アジアではまだ流行していませんが、今後増えていくと予想されるので、ゲーム性を理解しておくと幸せになれるかもしれません。
国内では、複数チケット制の大型大会も開催されているので、もう1回遊べるドン!型は相性が良いのではないでしょうか。
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