清澄白河という街について
ものづくり新聞編集長の伊藤です。
ものづくり新聞は製造業の方々向けにインタビュー記事を掲載しているWebメディアです。ソリューションやサービスの提供元へのインタビューはもちろん、実際に製品やサービスを導入した側へもインタビューしています。ものづくり企業に勤める皆さんにとって本当の意味で役に立つ情報を提供したいという思いで、ただ情報を羅列するのではなくより具体的なイメージができる情報発信を目指しています。
私たちの会社は東京江東区の清澄白河というところにあります。なぜここにしたのかという理由はあまり大きな理由ではなく、新型コロナ前は国内海外出張がたくさんあったので、出張しやすい場所を探したところ、東京駅からも近く、羽田成田行きのバスが発着しているTCATに近いところということで選びました。下町というイメージの深川地域ですが、意外に交通の弁がいいんですよね。
この地域に住んでみて思ったことは、地域の情報を発信する媒体や個人がたくさんいらっしゃるということでした。パッと思いつくものを挙げただけでもたくさんありました。
これらの媒体には非常に小さな店舗の情報やイベント情報がたくさん掲載されています。私はこれらの記事を見てイベントにお伺いしたり、飲食店にお伺いしたりしていました。これらの媒体がなければそういうことはできなかったと思います。その後、Twitterで地域情報を配信する方々がたくさんおられることがわかり、どちらかといえばTwitterから情報収集するようになりました。
これらの情報発信のおかげかどうかわからないのですが、清澄白河にはここ数年急速に新しいお店が出店を続けています。一番多いのはコーヒーカフェなのですが、雑貨、パン、レストラン、ケーキなど、どんどんお店がオープンしています。これらのお店に共通するのは、「チェーン店じゃない」「古い工場や住宅のリノベーション」ということです。かの有名なブルーボトルコーヒーも木材倉庫をリノベーションしています。一方でたとえばマクドナルドとか吉野家とかそういうお店がほとんどありません(隣の門前仲町や菊川森下東陽町あたりに行けばたくさんありますが)。
会社のオフィスを探していた時に、上記媒体の情報で、「清澄白河に新しくコワーキングスペースを作る」というニュースを見つけました。ちょうどいいと思ったので早速そこに入居を決めました。今の本社はこの場所にあります。
このコワーキングスペースでイベントがあり、そこに出てみるとたくさんの地元の方々がおられました。驚くべきことにそこには国会議員の方とか区議会議員の方まで来られていたりします。地元の法人や個人のみなさんが横の繋がりを持っており、その方々がいろんなイベントを開催したり、盛り上げるための仕掛けを作っているんだということがわかってきました。
私たちは事業の一つとして通販支援事業もやっているのですが、江戸切子の通販をご支援しています。そのきっかけは上記のコワーキングスペースのイベントで知り合った椎名さんとの出会いでした。
椎名さんは江戸切子を広める活動を積極的に進めておられますが、その他にも地元のコミュニティFMでDJをされていたり、イベントをされたりと地元の活動もされています。そういった動き方をされる方が他にもたくさんおられるんだということがわかってきました。
今回のものづくり新聞という取り組みをするにあたって、清澄白河を盛り上げている情報発信メディアのように、いろんな人をつなぐメディアになれば良いなと思っています。