高齢者の生理的変化
高齢者で減少(低下)するもの:
生殖器系: 卵巣重量、性ホルモンの分泌量
呼吸器系: 予備呼気量、肺コンプライアンス、肺活量、1秒量、肺胞弾性力
循環器系: 糸球体濾過量、腎血流量、運動時心拍出量、最大心拍数、血管伸展性、ヘモグロビン量、心拍出量
筋肉・骨格系: 骨塩量、骨密度、筋力、筋線維数
感覚器系: 目の遠近調節能力、高音域聴力、味覚
内分泌・代謝: ビタミンD、腎機能
消化器系: 肝臓重量、胃液分泌量、唾液分泌量
神経・運動系: 運動制御能力
免疫系: 免疫機能
高齢者で増加するもの:
呼吸器系: 残気量、機能的残気量
循環器系: 収縮期血圧、末梢血管抵抗
生殖器系: 前立腺
炎症・免疫応答: 炎症性サイトカイン、自己抗原に対する自己免疫応答
筋肉・骨格系: 筋・腱の総コラーゲン量、歩隔
感覚器系: 静止立位重心動揺、水晶体の硬さ
その他: レム睡眠割合、体脂肪率
変わらないもの:
安静時心拍数
神経伝導速度(ゆるやかな低下を示すが、基本的に変わらない)
疑問が残るもの:
拡張期血圧(一般的には下がるとされているが、国試においての位置づけは、、、?)
高齢者の長期安静臥床での変化:
増加: 血中カルシウム濃度
減少: 基礎代謝率、関節可動性、肺活量、心拍出量
老化のプログラム説:
老化のプログラム説は、生物が持つ遺伝的プログラムにより、経時的に生理機能が低下するという考え方です。この説によれば、老化は遺伝子の働きによって決まり、それが一定のリズムやタイミングで体の機能を低下させるとされています。
以上が、高齢者の身体の変化をまとめた内容となります。