#今日のソーシャル 5月のまとめ
PublicMindでは、世の中の社会課題の解決やソーシャルグッドのニュースやリリースについて、私たちの勉強も兼ねて平日ほぼ毎日tweetしています。
この #今日のソーシャル の5月分のまとめをお送りします。
■社会課題に関する自治体や公的組織との連携
社会課題の多くは自治体や公的組織では手が足りない・フォローできていない領域にあることが多いです。NPOをはじめとした団体が解決に向けて動きますが、どうしても時間が掛かることも。
解決スピードを速める一つのパターンが、NPOによる解決実績が評価され、自治体など公的組織が関与すること。
5月は子どもたちの支援を行う認定NPO法人カタリバの活動が、自治体との連携につながったという事例が2つありました。
カタリバ オンライン不登校支援プログラムを広島と提携
カタリバ 足立区の中学校内にリビングルームを設立
また、社会課題を民間だけでなく公的組織と一体で解決する「官民共創」も有力なキーワードになってきました。自治体と民間企業をマッチングする逆プロポを進めるソーシャルエックスが教育カリキュラムを開始しています。
ソーシャルエックスと森ビル 逆プロポラーニングを開始
PwCコンサルティングは社会課題解決を協働で進めるガイドラインを公開しています。
■連携することでニュースになる障害者就労
#今日のソーシャル では障害者就労の情報も追いかけていますが、ニュースになる面白い事例のキーワードは他組織・異分野との「連携」です。
たとえば、千葉県のローカル路線いすみ鉄道では、障害者が駅を清掃して代わりに乗車できる取組を始めています。
オフィスなどに導入される「置き菓子サービス」がありますよね。オフィスグリコが有名ですが、新潟県では障害者がつくったお菓子を使う「置き菓子サービス」がはじまり、複数の企業が利用しているようです。
八王子の障害者就労サーカスでは日本酒造りを始めています。
八王子のサーカスさんの記事では、日本酒造りは思わぬ出会いがきっかけとありました。他組織・異分野との連携は「縁」を大事にするという基本的なことから始まるように思います。
■企業の取り組みは「無理なく」しかし「意欲的に」
企業の社会貢献の取組でも素晴らしい事例がありました。
新型コロナウイルス感染症に関する差別や偏見の防止を目的とするシンボルとして「シトラスリボンプロジェクト」があります。第一生命は関係先に配布するためのシトラスリボンを沼津市の障害者就労ティンクルに発注し、製作が進んでいます。
岩国市の河崎運輸機構は、日々安全に業務を終了したら1日1000円を子育て支援に寄付する取り組みを始めています。
「寄付をしよう」「社会貢献しよう」と意気込むのではなく、「必要なモノの調達先選びの工夫で社会貢献する」とか「日々の業務目標達成をしたら合わせて社会貢献する」とか自然体で社会貢献につながる事例は他社も真似がしやすく素敵だと思います。
■伝統技術で作られる「うちわ」の生産がピークを迎える
伝統工芸のなかでも、暑い時期を迎える中で地域の伝統的な「うちわ」づくりのニュースが複数ありました。
日本三大うちわの一つ、房州うちわの生産がピークを迎えているという記事。
ちなみに「日本三大うちわ」とは、こちらの記事によれば房州うちわの他に、京うちわと丸亀うちわと言われています。
岐阜の水うちわも生産のピークを迎えているとの記事がありました。
うちわといえば、ノベルティなどで配られることを使うことも多いですが、今年の夏は伝統工芸品の素敵なモノを調達するのもよいかもしれません。
■日本の伝統工芸を海外企業が支援する
日本の伝統工芸を海外企業が支援する事例も見られました。
ティファニーは金沢縁付金箔製造の職人育成プログラムを始めています。
フェラーリは内装に大島紬や藍染を取り入れた特別車両を製作しました。
海外企業だけでなく、自治体の支援も進んでいます。
東京都は「東京手仕事」と題して展示を始めています。
高知では、県内伝統工芸品を手づくり工芸品サイトcreemaで特集紹介する「高知ものづくり紀行」を開設しました。
新潟県は、国(経済産業省)の伝統工芸品には選ばれていない優れたモノを新潟県伝統工芸品として指定を開始ています。
自治体や民間企業など様々な立場から伝統技術を支援する取り組みが行われています。
■スポーツクラブと社会貢献
スポーツクラブも様々な社会貢献活動をしています。
Bリーグ横浜ビーコルセアーズはホームゲームに市内児童養護施設の子どもたちをチームに招待しています。
記事によれば、これまではただチケット配っていたところ、実際に対面してチケットを渡しに行くと「会場への移動が難しい」など施設側の様々な課題も見えてきたとのこと。会場への送迎などきめ細やかな対応をしているそうです。
湘南ベルマーレは障害者と農福連携に取り組み開始として選手自ら農作業を行い野菜を栽培しています。
これらの活動は全国のスポーツクラブでも真似できますよね。
■5月最も注目を集めた記事は?
最後に、5月のtweetで最もいいね・リツイートが最も多かったのは、
こちらの記事でした。
鉄道ファンの方々に注目を集めたのかもしれません。
これからもたくさんの方々に「誰かのためになりたい!」気持ちをアクションにつなげるきっかけになるような情報を発信していきます。