ドイツで妊娠しました!
Noteを2-3ヶ月ご無沙汰していた理由は…ドイツで妊娠したことです。
いわゆる『高齢出産』ですので、「ないだろうな」と思っていたので
驚きの自然妊娠でした。
*30代後半以降でも、絶対に妊娠したくない人は、避妊しましょう(笑)
つわり
普段から生理不順はないので、生理が来ないことは気になってました。でも、年齢もあるし、異国でのストレスかな〜と思って様子を見てました。
同時に、変な感情の昂りで夫の前で泣いたり、仕事の締め切りに間に合わなかったり違和感がありました。
もし、知識があったならここで気がついたでしょう。でも元々子供を持つことに興味もなかったので、全く気がつきませんでした。
その違和感と同時に始まったのが、「つわり」です。
怒涛のごとく一気に体調が悪くなりました。
「匂いつわり」「食べつわり」「吐きつわり」「眠りつわり」全部体験しました。
すごく辛いです。何もできません。
食べないといけないのに、気持ち悪くて食べられるものがなくて、なんとか「バナナ」「グミ」「アメ」に助けられました。
白米の炊く匂いが強烈で、しばらく白米を食べることも炊くこともできませんでした。「白米の匂いでうっとなり、妊娠に気がつく」というドラマ設定は正しいです。
でも、ここからしばらくつわりが継続的に続くんです!ドラマのように生やさしいものではありません!まともに食べることすらできない…眠くてどうしようもない。常に気持ちが悪い。
産休は、出産予定日の6週間前くらい。みんなこの体で仕事行ってるの?と少し驚いています。(私はちょうど退職して1年の妊娠なので無職で副業のみ)
もちろん、症状がない人もいるので元気に働ける人もいるでしょう。
でも私の症状はいわゆるスタンダード。妊娠初期の3ヶ月の地獄期間に、なんとか仕事を乗り切る女性凄すぎます!
ドイツの産婦人科事情
妊娠検査薬
つわりが襲ってきたので、ようやく「これは妊娠だろう」という考えに至りました。まずは検査薬で確認。
結果は陽性…。いよいよ妊娠の可能性が確定してきました。
産婦人科探し
ドイツの医療システムもなかなか優れていますが、日本にはないメリット・デメリットがあります。
基本的に無料ですが、日本のように頻繁に病院に行くシステムにはなっていません。自分の「かかりつけ医」(Hausarzt)をもち、緊急以外はまずはそこで診断してから専門医に紹介してもらいます。
見つけてしまえば、安心なのですが、ドイツでは、自分のかかりつけのお医者さんを見つけるのが大変です。
女性のやること
さて「妊娠」や「産婦人科系」は基本的に女性がやることです。
決定権もほぼ女性にあります。
普段は積極的に私の手続き等を率先してやってくれる夫も、妊娠に関しては、決して動いてはくれませんでした。謎なくらいやってくれませんでした。
私にはかかりつけの産婦人科医がいませんでした。
なぜなら婦人科系は健康そのもの、生理不順が起きたこともありません。
(*本来は産婦人科に定期的に行かないことは、良くないことかもしれません)
早く産婦人科を探さないといけないし、優しい夫も助けてくれません。
新規は受け付けてません
まずは家から近くて、評判の良い医者を探す必要があります。
*ドイツの産婦人科は女医さんが基本なのでそこは安心。
一駅先の人気の医者をピックアップして、電話してみるも、「新規の患者は受け付けてません」が続きました。
つわりもあって具合が悪いし、心が折れました。
後から聞いたら、そこの地区は赤ちゃんが多いそうです。
徒歩圏内の産婦人科医
結局、徒歩圏内の産婦人科を見つけて、そこに通うことになりました。
結果は、最高に優しい女医さんで、満足です。
健診も恥ずかしくないし、痛くないです。
赤ちゃんの心拍を確認した時には、一緒に喜んでくれました。
健診で必要なこと
健診でやることは次のことでした。
多分、日本とほぼほぼ変わらないと思いますが、違うことがあります。
ドイツでは初診も無料です。健康保険カードだけ持参します。
*つわりがひどい時は、薬をもらえます。
NIPT(出生前診断)
また、NIPT(出生前診断)をやるのがスタンダードみたいです。
簡単に倫理的な説明と、「高齢出産」であることのリスクを一通り聞いた後、受けることに決めました。
検査は簡単で、血液採取。5日くらいで結果が出ます。
ドイツでは、高リスクの妊婦や35歳以上の高齢出産の場合は無料です。(諸説あって、現在は全員無料かもしれません)
同時に、性別判断もありますが、こちらだけは有料。19ユーロだったので、私はこれも受けました。
私の場合「陰性」だったので、結果は電話ですぐに知ることができました。性別は男の子!
ドイツの出産費用は基本無料
日本かドイツで出産することを決めるために、色々調べてみました。
現在は、ドイツで出産する予定です。
その理由の一つが、コストがかからないことです。
日本では出産費用はなぜか「保険適用外」。健診の費用は、自治体から母子手帳にクーポンとして配られるようですが、手持ちのお金は発生します。
初診は母子手帳がないので、自費です。
一方、ドイツは無料なのです。本当に無料。帰りがけに受付で数百円すら払う必要がありません。(*薬代にだけは薬局で5ユーロ)
高額なNIPT
日本でNIPTを受けるには、カウンセリングなどのちょっと面倒なプロセスがあるようです。また驚きの高額費用。(認可施設で行うNIPT:20万円前後、無認可:10万前後)
これはドイツで検査を受けてから知りました。
ドイツは基本無痛分娩
日本では自然分娩が未だ主流ですが、欧米では無痛分娩が基本です。
ドイツでは無痛分娩も無料で、ほとんどは無痛分娩で行われるらしいです。
(産まれてしまった、ハプニングなどの例外は除いて)
一方、日本では高額な費用を別途払う必要があります。(10−20万円)
また、麻酔医師が少なく、無痛分娩自体が発展していないので、必ずしも安全な無痛分娩が受けられるとは限らないらしいです。
無痛分娩は回復も早いとききました。
日本より入院日数が少なめだったり、病院食は豪華じゃなくても、私は、無痛分娩を選びたいので、ドイツで出産することで予定を進めています。
言語と文化の壁
これはあくまでもドイツ語をある程度できることを前提にした話です。(*英語でも大きい街なら問題なさそう)
言語ができないと、日本語可能な医師を探すか通訳を雇うしかありません。ドイツではデュッセルドルフ以外は諦めた方が良いでしょう。
またドイツは自立の国。女性が働きやすい代わりに自立していることが前提です。女性の自己主張が重要になります。
基本的にサービスは雑です。(逆に言えば、日本が過剰サービスとも言えます。)
私の夫は優しいですが、典型的なドイツ人。産婦人科系を手伝ってくれませんでした。
この文化を知らなかったら、ドイツ人たちの態度を「冷たい」と思うかもしれません。実際はとても親切で優しい人がほとんどです!
つまり、日本人から見えるドイツのデメリットは
・サービスが日本と比べて雑に見えること→でも全部無料!
・女性も自立していること→女性が男性同様に率先して行動できる
・ドイツ語(高度な英語)が必要なこと→日本でも同じこと。日本語ができれば、必ず素晴らしい医者やサービスが見つかる。
言語と文化の壁って難しいです。でもそれを突破すればたくさんのメリットが享受できます。
ドイツと日本のメリット・デメリット。
少しは皆様の参考になれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?