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ビタミンC(アスコルビン酸)について

どうも、NOVAST®ヘルスコーチの中村です。
今回はビタミンC(アスコルビン酸)について解説いたします。
「ビタミンCは風邪の予防に良いんでしょ。もちろん知っているよ!」という方も、具体的にどのような機能があるのかはあまり知らないのではないでしょうか。
今回はビタミンCの具体的な機能や、有効な摂取方法について紹介いたします。

ビタミンC(アスコルビン酸)とは

ビタミンCは水溶性ビタミンで『アスコルビン酸』と言います。
体内で合成することができないので、食品から必ず摂取する必要があります。
私の大好きな漫画『ワンピース』にも登場するほど有名なお話ですが、ビタミンC不足になると『壊血病』になってしまいます。
壊血病は、海で長期間生活される方などが新鮮な野菜や果物を摂取しないことで、血管がもろくなり至る所から出血してしまう病気です。
血管が健康であることが如何に重要であるか、最近のベストセラーになる本が『血管内皮機能』をテーマにしていることが物語っています。

ビタミンCの機能

ビタミンCの機能は『アンチエイジング、生活習慣病予防、免疫調整』といった、まさに健康寿命の増進には欠かせないものとなっています。
詳しくは以下に紹介する機能による効果です。

抗酸化作用

ビタミンCはビタミンEとともに『強い抗酸化物質』として働きます。
最近の食品パッケージの裏側をみると、酸化防止剤や保存料として『V.C』や『V.E』という表記があるかと思います。
これはまさしくビタミンCとビタミンEのことを表しています。
食品添加物として使われるぐらい強力な抗酸化作用があるわけです。

酸化は金属で言えば『錆び』ですが、人体で言えば『老化』です。
人体組織の至る所が酸化することで炎症が起こり、機能が低下します。
だからといって保存料がたくさん入っているものを食べて頂きたいわけではなく、天然のビタミンCとビタミンEを摂ってくださいね。

活性酸素の除去

こうした酸化を起こす最たる物質が『活性酸素』です。
活性酸素の中には『フリーラジカル』と呼ばれるものがあります。
フリーラジカルはDNAや細胞膜、ミトコンドリアを傷つけてがんの元になりますので、活性酸素を除去することはがん予防にもなるわけです。
フリーラジカルについてはこちらの記事をご参照ください。

過酸化脂質の生成抑制作用

過酸化脂質はビタミンB2(リボフラビン)が分解してくれることを紹介しましたが、ビタミンCは酸化を防止することにより、そもそも過酸化脂質を作らないようにしてくれます。
リボフラビンの記事はこちらをご参照ください。

コラーゲンの合成

ビタミンB5(パントテン酸)とも協調的に働き、糖質コルチコイド(コルチゾール)やコラーゲンの合成に関与します。
冒頭で紹介した壊血病はこのコラーゲンの不足によって起こる病気です。
コラーゲンはご存知の通り、皮膚や腱、靭帯、骨、軟骨などの強度や弾力性を維持するのに重要なタンパク質です。
ビタミンB5についてはこちらの記事をご参照ください。

ビタミンCの摂取

ビタミンCは水溶性ビタミンでたくさん摂っても排泄されてしまうため、こまめな摂取が必要です。
ストレスが多い仕事をされている方や喫煙される方はビタミンCの消費量が多いので、不足しないように注意する必要があります。
また、水に溶けやすく熱や光にも弱いので、新鮮な生野菜や果物を摂取する必要があります。

ビタミンCが多く含まれる食品

多く含まれる食品ですが、赤ピーマン、菜の花、ブロッコリー、柿、グレープフルーツ、苺、トマトなどがあります。
レモンに多いイメージがありますが、これはコマーシャルで使われていただけで、それほどでもありません。

ビタミンC欠乏症と過剰症

ビタミンCが欠乏すると酸化(老化)が進むことになります。
特に血管内皮機能を高く保つためにビタミンCは欠かせません。
最たる疾患は壊血病ですが、身体の至る所で小さな壊血病が起こることになります。
つまり動脈硬化をはじめとする様々な生活習慣病につながります。

過剰症に関しては、水溶性ビタミンであることから過剰分は尿として排泄されるため心配ありません。

今回はビタミンCについて解説いたしました。
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