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ありがとうって伝えたい
わたしが住む街にはめちゃめちゃ美味しいインド料理屋さんがある。
インド料理?カレーじゃなくて?と思う方もいらっしゃると思うのだが、もちろんカレーはグンバツに旨い。その他にもスパイスをたんと詰め込んだビリヤニやチキン…ここに行けばまずいものを食うことはないと思っている、そんなインド料理屋さんだ。
若きオーナーのカーンさんには、日本人の奥様と2人の娘ちゃんたちがいる。頭が良くてスタイリッシュな彼は、街の人気者だ。
奥様もとっても綺麗な人だ。そして、とーっても楽しい人。
娘ちゃんたち2人も客である私と手加減せずに遊んでくれる。
シェフさんたち2人もとってもチャーミング。
とても居心地が良くて、自然と笑顔になれて、心がぽかぽかする。
そのお店は、『ムガルカフェ』という名前だ。
しかし、年明け間もない頃。
ムガルカフェは火災の延焼の被害を受け、営業が出来なくなってしまった。
それでもオーナーは「また必ず復帰する」と言った。
自分が一番悲しいはずなのに、やりきれない思いでいっぱいのはずなのに、心配で駆け寄った私に彼はそう誓った。
あれから半年ほどが経つだろうか。
ムガルカフェは新天地が決まり、今、着々とオープンに向けて準備を始めている。
私には、忘れられない言葉があった。
「悲しい場所にはしない」
オーナーの奥様の言葉だ。 (下記の記事)
https://note.com/mughalcafemika/n/nb5823ee81db0
嬉しいことがあった時、ムガルカフェでごちそうを食べた。
落ち込むことがあった日も、元気をもらいにムガルカフェに通った。
家人と「おいしいね」と言いながらアツアツのビリヤニをかっこんで、冬の寒さなんか忘れてスキップしながら帰った。
ムガルカフェは、私にとってそういう場所だ。
悲しい、悲しい、そう落ち込むことは簡単なことだ。そして大切なことだと思う。
しかし、私だったら、立ち直れるだろうか。
新天地でムガルカフェは、まさに生まれ変わろうとしている。
様々なプロフェッショナルとの共同作業で、新たなムガルカフェがどんどん出来上がってゆく。
私はこれまで、何度ムガルカフェに励まされただろう。
悲しい場所にはしない。
希望というスパイスが詰め込まれた、新しいお店。
励ましてくれてありがとう。
元気をくれてありがとう。
かわいがってくれてありがとう。
おいしいご飯をありがとう。
ムガルカフェ、ありがとう!