【#作詞タイム】作詞の為のお題短編②『縁星(えにしほし)PJ』
皆様こんにちは、PJです。
作詞の内容は自由にしていますので曲を聞きながら、好きなふうに作っていただければいいのですが、自由だとなかなか取り掛かりづらいという方に向けて、短編小説のお題を順次発表しています。
PJ執筆の【お題短編③】のタイトル『縁星(えにしほし)』は、前に作曲を担当した楽曲内の、とても印象的なワード「縁星」を元に作った短編です。
元歌詞→お題短編→募集歌詞という連鎖も面白いなと突然思いつきました。
作詞家の『あきなり』さんも快くご了承をくれました!(ありがとう!!)
サビ前の歌詞に、注目のワード「縁星」が出てきます。
あきなりさんは独特な言葉遣いを用い、世界観を作り込んでいます・・・めちゃカッコいい歌詞です!
音的にも、JAZZテイストでベースがめちゃカッコいい楽曲に仕上げてあります!
少なくとも「縁星」の出るところまで、ワンコーラスは聞いてください!
作詞をする方は、ぜひとも全歌詞を味わっていください!!
『PAST IN THE FUTURE / 作詞:あきなり 作曲:PJ』
それでは、短編『縁星』をお楽しみください!
『縁星(えにしほし)』 PJ 800文字
生命の誕生には、水と熱があった。
それは陸上の温泉だとも、海底熱水だとも言われている。
生物の中を流れる熱き血潮。
太古の水と熱が、今でも私たちの体の中に受け継がれている。
顕微鏡でしか見れない小さな動かぬもの。
それを食したものは、より大きなものに食される。
生き物は命をその血と肉にして、さらに大きなものの体に取り込まれていく。
名もなき者たちの食物連鎖。
彼らのすべてを受け取った最も大きなもの。やがてそれも死を迎え、小さな分解者にその身を受け渡し土に還っていく。
命はそんなふうにずっと循環している。
地上の覇権を手にし、食物連鎖の頂点となった人類。
そんな私たちにも死は平等に訪れる。
そのすべてを抱いたまま、地球は気の遠くなるほど永い時間、そうやってぐるぐると命の循環を続けている
事故で傷つけた君。
医者は命には別状がないと言い、まもなく麻酔から覚めると言った。
救急車を待ちながら、君を看護している時、強い懐かしさを感じたのは何故だろう。
君と私は、前にどこかで出会っていたのだろうか?
そんな記憶は私の中には無かった。でも記憶はないはずなのに確実な懐かしさがあった。
もしかしたら、これが前世と言われているものなのだろうか。
生まれ変わりがあるかどうかは私は知らない。
魂があるかどうかもわからない。
でも、もしそんなものがあったのならば、私たちはかつて出会っていたのかもしれない。
時代を超え、同じ星の同じ時に。
人と人として?
あるいは捕食者と被食者として?
すべての命は生まれ溶け合い、この星を廻(めぐ)る。
星が循環する命の前提に立てば、星の永い永いその寿命の中で、私はかつて君と出会っていたのだろう。
そして今日、再び出会った。
もしこの命が尽きたとしても、またいつかきっと出会うのだろう。
それが縁(えにし)。
この星に生きる限り、私たちは必ず出会い続ける。
この『縁の星(えにしのほし)』の上で。
《了》
#作詞タイムの課題楽曲で、男性ボーカルのイメージMVを作りました。
あえて歌詞のイメージが付き過ぎないように全編英語にしてあります。
皆様は、全編英語の応募はご遠慮ください。とても大変でした😁
初英語歌詞制作&英語ができない人間のめちゃくちゃ英語なので、そのあたりはご了承ください😁
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