【体験記】妊娠生活の振り返りとSNSで学んだこと【ドイツ】
私は、ドイツ人の夫との結婚を機に日本の職場を退職せざるを得なくて、
妊娠を機にミニジョブも全て辞めてしまいました。
何の知識もなかったので、「ホルモン変化」と「つわり」に夫婦ともにびびって、全部やめて妊娠に集中することになりました。
付け加えて、高齢出産に異国での出産…
流産しないかしばらくずっとビクビクしていました。
今振り返ってみると、辞める必要は無かったことがわかります。
後付けなので、これが最善だった可能性もありますが、「情報はビビらせるのがメインで何事もなければ良かったね!」がデフォルトなんだと思いました。
だるいことはだるい【仕事は頑張ればできる】
でも、仕事はあくまでも「頑張ればできる」であって、やらないでいいんならやらないほうがいいです。
ただ、誰かの会社のために働くのはゴメンだけど、私自身が作った仕事は、もっと手を動かしても良かったかなと、深く反省しております。
つわり時期とマンガ
私のつわりは2週間程度だったと思います。ピークは1週間。
次の妊婦健診でつわりの薬をもらおうと思ってたら、ひいていました。
日本はわからないんですけど、ドイツではつわりの薬はもらえます。
つわり、人によって程度がまったく違うらしいです。
私は、自分でご飯は用意できました。一番ひどい時は、「グミ」「水」「バナナ」で終わりという日もありました。
ほとんど食べないので、夫に助けてもらうこともほとんどなく…
一度だけマックのポテトとマックラップを頼みました。
栄養はどうしていたかというと、ドイツ人のおすすめのfemibionというサプリ。
これは本当に助かりました。(高いですが)
妊娠生活の最後まで毎日常用することとなりました。
私が妊娠生活で一番辛かったのは、つわりの2週間です。次に5日間の便秘。この2週間は、ひたすら電子マンガを読んでました。
活字が読めないんです。動画も無理。
くだらないマンガとSNSに私は救われました。
安定期は幸せそのもの
安定期に入ったら、旅をしました。ドイツ国内とチェコと、日本。
ご飯も美味しいし、歩けるし、少しだけお腹が出てるからみんなに優しくしてもらえました。
日本ではマタニティグッズを爆買いしました。
ANAの妊婦に対するサービスは最高でした。また利用したいです。
妊娠後期の元気の理由【一度の便秘だけ!】
妊娠中〜後期に、5日間ほどの便秘に悩まされました。
これも無知のせいで起きました。
水分とマグネシウムが赤ちゃんに相当取られることを知らなかったのです。
妊娠初期のみなさんには気をつけてほしいです。
https://note.com/pucchi22/n/nd296b3d23221
私の妊娠の苦しみのハイライトはこれでした。
それ以外は何も起きなかったのです。マイナートラブルも何も。
時々「糖尿」や「低血圧」などを指摘されましたが、検査するとなんともなく、次の検診ではちゃんと問題が消えていました。
なぜ何も起きなかったのか、分析してみると…
動いていたから!に違いありません。
へバメに勧められたバランスボールや、ヨガもやってました。
ストレッチ、骨盤、骨盤底筋、股関節の運動…
長時間座りっぱなしにならないなどなど、血流の改善も気を使いました。
夫が仕事なので、1人でどこでも行きました。
ドイツ語も最初はわからない単語のオンパレードでしたが、半年もすれば慣れます。1人で全く問題ありません。
もう一つが徹底した食事管理です。
少しずつ、アイス、ジュース、お菓子、ポテチなどのよくない糖質から良質の糖質(果物など)に変えて、
白米から玄米、野菜とお肉のバランス、水分補給の工夫など
臨月前にかなりバランスの取れた食生活に変化しました。
臨月には、食欲が増すので、食べても問題ないものだけを用意。これはとても良いアイデアだったと思います。
妊娠後期にマタニティのパーティー
妊娠8ヶ月目で、
法的結婚式の他にもう一度ウエディングドレスを着てパーティをしました。マタニティ用のドレスを着用です。
婦人科の先生を筆頭に、妊娠8ヶ月目のパーティーはとても歓迎されました。
何かあればすぐにホテルの部屋に戻れる状態でしたが、夜中の12時まで楽しむことができました。(踊るのは無理だったけど)
「安静に」が合言葉の日本でもし妊娠生活を選んでたら、おそらく多くの人から止められたと思います。
ドイツはちょっとスタンスが違うと思います。
元気なうちは動き回っていい。いえ、むしろ動けって感じです。
論文を読んだり書く気力はないけど、動く気力は「妊娠後期」に十分あります。
意味のないジャンクな活字が欲しい
動いてばかりもいられない。でも何か刺激が欲しい…。
そんなわけで、妊娠生活を通して私が一番やったことはX(Twitter)と軽めの妊婦エッセイを読むこと。
活字人間であるので活字は欲しいが、真面目な読み物には頭がクラクラする。
SNS(メインはエックス)をこんなにやったのははじめてです。
なぜなら忙しいとSNSは、ほとんどできない。
10ヶ月真面目に(笑)エックスをやってみて気がついたことは、やっぱり「意味がないこと」
でも、この意味のなさが非常に良い。
時々意味のあるメッセージが、誰かに突き刺さり、全く意味がないわけじゃないけど、(現に世論を多少は動かしてる)
ほとんどのメッセージは、真実ではあるんだろうけど常に一方的。一方的な意見が多種多様にある。
私の意見もまさにそう。
自分がインフルエンサーであったり、誰かを刺激するメッセージをボーンと作れたらいいけど、そう簡単ではない。
そうでない場合、この一方的なジャンクなメッセージに時間が吸い取られれる。
ドイツ体験それぞれ
例えば、
ドイツでの差別体験、食事体験、人間関係、義両親との関係、言語の経験…
全てはその人の体験したことで、ある一面では真実なんだけど、どれも見方の一片を物語ってるだけ。
でもその個人の真実の物語を、唯一の真実のように語られてる。
とくに、ドイツのネガティブ面やセンセーショナルな文面は、大人気。
私もドイツでネガティブな体験はしました。
でもその体験の半分は自分の責任でもあります。
ドイツの文化を知らないこと、ドイツ語がうまく話せないこと、色々な人と知り合ってないこと…
言語に問題がある、何もできない、何も知らない、多くと出会ってない、体験してない。そうすると自ずとネガティブな体験は多くなります。
それらの程度の差によって、だいぶ体験が変わってきます。
そして残念なことに、差別主義者や犯罪者はどこにでもいて、それに会わないように最小限防衛しなくてはなりません。日本でもそうであるように…
でも、受け手にとってセンセーショナルで、ネガティブなメッセージはとても刺激的。
でも真実はちょっと違う。
自分の視点の物語
このエックス体験で分かったことは、どこまでも平行線であること。
「それは真実じゃないよ!」と叫んだところで、その人にとってはそれが真実なんだもの。
私が20代で初めてドイツで学んでた時に、SNSが盛んだったら、
「ドイツ辛い」「ドイツ人は日本を理解する気がない!」「ドイツ語レベルをスペイン人と比べるな!」「飯がまずい!」というネガティブレベル一色のメッセージを送っていたことでしょう 笑
自分のレベルや行動範囲はさておいて、文句ばっかり発信していたことでしょう。その時は本当に辛かったのだから、20代の私にはこれが真実です。
その人のレベルや体験、移住日数、言語レベル…
どこにいてもいいんだよね。どこにいても、その視点がオリジナルになる。
だからそれはそれでいい。
メッセージ受信者が賢くなればいい。
ちなみに、この私の「ドイツ妊娠生活」にも嘘はないです。
とても快適に臨月を迎えました。
本当にマイナートラブルがありませんでした。
でもこれは、今の私視点の真実の一部であって、人によっては辛いかもしれません。
そもそも「ドイツ語やドイツ文化に慣れてない」、「自立をドイツ人男性に求められる(よりかかったらダメ)のに慣れてない」、「身体的にマイナートラブルを発生しやすい」などで全然物語が変わります。
でも、ドイツの明るい情報もあったらいいと思ったので、発信します。