国試にも使える!? 解剖生理学② 関節と靭帯について
◎関節の種類
・蝶番関節:ドアの金具の動きをする関節
・ラセン関節:螺旋階段のような動きをする関節 蝶番関節の仲間だが、軸がズレる関節
・車軸関節:車のタイヤがアイスバーン上で滑っているような動きの関節
・楕円関節:関節面がラグビーボールみたいな形をした関節面の関節
・顆状関節:楕円関節よりも球の形に近い。しかし、靭帯などで制限されており、2軸性の運動となっている関節
・鞍関節:馬と鞍みたいな関係の関節。馬は前後に体を動かす。鞍は左右に動くイメージだと理解しやすい。
・球関節:THE・肩関節。笑 一番動きが多く見られる。
・臼状関節:球関節よりも、受け皿が大きい。
・平面関節:相対する関節面が平面。主に横滑りの運動。
・半関節:平面関節と似ているが、ほぼ動きのない関節。
◎関節の生理
①関節包
❶外側:繊維関節包:血液供給乏しい、弾力乏しい
❷内側:滑膜:関節包の内面を覆う。滑膜表面に絨毛があり、滑液の分泌と吸収を行う。
②滑液の作用
❶関節軟骨に栄養を運ぶ
❷関節の衝撃吸収の緩衝作用
❸潤滑作用
③滑液(関節液)の性質
❶透明、淡黄色
❷弱アルカリ性
❸白血球が含まれる
❹関節運動mの速度が速いと粘性が低下
❺粘調性が高い
◎関節円板
①役割
❶緩衝作用(クッション)
❷力の分散
❸適合性
※不完全円板→関節半月とも呼ばれる→半月板など
②存在する関節
・胸鎖関節
・下橈尺関節
・肩鎖関節
・顎関節
・恥骨結合
※語呂合わせ
今日さ(胸鎖関節)、加藤(下橈尺関節)が関節円板の検査(肩鎖関節)で顎(顎関節)を痛めて、恥ずかし(恥骨結合)がってたよwww
◎靭帯について
①解剖・役割
❶強靭な結合組織の短い束
❷骨と骨をつなぎ関節を作ったり、補強する
❸コラーゲンが主成分
❹関節の動きを制限する
※骨と筋を繋ぐのは人体ではなく、腱である。
◎股関節と膝関節の靭帯
国試では股関節と膝関節の靭帯についてよく出題されます!
どの運動方向で緊張し、緩むのか?
表にまとめておくのでぜひ覚えてください!
🌟ポイント!!
靭帯の動きの制限を覚えるコツは、解剖のイメージがめちゃくちゃ重要!!
なぜなら、解剖のイメージがついていればある程度、
靭帯が緊張する運動方向が理解できる!!
例:腸骨大腿靭帯(こうやってイメージするといいよ!!)
・上下の分け方(目安)
◯外転運動
◯内転運動(外転→内転)
◯伸展運動
◯外旋運動
上記のようにイメージができると表を暗記しなくてもなんとなく理解できるよ!!
そして、イメージがつかないところだけ暗記すれば問題なし!!
筋肉にも同じことが言えて、
「どこに付着しているのか」
「どのように走行しているのか」
が理解できれば運動方向は楽に覚えられる!!
◯股関節の動きと靭帯の緊張
+:緊張
-:弛緩
◯膝関節の動きと靭帯の緊張
+:緊張
-:弛緩
±:屈曲の程度によって変化