飯田有抄のショパコン日記34〜コンクール取材現場はすごい
いま、熱量高い3次予選の折り返し点、2日目の昼と夜の部の間、しばしの休憩時間です。
じつは朝、演奏を聴いていたら、どんどん意識が遠くなるような感じがあって、そして冷や汗が身体から出てきて、お腹がいたい。これはまずい!と思いました。どうやら貧血です。
椅子からドサっと倒れたりして、周りに迷惑をかけて大変なことになってはいけない! その前に・・・と、ギリギリの判断で、もう本当に泣く泣く、そっとホールを出ました。
プレスの人たちはなぜか上手側バルコニーに集められるらしく、外に出るにはぐるっとドアまで回らねばならず(近くのドアは、審査員の控室につながっているのか、そこは厳重にブロックされている)、すごく緊張しました。
連日、すごい演奏をガンガンに浴びていますから、飽和状態になるんですね。国際コンクールの取材は初めてなので、かなりいろいろな洗礼を受けております。
すこし外の空気を吸い、音のない部屋に行き、鉄分サプリなどを接種。とても落ち着きました。まもなく会場にもどることができました。
古海さんの演奏は、とても元気な耳で聴くことができてよかった・・・。
これも現場ならではの出来事。自分としてはちょっとした事件です(苦笑)。こんなふうに演奏会場から出てしまったのは初めてのことなので、これもこの日記にしたためておきたいと思いました。
コンクール取材の現場もなかなかに「魔物」がいるようです(^^;;)
でも、慣れてくると持久力がついたり、もっと過酷な現場があったり、上手に力を抜ける技を覚えたりするそうですよ。
デビュー戦の私にとっては、なかなか大変です(笑)
(先手を打ったので、いまはもう元気なのでご心配なきよう♪♪ )