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Raspbianセットアップのまとめ(モニタ、キーボード不要、OSインストール、固定IPアドレス設定からリモートデスクトップ、ファイル共有まで)

再セットアップのときに楽になるようにまとめました。

最低限必要な道具

1, ラズパイ本体
2, ACアダプター (5V, 3.0Aを給電できるマイクロUSBに接続できるもの)
3, micrSDカード (16GB以上のclass10)
4, パソコン(ネットワーク経由でラズパイに接続したりmicroSDをセットアップするために使う)

普通であればこの他にキーボード、マウス、モニターを用意しますが、そんな甘えは許しません。いきなりwifiにつないでSSHで接続して設定をしてきます。

microSDのフォーマットとraspbianのインストールからラズパイ起動

いきなりですが、ラズパイ公式からダウンロードできるRaspberry Pi Imagerを使うとかんたんにraspbianのインストールが出来ます。インストールするOSを選んで、SDカードのドライブを指定して書き込みボタンを押せば15分程度でインストールしてくれます。

なのでこの先は、こういうやり方もあるよ程度のものになってしまいました。

↑ここから最新のraspbian /w desktopをダウンロードして、パソコン上で解凍します。macを使っているなら".img"ファイルが出来上がります(Win知らず)。
次にmicroSDをフォーマットします。"list"でドライブ名を確認してフォーマット(ドライブ名は/dev/disk2だった)。終わったらアンマウントします。

$ diskutil list
$ diskutil eraseDisk FAT32 RPI /dev/disk2
$ diskutil unmountDisk /dev/disk2

microSDにraspbianをインストールします。安全を見越してブロックサイズを1Mbyteで書く(bs=1m)ので、30分くらいかかります(ティータイム)。進捗はCtrl+Tで。

$ sudo dd bs=1m if=2018-10-09-raspbian-stretch.img of=/dev/disk2 conv=sync

インストールが終わったら/Volumes/bootというドライブが出来上がります。

ラズパイ起動時にSSHといきなりwifi接続できる設定

ラズパイ起動時にSSH接続する準備とwifiに接続する準備をします。SSHはboot/直下にsshという空ファイルを作成、wifiはwpa_supplicant.confというファイルを作成します。

$ touch /Volumes/boot/ssh
$ touch /Volumes/boot/wpa_supplicant.conf
$ nano /Volumes/boot/wpa_supplicant.conf ← nanoエディタ起動

wpa_supplicant.confの内容は以下。
SSIDとPSKの値はダブルクオーテーションで括ってあげてください。たとえばSSIDがabcdefであればssid="abcdef"です。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP

network={
      ssid="接続したいSSID"
      psk="SSIDのパスワード"
      key_mgmt=WPA-PSK
}

microSDのセットアップができたのでラズパイに挿入して電源ON。
ネットワークにDHCPサーバが居ればラズパイにIPアドレスを振ってくれるので、LanScanなどのツールでラズパイのアドレスを探してSSH接続します。(このときは192.168.1.108)

パスワード変更とアプデ

デフォルトでのuser名はpi、パスワードはraspberryです。

$ ssh pi@192.168.1.108
The authenticity of host '192.168.1.108 (192.168.1.108)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is SHA256:*****************************************
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added '192.168.1.108' (ECDSA) to the list of known hosts.
pi@192.168.1.108's password: 
.
.
.
.
.
Last login: Tue Oct  9 12:43:53 2018

SSH is enabled and the default password for the 'pi' user has not been changed.
This is a security risk - please login as the 'pi' user and type 'passwd' to set a new password.

pi@raspberrypi:~ $

パスワードを変更します。

pi@raspberrypi:~ $ passwd
Changing password for pi.
(current) UNIX password:       (デフォのパスワード"raspberry")
Enter new UNIX password:       (新しいパスワード) 
Retype new UNIX password:      (もう一度新しいパスワード)
passwd: password updated successfully
pi@raspberrypi:~ $ 

raspbianのアプデをします。
updateはインストール可能なパッケージ一覧を更新。
upgradeで実際にパッケージ自体の更新とインストールを行います。

pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get update
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get upgrade

(必要なら)固定IPアドレス設定

DHCPで振られたIPアドレスが嫌なら固定IPアドレスを振りましょう。
/etc/dhcpcd.confの最後に固定IPアドレスなどを追記します。

pi@raspberrypi:~ $ nano /etc/dhcpcd.conf

追記する内容↓

interface wlan0
static ip_address=?.?.?.?/? ←固定IPアドレスとサブネットマスク
static routers=?.?.?.? ← wifiルータのアドレス
static domain_name_servers=1.1.1.1 8.8.8.8 8.8.4.4

書き終わったらリブートします。

pi@raspberrypi:~ $ sudo reboot

再セットアップ時などにSSH接続で蹴られたら

普通ならリブート後は固定IPアドレスでSSH接続できるのですが、こんなメッセージが出たら、、

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
@    WARNING: REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED!     @
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

ここを参照してください。

起動後の設定

初期設定をします。

pi@raspberrypi:~ $ sudo raspi-config

raspi-configを実行すると↓の画面が出ます。設定する内容は、リンク先の「忘れていた初期設定の続き」参照。

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ファームウェアのアップデート

もうひとつラズパイのファームウェアをアップデートします。終わったらリブート。

pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install -y rpi-update

リモートデスクトップ(tightvncserver)の設定

リモートデスクトップの設定をします。tightvncserverをインストールして起動(パスワードを求められます)。起動確認はログファイルの中を見る。

pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install tightvncserver
pi@raspberrypi:~ $ tightvncserver
pi@raspberrypi:~ $ cat /home/pi/.vnc/raspberrypi\:1.log 

MacからVNCで接続してみます。
Cmd+Kでサーバ接続画面を出して"vnc://192.168.1.10:5901"と入力し、パスワード要求に対応すると、デスクトップが起動します。
次回起動時にtightvncserverが動くようにセットアップして権限を755にします。
↓の真ん中あたりの"-geometry 1440x900"が画面サイズ指定です。

pi@raspberrypi:~ $ sudo nano /etc/init.d/vncboot
pi@raspberrypi:~ $ sudo cat /etc/init.d/vncboot
#! /bin/sh    

### BEGIN INIT INFO
# Provides: vncboot
# Required-Start: $remote_fs $syslog
# Required-Stop: $remote_fs $syslog
# Default-Start: 2 3 4 5
# Default-Stop: 0 1 6
# Short-Description: Start VNC Server at boot time
# Description: Start VNC Server at boot time.
### END INIT INFO

# /etc/init.d/vncboot

USER=pi
HOME=/home/pi

export USER HOME

case "$1" in
  start)
      echo "Starting VNC Server"
      #Insert your favoured settings for a VNC session
      su $USER -c '/usr/bin/vncserver :1 -geometry 1440x900 -depth 24'
      ;;

  stop)
      echo "Stopping VNC Server"
      su $USER -c '/usr/bin/vncserver -kill :1'
      ;;

  *)
      echo "Usage: /etc/init.d/vncboot {start|stop}"
      exit 1
      ;;
esac

exit 0
pi@raspberrypi:~ $  
pi@raspberrypi:~ $ sudo chmod 755 /etc/init.d/vncboot

自動起動に登録します。
認証をpiで行くかrootでいくか尋ねられます。1でパスワードを入力しす。

pi@raspberrypi:~ $ update-rc.d vncboot defaults
==== AUTHENTICATING FOR org.freedesktop.systemd1.reload-daemon ===
Authentication is required to reload the systemd state.
Multiple identities can be used for authentication:
1.  ,,, (pi)
2.  root
Choose identity to authenticate as (1-2): 1
Password: 
==== AUTHENTICATION COMPLETE ===
pi@raspberrypi:~ $

ファイル共有(samba)の設定

次にsambaの設定をします。
インストールして設定ファイルに設定を追記します。

pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install samba
pi@raspberrypi:~ $ /etc/samba/smb.conf

追記する内容↓

[pi]
  comment = Raspberry Pi
  path = /home/pi
  guest ok = yes
  read only = no
  public = yes
  browsable = yes
  force user = pi

書き込んだらsambaを再起動してパソコンからCtrl+Kで接続します。

pi@raspberrypi:~ $ sudo service smbd restart
pi@raspberrypi:~ $ sudo service nmbd restart
pi@raspberrypi:~ $ 

接続する時はゲスト権限で。

おわり

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