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ビタミンB9(葉酸)について
どうもNOVAST®ヘルスコーチの中村です。
今回は妊娠するとよく処方されるビタミンB9(葉酸)について解説します。
もちろん妊娠中や授乳中だけでなく、体調を維持するためにめちゃくちゃ重要なビタミンになりますので、是非最後までご覧ください。
ビタミンB9(葉酸)とは
ビタミンB9は『ビタミンM』とも言いますが、『葉酸(プテロイルグルタミン酸)』のことです。
ホウレンソウの葉っぱから発見されたことから葉酸となったようです。
呼び名がたくさんありますが、ここでは葉酸で通したいと思います。
葉酸の機能
葉酸には多様な機能がありますが、それは『メチル化サイクル』に必要な補酵素だからです。
活性型の葉酸(メチル葉酸)により様々な酵素のメチル化サイクルが開始されて、多様な働きをします。
ここで重要なのが『MTHFR』という酵素です。
メチル化サイクルを開始するためには、まずMTHFRが天然葉酸をメチル化して活性型のメチル葉酸にする必要があるからです。
この酵素については動画を作ってありますのでご興味のある方は是非ご覧ください。
核酸の生成
葉酸は核酸を生成する際にも重要です。
核酸とはDNAやRNAの主要な成分となるものです。
DNAは細胞分裂や身体の設計図としての役割があり、RNAはその設計図を読み取ってタンパク質を合成する役割があります。
特に妊娠中や成長期の子どもなど、細胞分裂が活発な時期には絶対に欠かせません。
妊娠中や妊娠前に不足していると、胎児の神経管閉鎖障害が起こり、無脳症や二分脊椎の原因となります。
造血
葉酸は『造血ビタミン』とも呼ばれビタミンB12とともに赤血球を作るのに重要な役割を果たします。
赤血球は分裂が活発な細胞で、この時に必要なDNAの生合成に葉酸が必要となります。
消火粘膜の保護
葉酸は他にも消化粘膜を保護する機能もあります。
小腸や大腸もやはり細胞分裂が活発な臓器です。
葉酸が多く含まれる食品
葉酸は菜の花、枝豆、モロヘイヤ、ブロッコリー、アボカド、ホウレンソウなど葉物野菜に多く含まれます。
葉酸欠乏症
欠乏すると免疫が低下し、口内炎、胃潰瘍、肌荒れ、悪性貧血などを起こします。
また、上述したようにメチル化サイクルにとって重要であるため、欠乏すると様々な酵素の働きが悪くなります。
特に妊娠中や授乳中、成長期には絶対に欠かせませんし、誰しもが日々新陳代謝を繰り返していることから、欠かすわけにはいかないのです。
葉酸過剰症
他のビタミンB群と同様に、水溶性ビタミンであることから基本的には問題ないと考えられますが、サプリメントを大量使用した場合には胃腸炎や神経障害などの過剰症が起こるとされています。
特に市販されているサプリメントはメチル化されていない合成葉酸の場合が多いので、かえってメチル化を阻害してしまうので要注意です。
医師に処方されたもの以外は特に注意が必要です。
自然食品から摂取する分には全く問題ありませんので、葉物野菜をどんどん食べましょう。
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