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飯田有抄のショパコン日記 55〜入賞者ガラコンサート、まさかのドレスコードで焦るの巻
3日間の入賞者ガラコンサートも昨晩終了し、第18回ショパン国際コンクールの全日程が終了しました。これから入賞者たちはヨーロッパを巡り、日本でもきっと素晴らしいコンサートを展開してくれることでしょう!
さて、入賞者は記念コンサートとして、結果発表の翌日から3夜連続のガラコンサートに出演しました。こちらもYouTubeで全貌が配信されていましたね。授賞式やスピーチ、そして入賞者たちのリラックスした華やかな演奏シーンをご覧になった方も多いでしょう。
例年はその3日間のコンサートも、コンクールが行われたワルシャワフィルハーモニーのホールで行われているそうですが、今年は初日がなんと、ポーランド国立歌劇場(ワルシャワ大劇場)での開催となりました。メディアの私もそちらに入場することができましたので、中の様子などはまたレポートします。
(大劇場入口。ライトアップされていて美しかったです)
が、その前に・・・ちょっと焦ったことがありました。
ガラコンサートの数日前になって、ようやく私にも「入れます」というプレス対応のご案内をいただいたのですが、そこにあった一言がなんと、
「The dress code is BLACK TIE.」
ドレスコード!?!? 聞いてないよ〜(大汗) しかもその後、メディア担当からの連絡で、「女性はロングドレス」と・・・
そういえば、日本を出立するときに一瞬頭をかすめたんですよね。海外取材といえば、「機動性高く動けてなるべく疲労しない格好」を意識するわけですが、以前ウィーンの取材時には「オペラ鑑賞の取材もあるから少し綺麗な服も持ってきて」という予告が。しかし「コンクール取材だし」と思って、まぁ地味目なジャケットくらいしかパッキングしなかったよ・・・
どうしよう、どうしよう・・・と焦っていたら、マルタさんが「ちょっとオシャレしてきてね、の意味だからブラックパンツで大丈夫」と言ってくれました。
そっか!ヨーロッパでちょっとかっこよくしなきゃいけない時って、「黒くしときゃ大丈夫」っていう私のアタマもありまして(偏見)。
黒いパンツならある。ならあとは、とにかく上も黒くしなくちゃ! ということで、行ってきましたよ。まさかのZARA in ワルシャワへ! 困った時のZARA!頼れるZARA!XSもあるZARA!
なんと、調べてみましたら、連日のコンクールが行われていたホールから目と鼻の先にあったのです。徒歩30秒じゃん! 近っ!
買いましたよ。「黒くしときゃ大丈夫」コーデ。小さいニッポンのワタシでも着られるサイズでありました。
ふぅ〜っ 助かったー
実は急ピッチで大使館訪問なども決まりまして、このくらいの服は何かのときのために準備しとかなきゃいけないですよね、もういいオトナなんだから・・・(苦笑)
というわけで、浮くことなくガラコンサートに入ることができました!ヨーロッパの社交の場でもあるコンサート、油断なりません。なんならいっそ、日本から留袖でも持っていってもいいくらい。着物一式はそこそこな荷物になりますが、祝祭的な場にふさわしいドレスコードかも。今後ヨーロッパで劇場鑑賞の機会がある方は、そんなところも楽しめるといいですね♪
(写真:飯田有抄/ピティナ)