感染経路の種類

感染経路による感染症の分類です。理学療法士国家試験においても出題される範囲です。注意すべきは複数感染経路がある感染症で、安易に選ばずにすべての選択肢を見るようにしましょう。

  1. 飛沫感染

    • 定義: 咳やくしゃみによって放出される飛沫に含まれる病原体を吸引することによって起こる感染。他者の口や鼻の粘膜に付着する。

    • 感染距離: 約1-2メートル以内。

      • 風疹

      • エボラ出血熱

      • インフルエンザ

      • ジフテリア

      • 発疹熱

      • 発疹チフス

      • 細菌性肺炎

      • SARS(COVID-19)

  2. 飛沫核感染(空気感染)

    • 定義: 飛沫核の水分が空気中で蒸発し、浮遊する病原体を吸引することによって起こる感染。

    • 感染距離: 1メートル以上。

      • 麻疹

      • 水痘(水ぼうそう)

      • 結核

  3. 接触感染

    • 定義: 細菌やウイルスを含む感染性の物体に触れることによって起こる感染(汗は含まない)。

      • MRSA

      • 緑膿菌

      • 風疹

      • 破傷風

      • A型肝炎

      • 麻疹

      • 流行性角結膜炎

      • 疥癬(かいせん)

      • トキソプラズマ症

      • 帯状疱疹

      • 手足口病

  4. 経口感染

    • 定義: 病原体に汚染された飲食物を介した感染。

    • 関連疾患:

      • A型肝炎

      • ノロウイルス

      • ロタウィルス

  5. 血液感染

    • 定義: 注射や輸血による感染。

      • HIV感染

      • B型肝炎

      • C型肝炎

  6. 性感染

    • 定義: 性行為による感染。

      • HIV感染症

      • B型肝炎

  7. 媒介感染

    • 定義: 他の動物が媒介となって起こる感染。

      • 日本脳炎

  8. 垂直感染

    • 定義: 胎内、産道、母乳などを通じて母親から子供に感染すること。

      • HIV感染

      • B型肝炎

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