電車かと思ったら鳩だった
電車かと思ったら鳩だった
昼にベンチに座ってぼーっと食事していたときのことだ
電車か?いやこんなところに電車はないか。ああ、鳩か
思い返してみるとこんなことを考えていたような気がする
この一連の思考の流れは文字に起こすととてもおかしく思えるが
認知の始まりが、本能的な驚きの大きさによって連想されるものだとしたら
電車と鳩を間違えることは、理性を抜きにしたら自然なことなのかもしれない
視界の隅から眼前を通り過ぎるときの、心臓がどきんとはねる瞬間のインパクトの残し方が、鳩と電車は同じだったのが初めてだったので記しておく
その鳩はどうやらわたしの足元に落ちたメロンパンのかけらを狙っているようだった