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青春は期間限定⁉︎

アオハルかよって。
きっと誰にでも青春をする権利はあっただろうし、今が学生の方は現在進行形で権利使用真っ只中である。
学歴コンプでまともな学生生活なんて送ってこなかった僕だが、それでもいわゆる今しかできないことは青い春の海から無数に寄っていたらしい。
このいつもに増して夏の暑い日の午後にふとした瞬間ハッとした。
人生で半強制的に同級生や同学年の生徒と関わる時間は、やっている最中は気づきにくいが実は人生において限られているのだと。
卒業したら余程狭い地域でなかったら連絡を取り続けない限り自然消滅が普通のオチだからだ。
その場合嫌いな人は離れればいいし、無理なら全力で逃げ切ろう。
逆に好きな人なら取るべきはその逆行動だ。
実は大学に進学すると学部や院、博士課程はカウントしないとするとメジャーなアオハルっていったら意外にも中高の6年間だけ。
中高の6年間なんて日本人の平均寿命を80年とすると、割合的にはたかが約7.5%しかない。
日々の医療の発達や技術の進歩で平均寿命が仮に100歳まで伸びるとしたら割合的には少し考えて計算するまでもなくたった6%だ。
6%なんてのは、まあそりゃあ短い。
中高でしか味わえない学園生活での、キラッキラした青春が送れる期間が非常に短いのがお分かりいただけるだろうか。
それなのに人生における最初あたりのことだから意外とその後の人生で記憶に残り続けたりする。
だからもし仮に不当にいじめられてても、嫌われていても、楽しくなくても、自称進学校でも、第一志望の学校じゃなくても、外出ができなくても。
きっと青春は過ごせるはずさ。
というか青春を過ごさなきゃもったいないまである。
そもそも青春なんて曖昧に言っているが後から気づくものかもしれない。
ふとした瞬間気づくのだ。
あれは青春だったのだと。
当時はなんとも思っていなかった瞬間が青春の大切な1ページだと、二度と取り戻せない宝物だと想う日がいつか誰にもきっと来る。
きっと大丈夫、今はこんな時勢だけれど多分工夫さえすれば楽しい毎日は、二度と取り戻すことなんてできない夜空に浮かぶ星々のように輝く青春は過ごせる筈だ。
なんだって人生で一番若いのは今。
今が一番人生で若い。
某人気ヤンキー漫画とか某有名タヌキ型ロボット漫画みたいにタイムリープもタイムスリップも現実離れしていて実現なんてほとんど不可能だ。
だから人生において今が一番若い。
若さは失われていくばかりだから、だから少し慎重に、それでもかっ飛ばすときは思いっきりブゥゥゥンって。
とっても、とっても貴重だから。
授業中に手を挙げてクイズができて、断じてコスプレではない制服やなんちゃって制服を着れて、映画館では学生証のおかげで中高生料金で観れて、テスト前は点数を取るために必死に勉強して、体育祭や文化祭や合唱祭などのイベントも参加して、ムカつく先公のグチを友達としながら帰るなんてことは、この先卒業してしまった一生経験できないのだ。
どれだけお金を払っても、どれだけ社会的地位があろうとも、どれだけ泣いても、どれだけ後悔しても。
無駄だ、無理なのだ。
それらは未来を生きる若者だけに許された特権で、誰とも交換できないプライスレスだから。
だから、いつか終わる今を、無限じゃない青春を大切に…。
少年少女よ大志を抱け。
まあ、できなくても無理はしなくていいけど。

錆びてしまってからでは遅いから。

※この記事はどちらかというと中高生に向けて書いたつもりなので、とっくのとうに青春が終わっちまったというダンディな大人の方は悪しからず。

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