
20250124 神聖かまってちゃん TOUR2025 団地テーゼ(静岡)【ライブレポ】
大学の講義が終わったその足で、私はUMBERに向かいました。重いパソコンとか空の弁当箱とかが入ってるおっきなカバンが重荷だったけど、あとちょっとでかまってちゃんに会える!の一心でひたすら歩きました。
神聖かまってちゃんを生で見るのは昨年夏の「DAIENKAI」以来二度目、ライブハウスで見るのは初めて。ライブハウス自体もかつて一回しか行ったことがないという超ライブハウスビギナーの私はまずスピーカーから流れてきた爆音にビビって、メンバーの皆さんがステージ上に登場したときの近さにビビりました(席は遠かったし私の背が低すぎてほとんど何も見えなかったけど。ほとんどずっと心の目で見てた)。その事実を自分の中で飲み込めた瞬間、あ、私本当にここにいるんだ、ライブに参加してるんだ、って当たり前だったはずのことに気づいて身震いしました。比喩じゃなく「心臓が揺さぶられた!」と思いました。
私の精神的支柱となってくれた曲がたくさんセトリに入ってました。るるちゃんはまさに受験生の時、模試終わりの真っ暗な夜中に歩きながら聴いて「受験勉強が終わったら〜〜」って思ってたし、知恵ちゃんは幾度となく「自分の進むべき道はこれでいいんだ」って思わせてくれた。爆音イヤホンで「友達なんていらない死ね」を聴いて地面を睨みながら登校してた過去もありました。当時は「辛い」の感情しかないに等しかったけど、もうちょっと頑張ったらこんなに素晴らしいライブに参加できるんだよ、ってその時の私に言ってあげられた気がします。そして「DAIENKAI」の時もそうだったんですが、私は「ヨゾラノ流星群」が特に涙腺に響くみたいです。初めて「ヨゾラノ流星群」を生で聴いた時思わず泣きそうになって、今日もそれは想定内だったはずなのに、「流星群乗って」が聴こえた時に何故かまた泣きそうになった。澄んでいてまぶしくて、美しい曲だなぁとしみじみしちゃいます。あと、今回のライブで絞り出した心からの叫びは、魂の表出だったと思う。「学校に!!!!!いきたくなぁぁぁぁぁぁい!!!!!」とか、「ロックンロールは!!!!!鳴り止まないっっっっっ!!!!!」とか、本当の気持ちを大声で叫んで吐き出すのって大事です。ストレス溜め込み型の人にとっては特に。最近の私に足りてなかったものはこれでした。改めて、初めて手に入れたアルバムが団地テーゼで本当に良かったです。これからたくさん救ってくれるといいな。
私はライブ中、「神聖かまってちゃんと自分」だけの世界にいたかのような感覚に陥りました。ステージ上のメンバーの皆さんと対話してセッションしてた、そんな感じがしました。でもみんなで声を揃えて歌えたときは、全員が一つの生き物というか、大きな一つの塊みたいなものになって叫んでた。第六感で「生きてる!!」って感じました。そして、かまってちゃんのライブパフォーマンスは「柔らかいナイフ」みたいだなぁと思ってます。刃物みたいな鋭さや攻撃性があって聴く人の心臓をぶっ刺しながらも、時に柔らかくてあったかい一面を見せてくれることがある。「本当に優しい世界が、ここにある!」って直感的に思いました。
イヤホンやスピーカーを通せばいつでもかまってちゃんに会えるけど、やっぱりライブに勝るものはない。私の低身長のおかげでユウノスケさんとみさこさんをほとんど見られなかったのが無念だったけど、そんなこと考える必要ないくらい音がダイレクトに響いてきました。時々チラッと拝めたのが嬉しかったです。「あるてぃめっとレイザー!」の赤い照明の中での子さんのかっ開いた目と私の目が合った(気がした)。「お前らもギター弾けんだろ」「チューニングなんかいらないんだよ」「鬱憤を吐き出せ!」のメッセージ、次に会える時まで心に刻み込んでおきます。
(monoさんのひまわりは自作なのかどこかで買ったのかがずっと気になってる)
クソみたいな大人は実在するって、生まれてから今までの約二十年で人生で嫌でも分からされたけど、神聖かまってちゃんがいればいいや、自信を持って信じられる存在があればいいや、って思えました。ライブハウスの外は寒かったし、腕も足も筋肉痛だし、喉も痛いし、毎日悩みは尽きないけど、その見えない傷口に神聖かまってちゃんが染み込んでいく感じがしてとっても良いんです。
いつ死が訪れるかも分からない。「明日死んでるヤツもいる、5年後に死んでるヤツもいる」っての子さんも言ってたし。今は優しい人に囲まれて、思考回路の矯正も頑張って、メンタルも安定してる。でもいつ崩れる日が来るか分からない。その時はまた、いや、その時が来なくても、ずっとお世話になります。神聖かまってちゃんのファンで良かった!!本当にありがとう!!
(さわやかはおいしいですよ!!)
