運命の相手(物件)に出会えるかは運次第😂
日本初のデリケートゾーン専門美容「ピュビケアサロン白金台」を姉妹で立ち上げました。2010年でした。姉妹とはいえ、女性で起業するのはまだ珍しく、お遊び程度のことだと思われる時代でした。2010年創業時に女性ファッション誌で『ゆる起業』特集で取材されるほど。さらに「陰部の陰毛を処理するビジネス」。大変驚かれました。というか、ドン引きされましたが、姉妹のゆるい起業だから話題にはしてもらえたようです。
そんな無鉄砲な創業時代を思い出しながらの「フェムケア維新物語」がご参考になれば幸甚です。
シロガネーゼの街、白金台で運命のパートナー探し
東京港区の白金台。銀杏並木が美しいプラチナ通りに「BLUE POINT」とバブル時代を象徴する有名なカフェレストランがあり、「RORO」という昭和レトロな洋食喫茶店があり、有閑マダムたちが犬をお散歩する落ち着いた街でした。今は「プラチナ ドン・キホーテ」が白金台の象徴かも!?
「美容サロンは銀座、表参道、青山で立ち上げるべき」というアドバイスをたくさんいただきましたが、「あそこのお手入れサロン」だから、あまり人目にさらされない隠れ家的なエリア、白金台がいいかもしれない。と、不動産屋さんに足を運びました。
当時、30代だった私たち姉妹だけで店舗用物件を借りたいと申し入れたものの、信用度が低いせいか、紹介してもらえる物件は皆無でした。それもそのはず。女性のみで経営する企業は少なく、貸す方もリスクが読めない、というかリスクしか感じなかったのでしょう。その当時、実業家のサイドビジネスとして、恋人や愛人に美容サロンを持たせるというケースが多く(*噂話を真にうけた個人的な意見です。そうでないケースももちろん多かったはずです!)、私たちもそのような出資者について聞かれました。財務実績のある会社と契約する方が成約の確率は高い、と。
そんな中、1軒だけ紹介してもらえそうな物件がありました。「オーナーさんに相談してみます」と一旦保留に。その当日だったか、数日後だったかは記憶が曖昧ですが、「OK」の連絡をいただき内見に。もちろんすぐに、入居を申し入れました。
物件探し1軒目(!)、強面のオーナーさんでしたが、私たち姉妹の熱意を理解いただき、一室をお借りするご縁に恵まれました。プラチナ通りとは反対のエリアで白金台感は薄かったですが、駅から徒歩10秒!の好立地、大理石造りの真四角で堅物な印象の外観。お客様が「あそこのお手入れに立ち寄っている」と思われない物件だったのも奇跡的な出会い。今でもお世話になっております。
稀有なオーナーさんに出会えたとはいえ、複数の保証人を求められ、家賃数ヶ月分の保証金、マイクロ法人には結構大きな壁でした。バーチャル店舗でできるようなビジネスならどれだけ楽か。。。リアル店舗は、契約時の必要経費の大きさはもちろん、マーケティングに適している立地なのか、ビジネスサイズに合った広さなのか、想定売上の15〜20%に抑えられる家賃なのか、お客様が店舗へ足を運びたくなる物件なのか、求めるスペックのハードルが高い高い。住居と違って「気分を変えてお引越し」なんてことはできないので、慎重にならざるを得ません。
が、内見1軒目にして、即断即決。いざ、サロンを開業!