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量産の儀

白いパーカーのフードを被っていると「てるてる坊主みたいでいいね」と言われた
そのとき雨も降っていたのでちょうどいい


てるてる坊主を作って晴れを祈る文化って今も残ってるのかな
てるてる坊主を作ったのは保育園生のときに1、2回ほどしかない
それもあってかてるてる坊主というのは小さい子が遠足や運動会の前などに作る印象がある

晴れを祈るためのものではあるが、作りながら「晴れてほしい」とは思わなかった気がする
単純に人形を作っている感覚で、晴れへの祈りを込めた媒体というよりは、てるてる坊主というキャラクターそのものを作っていた

なんなら量産していた こういうのは多ければ多いほど並べたときにたのしいからね 
その割に作らなかったが


昔から、同じ動作を繰り返して量産していくのが好きだったということに、書いていてふと気づいた
その動作や成果物の数というよりは、やっていくうちにコツを掴み、効率性をいかに高めるかということに愉しみを覚えていた気がする
無心になれるのも良い

色の異なるスズランテープ同士をひたすら三つ編みにする遊びもしていたな
その出来上がった三つ編みは何に使うわけでもなく、完成後それをどうしたか記憶が全く無い
編む行為自体に熱中し、それ以外はどうでもよかったのかもしれない


久々にてるてる坊主作ってみようかな
当時はティッシュで作っていたが、今度は布かなんかがいい
晴れへの祈りは込めない
量産はしない  と思う

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