小学生にフラッグフットボールのボールキャッチを教える(低学年編)
小学生の低学年生に楕円形のボールキャッチを教えるのはとても難しい。
根も葉もないことを敢えて言うと「キャッチボールをたくさんやる。まずはこれに尽きる」です。とにかく捕りゃあいい、、というアプローチ。これはこれで僕は正解だと思っているのですが、高学年になればハンドキャッチが求められるレベルになっていくので、そういう局面になると間違いなく求められることになるベーシックなポイントを外したくないなと思うのです。
ちなみにここで書こうとしているのは、小学校2年生から4年生ぐらいを想定しており、ボールを胸で捕る段階からハンドキャッチ出来るレベルに移りつつある段階をイメージしています。いわゆるハンドキャッチのやり方は多くの方が解説してらっしゃるのでここでは書きません。
両手のひらでポケットを作る、胸で捕らない、前の方で捕る、と、色々な指導のアプローチがあると思いますが、低学年生へのアプローチとして僕が必要だと思うのは2つ。
①膝を少し曲げる。
いわゆるFFP(別記事を書いてますのでそちらも参照いただきたい)の姿勢をキャッチボールでも意識するということ。何故膝を曲げるのか?というと、ハンドキャッチしようとしたときに、親指がボールの下にくるような手の形が作りやすい。(いわゆるポケットがボールに対して正対するっていうんでしょうかね。)でもそんな難しいことを小学2年生に言っても理解されない。手を柔らかく!とかあまり力をいれずに!とか言ってもなかなか伝わらない。なので、膝を少し曲げてごらん、というアプローチになる。
②捕る瞬間を見る。
基本のキですが意外と疎かになりがちです。子供って、「見る」ってことが出来ていたのか否かを自分ではなかなか判らない。数ヶ月やればだんだんと判ってくるかな…ぐらいです。なので、今見れたね😊とか、今見れなかったね🤣とか、一生懸命観察して何度も何度も声をかけてあげます。ボールに顔を近づけてごらん、というアプローチも効果的でしたし、もっとボールを睨みつけてごらん、なんていうアドバイスしたこともありました。ボールにキスするみたいな感じ、とは息子所属チームの代表がよく使うアドバイス。とても分かりやすい(子供たちは照れてる😅)。あと、捕ったあとも2秒間ボール見よう!というのも効果的。
少し脱線しますが、この2つのアプローチは、野球のバントを教えるそれと似てるところがあるなと思ってます。バントは、「バットを横にして、目の高さに構え、膝の曲げ伸ばしでボールの高低に合わせる」んです。そして、ピッチャーの投げた「ボールがバットに当たるところを見る!」ように意識するんです。そのとき、バットが目の近くにあればボールを捉えやすく、遠いとバットに当たらないんです。自分が小学生のころ野球教室で教わった記憶があります。
そういえば、メジャーセカンドでも大吾がいずみに教わってました。
話を先に進めます。
キャッチボールは最初は2パターン。
短いキャッチボール、5ydsぐらいのキャッチボールです。子供は誰でも最初はボールを捕ることを怖がりますので、最初は「短いキャッチボール」がメインになります。
短いキャッチボールは、2ydsぐらいの距離でボールを下から投げてそれをキャッチするものです。
大人と子供がペアになり、大人がソッと優しいボールを投げてあげて、①②を意識してもらうってことです。更に「胸じゃなくて手で捕ってごらん」と言ってあげれば、ハンドキャッチへのアプローチも自然に出来ちゃいます。
5ydsぐらいのキャッチボールはある程度ボールを怖がらなくなってきたら、ですね。
テクニカルなことばかり書いてますが、子供の笑顔を引き出すってことは忘れちゃいけないなって、常に自分に言い聞かせてます。そして、上達が楽しいっていう思いを持ってもらえるように心がけてます。