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暗黙のルールは苦手です。
日本の社会にある暗黙のルール。私も含め現代っ子はすごく苦手。
今日の内容は「そんな課題をどうするのか?」という話。
組織社会化とは?
組織社会化とは、新入社員が組織に必要な能力や、ルール、習慣の理解などを経て適応するプロセスを示す言葉です。部署に配属されるなどの時期になる前には、大枠の組織社会化を経て、配属されることになるかと思います。
スタッフの組織社会化にしっかり取り組めている組織は、早期にスタッフを現場向きに育成し安い環境だと言えます。
組織社会化がうまくいっていない場合は、早期退職やメンタルヘルスの不調に陥るといったことが頻発します。
組織社会化を進めるうえでは、仕事の進め方を中心とした組織独自の文化(誰に相談するとか、ルールなど)をスタッフに伝えることが必要です。
組織社会化は、新入社員に向けたものと思われがちですが、部署の配置換えや、昇進して仕事の内容が変化したときなどにも必要になりますし、昨今のコロナ渦や変化の速い社会においては、組織の方針の変化によっても組織社会化は必要となります。
組織社会化が求められる場面
・新人職員の入社後
・中途職員の入社後
・部署移動後
・上司の移動後
・組織方針の変更後
・M&Aなどの組織が変わった時
・コロナ渦など緊急時
・社会の変化
組織社会化に効果的なプロセス
OFFーJTでの導入研修を実施する
座学での研修や、マニュアルの読み合わせなど確認させる必要がある。勤怠管理や仕事の方法の伝達まで細かい内容を伝えていく必要があります。
職場の中で、誰がどんな役割を担っているかといった情報を、伝えておくこともとても大事です。
OJTで研修する
OFF-JTで習った内容を実際の現場で実践する必要があります。そういった際に座学ではわからない内容や補足事項についてより現場よりのスタッフからOJT方式で教育を行うことで、スピード感のある組織社会化が可能です。
メンターを実施する。
わからないことを知ることは、マニュアルやOJTで可能ですが、不安や心配事などを相談するのはなかなか難しかったりします。そういったことが続くとストレスに感じたり、学習効果が薄れてきて組織社会化のプロセスが遅れます。
上司からのヒアリング
定期的に面談方式や立ち話でも構わないので、ヒアリングを実施することも有効です。困っていることや、課題を聞き取ることで、サポートすることが可能です。組織の中での伝言は違う形で伝わることも多く人を多く介するほど内容が変化していきます。内容の確認のためにもヒアリングは効果的です。
組織社会化に向けた組織としての準備
暗黙的なルールがどのようなものがあるのか言語化、マニュアル化する。
業務遂行に必要な能力・スキルを明らかにする。
組織におけるスタッフ・部署の役割や立場を明確に伝える
まとめ
組織社会化に関して理解し取り組むことで、十分に活用できていなかった既存のマニュアルや教育システムを補完することができます。感覚的に理解しているスタッフがこういった部分を補完してくれていることは多いのですが、改めて管理職は組織について理解し組織社会化をすすめていくことで、人材の確保や活用、よりよい組織づくりが可能となります。