小学生のフラッグフットボールで、レシーバーがロングの縦のパスで足がとまってしまうのを何とかする
「レシーバーが縦にまっすぐのコースを軽く走り、QB役のコーチが軽くふわっとしたパスを投げ、レシーバーはボールに追いつきながら捕る」っていう練習。ごくごく一般的で、よくあるメニュー。
この練習で、パスを少し長めに投げるとおきる現象があります。
ボールを捕ろうと両手を前に出すのが早いとか、ボールを見過ぎているとかで、走ることが疎かになるという現象。「足が止まる」っていったりします。
「(パスされた)ボールに追いつきながら捕る」練習なのに、"追いつく"という要素が足りないわけです。
こういう子供に対するアドバイスとして考えられるのは、
「ボールの落下地点にまず行こう!」
「手を出すのは最後だよ!」
でも、いまいち腹に落ちない顔してたりします。
子供からすると、
落下地点に行く?、どこそれ?
手を出しちゃダメ?、は?
みたいな感じになる子がいます。
◆足で追い付く!
そこで、手で捕りに行くのではなく、「お腹の辺りにボールを収めるようにする」というアプローチを試してみたら、なかなかいい。レシーバーは「両手とお腹でカゴを作り、そこにボールを入れてあげるように」し、ボールが落ちてくるのをキャッチしにいく。
もちろんQBは、追いつけなさそうで追いつくぐらいのところにパスを投げてあげます。
このアプローチのメリットは"走って足で追いつく"ということに意識を集中しやすいこと。何日かやってるうちに"足が止まってしまう"ことが無くなってきます。ボールの落下地点に速く到達しようとする意識が働くので、玉感(タマカン)が身に付いていくんじゃないかなと思います。
逆にデメリットは、"この捕り方が身に付いてしまって常にお腹で捕るクセが着いてしまう"だと思います。でも考えようによっては、弱点や課題を克服するために敢えてそこにフォーカスして極端なアプローチを採るんですから、一定のデメリットは(理論上)あり得るだろうと。
なので、デメリットを少なくする工夫もやっておこうか、となります。それはQB役コーチの"工夫"なんだろうなと思います。僕の採った工夫は3つ。
①たまに長いのを投げる。
"追いつきそうで追いかない"パスを投げ、「どーーしてもお腹のカゴに入らなかったら手を伸ばせばいい!」って言ってあげる。
②この練習にタイトルをつける。
お腹にカゴを作るから『ハラカゴ』。
パス練っていってこの練習をすると、これがスタンダードなんだという錯覚に陥りやすいだろうなと。ハラカゴやろか!ってノリで、プラスα的にやるのがインプットとしては良いんじゃないかと思うのです。まあ気分の問題。
③意図をきちんと説明する。
よーわからんな…みたいな顔してても、言うだけ言います。何回かやってるうちに「あーそーゆーことかー!なるほどなー!」って思ってくれる。
P.S. QB役コーチがふわっとしたパスを『ちょーどいい所にポトンと」落としてあげる、これが一番難しいんですけどね😅
#フラッグフットボール #レシーバー #キャッチング #小学生 #ロングパス
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