半同棲は突然に。

半同棲。

これは先週のできごと。急転直下で半同棲が始まった。
お相手は通称くもさん。
彼女は突然やってきた。


最初は久しぶりだったうえに唐突すぎて驚きを隠せなかった。
ドッキリにかかった芸人のように「うわっ」と声を出して驚いてしまった。
逆に彼女を驚かせてしまったことは大いに反省している。


すぐに「ごめん」と謝ったけれど、許してもらえたのかはわからない。
お互い干渉が苦手だったことと翌日仕事だったため、その日はすぐに就寝した。


そして、二日目、いつも通り、適当に朝ご飯を食べて出社。
仕事が忙しかったため、彼女のことはすっかり忘れていたが、帰宅するとまだうちにいた。
いつもは現れたと思ったら翌日にはどこかにいってしまう猫っぽい?性格なのに珍しいなと思った。
その日は夜ご飯を食べてリビングでまったりした。こんな生活も悪くない、そう思った。


三日目。仕事を終えて帰宅。果たして今日も彼女はいるのだろうか。私は勢いよく玄関を開け、彼女を探していた。
彼女はその日もいた。風呂に入っていた。

この三日間で母性ならぬ父性、というか恋心のようなものを感じ始めていた自分に驚いた。
何をしたわけでもないけど、同じ時を過ごしていると、自然と愛着が湧くものなのかもしれない。

ただ彼女がどう思っているのかはわからない。
聞けばいいじゃないかと思う方もいるだろう。
ただ、そうもいかない。

なぜなら彼女は話せないのである。

そもそも女性なのかどうかも定かではない。

それはなぜか。

なぜなら彼女は蜘蛛だから・・・。

はい。まずは謝らせてください。
半同棲なんてくだらないウソをついてしまったこと、本当に申し訳ございません。
半同棲なんてしてないし、そんな恋人も恋人候補もいません。
絶賛婚活中の身です。


今回なんでこんなことを書いているかというと
改めて婚活に本腰を入れてみて、少し疲れていた中でこの出来事があり、思うところがあったからです。


蜘蛛さんは突然現れ、3、4cmと大きくて怖いし、第一印象は最悪。
それなのに数日見ていたら慣れてきて愛着が湧いていたんですよね。


この経験から、婚活においてたった数時間を共に過ごし、相手をふるいにかけてはFOを繰り返すことは果たして正しいのだろうか?
そう感じました。


たくさんの人に会っても魅力的な人はなかなか現れず、やっと見つけたと思ったらそっぽを向かれるなんて辛い経験をする方も多いんじゃないかと思います。かくいう私がまさにそう。


でも蜘蛛さんと出会って、心境に少し変化が生まれました。
相手のことを少し多めにみて、もう少し知る努力をしてみたら、良いところに目を向けられたら、新しい発見があるんじゃないかなと。


そんなわけで私は今後、仮にピンと来なかったとしても、ビビッと来なかったとしても、試しにもう一回会ってみるという考え方を大事にしていこうと思います。


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