7つの動作のトレーニング その⑤
僕は10年以上前に大病を患った経験がありますが、早期発見できたことが幸いして、今に至ります。
今思えば、日頃からトレーニングをしていたことで、ちょっとしたカラダの変化に気づけたからじゃないかということ。
これにつきますね。
トレーニングを通して、自分のカラダと向き合っていることはとても大切だなぁ…とあらためて感じる今日この頃。
という訳で、自分のカラダの感覚を鋭く、繊細にコントロールしていくためのトレーニングでもある
『7つの動作のトレーニング』シリーズ、最終章のその⑤は
【移動する】トレーニングをご紹介します!
すべてはバランス
今回のこの【移動する】トレーニングでは、重要な要素が3つあります。
その中でも一番重要だと言ってもいい事とは、
『着地』です。
カラダを移動させるということは、毎回毎回”着地”があります。
当たり前ですが、我々は地球上で生活し、重力という”外力”を受け止めながら動いています。
この”受け止め”がうまくないと、重心がブレやすくなり、バランスを崩します。
「動けるカラダをつくる」最大の目的は、
『怪我のない、効率の良いカラダの動かし方を身につける』ことになりますので、
言い換えれば『(重心)バランスの取れた動き』ができるとも言えます。
そう『すべてはバランス』なのです。
ブレーキのかけ方
『着地』をした時に、カラダは”踏ん張る”必要があります。
ということでもう一つは『ブレーキをかける』ということです。
着地がうまくできたとしても、その後の”踏ん張り方”が悪いと、
余計なところに余計なストレスがかかってきますので、
『ブレーキのかけ方』がとても大切になってきます。
正しいブレーキをかける時に必要なフレーズがあるとしたら、
「腰がひけない」とか「背中を丸めない」とか「顎があがらない」など
背骨のポジションや股関節の使い方がポイントになります。
筋肉はゴム
最後にもう一つ。
『着地』をし、『ブレーキをかけ』た時、正しく使うべき筋肉にしっかりとブレーキがかけられたなら、
その筋肉には【エキセントリック】な負荷がかかっています。
※『エキセントリック筋収縮』:伸張性筋収縮といい、筋肉が伸ばされながら力を発揮している状態。
つまり、ゴムが伸ばされた状態になっているということ。
そして、伸ばされた筋肉は、ゴムと同じようにその後、縮みますので、その縮むタイミングでうまく力を乗せていくことで、効率よく力が発揮できます。
このように、動きを連続的に実施していく際には、
「如何に必要とされる筋肉にブレーキ(ストレッチ)をかけ、そして切り返しのタイミングでうまく力を伝えていくか」
というのが必要になってきます。
以上の3点を意識したうえで、この【移動する】トレーニングを実施してみてください。
僕はよくパーソナルトレーニングの際にお客様によく言うのですが、
『ただただこなすことだけではなく、失敗を次に活かして、繰り返し繰り返し調整しながら実施することが大切です』と
これが何よりも重要です。
”自分のカラダと向き合っていくこと”
この繰り返しは、自分のカラダの些細な変化に気づくことにもつながります。