8.血圧のコントロール方法
こんにちは。
理学療法士&パーソナルトレーナーの現役_病院勤務のリハビリ先生です。
本noteでは「病院にお世話にならない為に知っておくべきこと」として、
以下の10項目を一つずつ解説していきます。
1.健康的な身体づくり 3つの基本
2.加齢による身体の変化
3.生活習慣病とメタボリックシンドロームの予防
4.低栄養とサルコペニアの予防
5.骨粗鬆症の予防
6.転倒による骨折の予防
7.ロコモティブシンドロームの予防
8.血圧のコントロール方法
9.健康的なダイエット方法
10.健康的な増量方法
本日は「8.血圧のコントロール方法」です。
議事をご覧のみなさま、ご自身の血圧がどのくらいなのか、把握しているでしょうか?
私は病院に勤めていることもあり、血圧を把握することは非常に大切なことだと感じています。
血圧コントロールの重要性
その理由は無論、高血圧が「心不全や心筋梗塞、脳出血、脳梗塞など」といった生命に関わる合併症を引き起こす危険性があるからです。
高血圧は日本人にもっとも多い病気と言われています。
国が行った健康調査によると
日本人の約1/3(約4300万人)が高血圧であると推測されています。
低血圧においても「疲れやすさ、だるさ、めまい、立ちくらみ、頭痛、耳鳴り、動悸など」の症状を引き起こすことがあります。
高血圧・低血圧共に心身を害するものであることが分かりますが、特に生命の維持に直結する高血圧に注意が必要です。
また、高血圧は自覚症状が出ないこと多く、気づかないうちに心血管病が進み、上記に挙げた心不全や心筋梗塞、脳梗塞や脳出血などといった生命に関わる合併症を引き起こす危険性があります。
以上のことから、「ご自身の血圧を把握して少しでも早く危険因子に気づき、血圧をコントロールする」ことで、生命に関わる病気や低血圧症状の予防を行うことが出来ます。
是非この機会に下記の血圧記録表を用いて、血圧を計測する習慣をつけて見てください。
血圧記録表
血圧の基準値
血圧には、正常値や高血圧の基準の目安となる数値があり、日本高血圧学会により高血圧の目安(一般向け『高血圧治療ガイドライン』解説冊子 2014年)が発表されています。
上記の値は病院等の診察室で測定した場合の血圧値です。
家庭で測定する場合は上記の値より5mmHg低い値を目安にしてください。
血圧をコントロールするための6つのポイント
血圧をコントロールするためには、生活習慣を見直す必要があります。
日本高血圧学会では、高血圧患者のための生活習慣修正のポイントを提示しています。
① 減塩:食塩摂取量 6 g/日未満
塩分量の目安
醤油(大さじ1):約2.6g みそ(大さじ1):約2g
梅干し(1個):約2g ラーメン:約5g カレーライス:約3g
市販で売っている塩分計等を用いることも推奨されています。
② 肥満の予防や改善:体格指数(BMI) 25.0kg/m2未満
体格指数:「体重(kg)÷{身長(m)}2」で算出
③ 節酒:アルコール量で男性20〜30mL/日以下、女性10〜20 mL/日以下
アルコール量の目安
日本酒1合 ビール中瓶1本 焼酎半合 ワイン2杯
ウィスキー・ブランデーはダブルで1杯
④ 運動:毎日30分以上または週180分以上の運動
下の記事を参考にして、運動習慣を身につけましょう!
⑤ 食事パターン:野菜や果物、多価不飽和脂肪酸を積極的に摂取、飽和脂肪酸・ コレステロールを避ける
肥満者や糖尿病、腎障害がある患者では果物の過剰摂取に注意。医師に相談してください。多価不飽和脂肪酸は魚などに多く含まれます。
⑥ 禁煙:喫煙のほか間接喫煙(受動喫煙)も避ける
高血圧でお悩みの方は、まず循環器内科へ行き正しい診断を受けてから、6つのポイントを少しずつ習慣づけていきましょう。
「6つのポイントを実行しているが血圧が下がらない」という方も居られます。
そういう方は薬による治療が開始されます。
糖尿病や慢性腎臓病、心筋梗塞後の患者さんは心血管病のリスクが高いため、生活習慣の修正とともに直ちに薬での治療を開始する場合も多々あります。
★ 血圧が落ち着いて自己判断で服薬をやめることなく、疑問があるときは医師に相談しましょう!!
毎日の血圧測定の習慣化、適度な運動、バランスのとれた食事といった規則正しい生活習慣で病気を未然に防ぎましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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