明日カノから考察するホストにハマりやすいタイプ

昨年ドラマ実写化もされ話題になった『明日、私は誰かのカノジョ』
その中でも真矢 萌(萌たゃ)、高橋優愛(ゆあてゃ)が登場するホスト編の「Knockin'on Heaven's Door prologue」。話中で優愛が言う「被りは伝票で殺すんだよ♡」は特に有名で沢山の人が聞いたことあると思います。
今回はホスト編から心理機能を踏まえてホストにハマりやすいタイプを考察していきます。

MBTIの参考元↑


明日カノ ホスト編のおさらい

主な登場人物

真矢 萌/萌たゃ ISFP 22歳 大学生 風俗嬢
高橋優愛/ゆあてゃ ENFP 20歳 風俗嬢 ホス狂
楓 ISFJ 年齢不詳 萌の担当
ハルヒ/はるぴ ESTP 年齢不詳 優愛の担当

楓に関してはINFJという意見もありますが、今回は女の子に着目していくため、ホスト側のMBTIは踏まえません。のでサイト通りのISFJで進めていきます。


ホスト編の内容をざっくり

舞台は新宿歌舞伎町。萌が優愛にホストの初回に誘われ、行った先で楓と出会いそこからの萌の変動を描いた物語です。キラキラしているように見える夜の世界ですが、全くそんなこと無いと分からされた回でした。書けば長くなってしまうので早速本題に入っていきます。


ホストにハマりやすいタイプの考察

萌 
[Knockin'on Heaven's Door prologueより]

萌はISFPとされています。
ISFPの心理機能 Fi-Se-Ni-Te
自分の信念やそれに沿った行動をとる生活を心がけるISFP。まさに大学生活を過ごす萌です。周りに流されず自分の信念を持っている、講義もしっかり出るし、サボろうとしていた同級生に対して「次必修だよ、出なくていいの」と声をかけている場面もあります。将来の夢は公務員で、真面目であり地味系大学生。萌もそれを自覚しています。ホストの初回に行くことに対してもホストには良くない印象を抱いていたため躊躇するところも見られました。

他にも萌の特徴として、自分の信念を過信するあまりに行き過ぎた言動をとることがあり、Fiが強く出すぎてしまう場面も見られました。
そんな大学生活を送っていた萌ですが、ホストにハマると同時にどんどん不健全化していきました。(ホストにハマったきっかけは調べてみてください)

萌は親元を離れ東京で一人暮らしをしていましたが、担当である楓への思いが大きくなるのと比例して親からの仕送り、バイト代をもホストに注ぎ込んでいくようになりました。ホストに通う前はサークルの飲み会や新宿にあるバーに通えるくらいなので金銭的余裕はあったように考えられます。ホストにハマり始めてお金が足りなくなり、嘘をついて追加の仕送りを送ってもらっていました。ここで既に真面目な萌がどんどんいなくなっていきます。本来の萌なら嘘をついてまで仕送りを送ってもらおうともならず、お金が足りなくなると金遣いを改めようとするでしょう。つまりホストにハマり始めた結果Fi-Niループに陥っていると考えられます。現実的な萌が非現実的になり「どうやって楓に貢ぐか」という考えになっていきました。
不健全状態になった末に大学を辞め、風俗で働き始めます。

風俗で働く萌ですが、容姿が良いわけでもないため相当しんどい思いをしました。ですが楓のバースデーイベントまでに130万を稼ぐと決めて頑張ろうとする反面、親への申し訳無さも抱えていました。
風俗客の指示でセーラー服を着た萌を見た客から「親には見せられないね〜?」と言われ涙が溢れて止まらなくなってしまいます。不健全な状態に加え身体を売るということにストレスを感じ続け、不健全度が上がり抱えていたストレスが爆発しました。

やっとの思いで稼いだ130万を持って萌は楓の待つ店に向かっていました。その道中、楓からLINEの返信がきます。見てみると『萌』ではなく『桃花』という名前で返信されていました。楓が変換ミスを予想した萌は「楓は完璧じゃない」という考えをします。風俗を経験した萌、客に対して愛想笑いをする、オプションで客に喜んでもらうことをする。楓も自分に同じことをしていることに気づきます。楓が見ているのは萌本人じゃなく客としての萌。それらに気づいた萌は楓の元には行かず、元々通っていたバーに行きました。よって萌は楓を切りホス狂から抜けることができました。最後には地元に戻り、美容の専門学校に通うことになりました。


優愛 [Stairway to Heaven、Knockin'on Heaven's Door prologueより]

優愛はENFPとされています。
ENFPの心理機能 Ne-Fi-Te-Si
優愛は父子家庭で父親からネグレストを受け、祖母に引き取られました。生まれは典型的な田舎で近所の噂話、悪口や陰口ばかりといった過酷な環境に置かれていた優愛ですが元々捻くれていたわけじゃなく祖母思いの優しい東京に夢見る女子高生でした。友人に東京に抱く憧れや行ってやりたいことなどを語ったりしていました。まさに広報運動家ですね。そんな優愛の背景には認知症を発症しかけていた祖母に薬を飲んだかの確認、病院に付き添うなどヤングケアラーの面もありました。そして祖母が亡くなった後にストレスが爆発、勢いに任せて高校を中退し連絡をとっていた男を頼りに上京をします。しかしその男にブロックをされ、どうしようか考えているときにスカウトに声をかけられ風俗で働きます。元々優愛は不健全状態だったと考えています。自分の夢、信念はあっても環境に抑えられてうまくNeとFiが使えてなかったように見られます。

優愛自身、人に必要とされたい気持ちが強くあります。
なので自分のことを後回しにして人に褒められるように行動をとります。実際優愛はスカウトに色恋をかけれられていて、その中でスカウトが辞めると同時に夜を辞めると宣言していました。もちろんスカウトも優愛が稼ぐと実績が出ることになるので優愛を褒めます。ですが最終的にスカウトは優愛に何も言わず昼の世界に行きました。それにより優愛は自暴自棄になった結果、夜の街へ繰り出しました。そこでキャッチに声をかけられ初めてホストに行き、ホストの初回を巡るうちにハルヒに出会います。そこで甘い言葉をかけられた優愛はハルヒを担当にし、貢いで必要とされることに生きがいを感じていました。ずっと身体を売っていてもやはり精神的にくるものだし、優愛がヒステリックを起こしやすいというのもありハルヒとよく喧嘩をしていました。しかし最後には優愛はハルヒを切り、他の担当を探します。


心理機能を踏まえて

不健全度の違いにも寄りますが、萌と優愛に共通しているのは孤独感。萌は真面目で信念が強いが故、優愛は環境に対するストレスが爆発した故に孤独感を感じていたと考えました。


ならどうして萌がホス狂を脱せたのに優愛は脱せないのか。心理機能は関係なくなるのですが、帰る場所があるかどうかだと考えました。萌は行きつけのバーもあって帰る実家もある。それに対し優愛は人と必要とされることだけで生きている。かなり大きな違いだと思います。何もかもが対照的な2人でした。

話を戻してFiの暴走をホス狂になるトリガーとするとホストにハマりやすいのはFiユーザーであるINFP、ISFP、ENFP、ESFPの不健全タイプとなります。孤独感を感じるFeユーザーもハマりやすいでしょう。
何となくTJ型はハマりにくいんじゃないかと思いますがTJ型が必ずしもハマらないとは言いきれません。もしハマった場合、どのタイミングで大きいお金を動かすのが吉かを考えると思います。被りとどう差をつけるか、担当の顔をどう立てるかを考えて貢ぐと思います(笑) 本来想像されるホス狂よりもしっかり考えて貢ぐホス狂になると考えます。


結論

結論を出すと不健全であればどのタイプでもハマりやすいということです。
特に不健全を極めたFiユーザーだと落ちに落ちてしまうと考えました。
ホス狂を割合で見るとENFPが多数を占めていると思います。INFPも多い気がしますが、自分の好きなものを拡散してマウントを張ろうとするところにNe-Fiを感じました。しかし被りを嫌うところから不健全味を感じます。



ホストは誰でもハマりうるし、最近だとホストの掛けが問題になっています。ホストに貢ぐ人は貢いで担当の顔を立てること、担当に喜んでもらうことに生きがいを感じているのだから掛けが廃止されたとしてもどこからか金を借りては貢ぎ、借金先が変わるだけだと考えてます。夜の世界で生きる人の気持ちは昼の世界で生きる人には到底理解できないでしょう。夜の世界を昼の世界の人が取り締まる、やはり世の中は矛盾と酷と欲まみれのようですね。

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