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れいわ新選組の支持層分析 ~第26回参議院通常選挙全国意識調査より~


はじめに

皆さん、こんにちは。レンレンです。今回はふと思い立って、公益財団法人明るい選挙推進協会が実施した第26回参議院通常選挙全国意識調査より、れいわ新選組の支持層をざっくりですが、分析してみようと思います。

れいわ新選組の支持層 就業形態別 ~比例代表選挙から~

では、まずれいわ新選組支持層の社会的属性について見ていこうと思います。p.40 表5-1 社会的属性と投票政党 のF4SQ1就業形態を見てみます。これを見ると、以下のようなことが分かります。

経営者・役員・管理職    6.5%
正社員・正職員       4.6%
派遣社員          5.6%
パート・アルバイト契約など 2.9%
その他           3.2%

となっています。このことから、
・れいわ新選組はF4SQ1就業形態による差はパート・アルバイト契約、その他で低い値が見られるが、それ以外の就業形態の差はあまり見られない。

ことが分かります。

次にF4就業形態での支持層の変化を見てみましょう。

雇われて働いている  3.6%
自営業者・自由業者  9.0%
家族従業       3.6%
学生         5.3% 
※ただしこれは20歳未満のサンプル数が少ないため参考程度にしておいた方が良いと思います。
主婦・主夫      2.1%
無職         0.4%

このことから分かることは、

自営業者・自由業者の中での支持率が突出して高い。

ということだと思います。

れいわ新選組の支持層 就業形態別 ~選挙区選挙から~


ではこれが選挙区選挙になるとどうなるのでしょうか。れいわ新選組が第26回参議院通常選挙で擁立した選挙区は以下の通りです。

東京(6人区)、埼玉(4人区)、大阪(4人区)、愛知(4人区)、福岡(3人区)

ちなみに今回の調査で大都市に分類されていおり、かつれいわ新選組が擁立した選挙区内にある都市は、東京23区、さいたま市、大阪市、堺市、名古屋市、福岡市、北九州市です。このうち、それぞれの都道府県の中で大都市が占める人口の割合は、
東京都:69.7%(東京都:約1403万人、東京23区:約978万人)
埼玉県:18.2%(埼玉県:約733万人、さいたま市:134万人)
大阪府:40.8%(大阪府:約877万人、大阪市、約277万人、堺市:約81万人)
愛知県:31.0%(愛知県:約748万人、名古屋市:約232万人)
福岡県:50.0%(福岡県:約510万人、福岡市:約164万人、北九州市:約91万人)

でした。またこれらの大都市の合計人口と都府県の合計人口の比率を計算すると、

大都市の合計人口1957(万人)÷都府県の合計人口4271(万人)=45.8…(%)

となりました。

このことから、選挙区選挙では大都市でのれいわ新選組の動向が反映されやすいと考えました。

では、れいわ新選組の選挙区選挙での動向を見ていきます。p.41 表5-2 社会的属性と投票政党(選挙区選挙)を見てみます。

まずF4SQ1就業形態を見ると、

経営者・役員・管理職    6.5%
正社員・正職員       3.1%
派遣社員          5.6%
パート・アルバイト契約など 1.9%

先ほど示した比例代表選挙と比べて分かる違いは、

・正社員・正職員の割合が減っている。
・経営者・役員・管理職と、派遣社員の割合は変化なし。

だと思います。ただ正社員・正職員の減少幅はそこまで大きくはないため、選挙区選挙と比例代表選挙は違いがあるとは言えないのではないかと考えます。

またF4就業形態を見てみると、

雇われて働いている 2.5%
自営業者・自由業者 8.2%
家族従業      3.6%

これを見ると、

・選挙区選挙でも自営業者・自由業者の割合は突出して高い

ことが分かります。

れいわ新選組の支持層 男女別 ~比例代表選挙と選挙区選挙を比較して~

ただし、前の項目で就業形態には変化がありませんでしたが、男女別ではやや違いがありました。

比例代表選挙では、

男性:3.9%
女性:2.7%

一方、選挙区選挙では、

男性:3.0%
女性:1.4%

選挙区選挙では、比例代表選挙と比べて男性が占める全体の支持の割合が増えていることが分かります。

つまり大都市だと男性支持が増える傾向にあると言えます。

以上です。今回はざっくりとした解説でしたが、何となくれいわ新選組の支持層は何となく分かったのではないかと思います。

参考資料
公益財団法人 明るい選挙推進協会│第26回参議院通常選挙 全国意識調査





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