ビタミンB7(ビオチン)について
どうも、NOVAST®ヘルスコーチの中村です。
生卵は好きですか?
私もTKG(卵かけご飯)が大好きでしたので、よく生卵は食べていました。
すき焼きを食べる時もやっぱり生卵を使います。
でも栄養の勉強をしだしてからは、時々食べる程度にしています。
実は、生卵を食べると『ビタミンB7』が吸収阻害されるというのです。
今回はビタミンB7がいかに重要な栄養素であるかについて解説いたします。
ビタミンB7(ビオチン)とは
ビタミンB7は『ビオチン』と言います。
また、肌に関連するビタミン(肌はドイツ語で「Haut」)ということで『ビタミンH』と言ったり、基本的な役割が補酵素としての働きであることから『補酵素R』とも言うようです。
いずれにしても聞きなれないですよね。
ここではビタミンB7で通していきます。
ビタミンB7の機能
タンパク質の合成
ビタミンB7は他のビタミンB群同様に補酵素としてタンパク質の合成に関与し、皮膚と髪の健康に役立っています。
不足すると肌荒れや抜け毛、白髪が増えるなどアンチエイジングに問題が生じてしまいます。
他のビタミンB群もアンチエイジングには欠かせないので、これらの相互作用がとても重要ということになります。
アレルギーの抑制
ビタミンB7はアレルギー反応のキープレイヤーである『ヒスタミン』の生成を抑制する役割があります。
ヒスタミンは『ヒスチジン』というアミノ酸から合成されるのですが、ビタミンB7はヒスチジンを排泄することができます。
(ヒスチジンは必須アミノ酸なので決して悪者ではありません。)
そのため、各種アレルギー反応や、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎に有効と考えれます。
糖代謝と脂肪酸代謝
ビタミンB7は『カルボキシラーゼ』という酵素を助ける『補酵素』でもあり、糖代謝や脂肪酸の合成を助けてくれます。
生まれつきカルボキシラーゼが欠損している方(指定難病)がいるそうなのですが、大量にビタミンB7が処方されるとのことでした。
そうしないと生きるために必要な糖代謝や脂肪酸代謝ができないということですね。
ビタミンB7摂取の注意点
ビタミンB7を摂取する際の注意点として、卵を生で食べることを避ける必要がありそうです。
ビタミンB7が生の卵白に含まれる『アビジン』と結合すると上手く吸収されないため、ビタミンB7を戦略的に摂取するためには生卵は避けた方が良いでしょう。
また不足すると代謝が上手く進まず、乳酸が溜まりやすくなりますから、トレーニング後などは不足しないように注意が必要です。
ビタミンB7が多く含まれる食品
ビオチンは牛レバーや大豆、卵、牛乳、銀サケに多く含まれます。
卵はビタミンCと食物繊維以外の必須栄養素が摂れる完全食品ですが、何度も言うように生卵はビタミンB7の吸収を阻害してしまいますから、加熱することが重要となります。
ビタミンB7の欠乏症と過剰症
ビタミンB7は主要な食品に多く含まれるため、欠乏症はほとんどありませんが、機能面から考慮すると皮膚炎、疲労感、食欲不振、抜け毛、白髪などがあるようです。
また、他のビタミンB群と同様に水溶性ビタミンであるため、過剰な分は尿などから排泄されることから過剰症はありません。
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