DHLの荷物を宅配便ロッカーPUDOで受け取る方法
国境を超えたECサイトの取引(越境EC)が成長しています。統計データプラットフォームStatistaによると、2021年の越境EC市場は7850億ドル規模でした。2030年には7兆9000億ドルに拡大すると予測しています。海外ECサイトでのショッピング経験がある人も増えてきているでしょう。国際配送を手がけるDHLの荷物は宅配便ロッカーPUDOステーションで受け取れます。この記事では、DHLの荷物をPUDOで受け取る方法を解説します。
1. 宅配便ロッカーPUDOステーションとは
宅配便ロッカーPUDOステーションとは、スーパーや駅前など便利な場所に設置されている宅配ロッカーです。対面でのやり取りが不必要なため、夜遅くであっても自分の好きな時間に荷物を受け取ることができます。誰でも利用できて手数料は無料です。日本国内の大手宅配会社3社(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)と、国際配送大手DHLの荷物に対応しています。
2.国際配送のDHLとは
DHLは世界220以上の国や地域で国際配送等を手がける物流大手です。DHL Expressは、DHLの部門のひとつで、国際エクスプレス輸送に特化しています。295機以上の専用貨物機で、1日あたり約2300便の定期便ネットワークを運用し、迅速に荷物を運搬しています。
3. DHLの荷物の受け取り場所をPUDOに設定する方法
DHLで送られてきた荷物の受け取り場所をPUDOに設定する方法を解説します。
3-1. 配達予告メールから受け取り場所をPUDOに変更する
1. DHLから送られてくる荷物の事前配達通知(メールもしくはSMS)に記載されているURLにアクセスします。事前配達通知はECサイトで登録したメールアドレスや携帯番号に送られてきます。
2.荷物の「配達方法の変更」画面に遷移します。配達オプションが表示されるので「DHLサービスポイントまたは宅配ロッカーで引き取る」をタップします。
3.初期設定では、荷物のお届け先付近にある受け取り場所が一覧で表示されます。新たな受け取り場所として設定したいPUDOをタップします。
荷物のお届け先住所から離れた場所で受け取りたい場合は、検索バーに都市名や別の郵便番号を入力することも可能です。
また、地図のタブからは、地図を見ながら任意のロッカーを選択することもできます。
4.選択したPUDOの情報に間違いがないか確認します。On Demand Deliveryの利用規約を読んだ上で同意して、「決定」をタップします。
5. セキュリティ上の理由で「ワンタイムパスコード」を求められることがあります。携帯番号かメールアドレスで手続きをしてください。ワンタイムパスコードを入力したら「決定」をタップします。
6.「ご指定ありがとうございます」と表示されたら、受け取り場所をPUDOに変更する手続きは完了です。
3-2. DHL Express オンデマンドデリバリーから受け取り場所をPUDOに設定する
何らかの理由で事前配達通知が届かないような場合でも、DHL運送状番号がわかっていれば、DHL Express オンデマンドデリバリーのページに直接アクセスして、荷物の受け取り場所をPUDOに設定できます。
DHL Expressオンデマンドデリバリーとは、主に海外ECサイトで購入した商品を受け取る輸入者が、自分の都合に合わせて配達予定日や受け取り方法を指定できるサービスです。
1. DHL EXPRESS オンデマンドデリバリーの日本ページにアクセスし、「ログインせず配達を指定」をタップします。
2. 「お荷物の配達を依頼する」ページに遷移します。運送状番号と認証のための文字を入力して送信ボタンを押します。
3. 事前配達通知から手続きした時と同じ「配達方法の変更」画面に遷移します。
あとは、3-1の手順と同様に、画面の指示に従って設定してください。
オンデマンドデリバリーの登録は無料です。登録すると、DHL Expressのアプリからも荷物の受け取り設定ができるようになるなど、より利便性が高まります。
初回の配達を自宅に設定していて荷物が受け取れなかった場合は、ご不在連絡メールやSMSが届きます。そこに記載されているURLをクリックすると、「お荷物の配達を依頼する」ページに遷移するので、上記と同様の手順で受け取り場所をPUDOに設定できます。紙の「ご不在連絡票」からも、そこに記載されている二次元コードを読み込むことで、同じように手続き可能です。
4. DHLの荷物をPUDOで受け取る際のロッカーの操作方法
指定したPUDOに荷物が納品されると以下のような通知が届くので、通知に記載されている期日までに荷物を引き取りに行ってください。
PUDOのタッチパネルの操作方法は次の通りです。
1. 「受取」をタップします。
2. 通知に記載されている認証コードを手入力します。
3. 荷物受け取りのサインをします。
4. 荷物が収納されているロッカーの扉が開きます。荷物を取り出したら、扉を閉めます。
5.DHLの荷物をPUDOで受け取る時に覚えておくべきポイント
DHLの荷物をPUDOで受け取る際に覚えておくとよいポイントを説明します。
5-1. PUDOで受け取り可能な荷物
PUDOで受け取れるDHLの荷物のサイズは、ロッカーによって多少異なりますが、基本的には最大130〜140サイズ、重さは30kgまでです。受取場所を選択する画面で荷物のサイズが確認できます。
5-2. DHLの荷物でも提携会社に委託された際はPUDOで受け取れない場合がある
DHLの荷物は、配達途中でDHLと提携している宅配会社に委託される場合があります。その際、委託先の宅配会社がPUDOへの納品に対応していない場合は、受け取り場所をPUDOに設定することはできません。
5-3. 輸入関税の支払い後にPUDOでの受け取りが可能になる
海外ECサイトで購入した商品に輸入関税/消費税が適用される場合、支払いが完了するまで受け取り場所をPUDOに変更できなかったり、荷物が留め置かれた状態になったりすることがあります。
荷物をPUDOで受け取るには、オンデマンドデリバリーサービスもしくはメール/SMSで届く通知から、オンラインで輸入税等の支払いを済ませてください。
支払いは、「3Dセキュア 2.0」に対応しているクレジット/デビットカードが利用可能です。
6. DHLの荷物をPUDOで受け取ろう
DHLの荷物の受け取り場所は、SMSやメールで送られてくる事前配達通知からPUDOに変更可能です。万が一通知が届かなくても、運送状番号がわかれば、オンデマンドデリバリーのサービスページから手続きできます。
PUDOは自分の都合の良い時間に荷物を受け取りにいけます。海外からの荷物がDHLから送られてくる際はぜひ使ってみてください。